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Bradbury ThompsonコミュのAlphabet 26

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このコミュニティでたけのさんにBradbury Thompsonの存在を知らせて頂き、web上で色々調べていたら英語のアルファベットに関する彼の面白い計画がありました。その名も『Alphabet 26』というものです。1950年頃に提案されました。 誤訳や知識不足で間違った情報を記しているかもしれませんが、その際はご指摘ください。

その計画の内容とは、アルファベットには大文字と小文字がありますが、大文字と小文字のデザインが一緒のもの(s,w,x,zなど)と異なるもの(Aとa、Rとrなど)があって、これは非合理的だし、誤読を招くかもしれないので全部一緒にしてまとめちゃえばいいんじゃないかと。それで全部で26文字にしてスリムにしようじゃないかという計画なんです。

上の画像だと、黄緑っぽいものが、小文字のデザインを採用したもの。黒文字は大文字のデザインを採用したもの。青文字は小文字と大文字のデザインが元々同一のもの、というふうに分類されたものです。Baskervilleというタイプフェイスを使用していますが、このタイプフェイスの選択にもlower caseのボディとスモールキャップのボディがそろっているからとか、色々理由があるということで。

基本的にその26文字をlower caseとして使用して、文の始まりや、固有名詞、強調をupper caseとして使用するというものです。同じ事がバウハウスでも提唱されてましたが、彼の場合は大文字だけでなく小文字のデザインをa,e,m,nに用いているところが違うんです。バウハウスは全て大文字のデザインを用いてupperとlowerで使い分けるとしていましたから。しかし根本的なアイデアに両者の違いはないんですけど。

その形を1000年以上も変えていないアルファベットを現代的にしようじゃないかと、つまり時代遅れだとType Talks magazineのJohn Denman氏は述べていて、その問題に取り組むデザイナーとしてThompsonを紹介していました。

なんでこの計画を思いついたかというのが、Thompsonのご子息が幼少の頃、字を読む事を初めて学ぶ時に発音が一緒なのに大文字と小文字とアルファベットが2種類の形を持っている事に困惑して、文字を読むのにつまづいていたからとか。だからこの問題を改善すれば文字を読むという教育の助けになると思ったらしいんです。

まさに愛です。僕はこれを読んで母の台所仕事を楽にしようと『醤油ちゅるちゅる』を発明したドクター中松氏を思い出しました。彼曰く『クリエイションの基本とは愛だ』と。

コメント(5)

Alphabet 26という書体を
トンプソンが作ったらしいということまでは知ってましたが、
それがどのような目的で作られていたか、
またその着想と計画の独創性まで、
私の惰性からちゃんと追ってませんでした。
とても貴重な情報、ありがとうございます。
ついこの間、
スモールキャップの正式な使い分けのルールって
存在するのだろうかと話していまして、
調べた結果、例えばイタリックのような
厳密なルールはないようでした。
あくまで大文字を多用するときに、
可読性を尊重して小文字とラインが揃う大文字
という解釈で構わない、という程度でしたが、
それを考案したことも凄いし
それを英文を扱う人々が公式に採用している
寛容さも面白いなぁ、と思いました。
日本でも「カナモジカイ」といって、
ひらがなと漢字の表記を一切やめて
カタカナに統一してしまおうという運動がありましたが、
多分、誰も知らないと思います。

いずれにしろ、
トンプソンの取り組みというのは
手近にあることへの注力から造形、伝達という行為へと
向かう姿勢がほんとに素晴らしいですね。
うーーん、まさに愛だ。
Woops Boyさん;
・・・というか
トピックを立てていただいて感動!!!
しかも勉強になりました!!
ありがとうございます!
>たけのさん
いやはや、稚拙な文章ですみません。笑
カナモジカイですね!小泉均著の『タイポグラフィの読み方』で読んだ事があります。ワードスペースまで用いるというアルファベット的な使い方をするんですよね!ホントこの本で読んだ内容くらいしか知らないんですが、ThompsonのAlphabet 26のような母国語を改善しようとする試みですよね。カナモジカイは現在も財団法人として活動しているようです。
うひゃ!財団法人!
そうですか、なんかほんとひっそりとやっていると
思ってたんですが、まさか財団法人になっていたとは。
個人的に小泉さんとは知り合いなんですが、
前に「カナノヒカリ」という会報誌を見せてもらいました。
うーーーん・・・ジミ・・・・。
なんてことを言っては行けないと思いますが、
なんとも垢抜けない感じですよね。
取り組み自体は面白いのですが。
はじめまして!カナモジカイといえば、紀田順一郎氏の

「日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々」という本でも

触れられていました。

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