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小説・ストロベリーコミュのストロベリー・6

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その質問に答えるべきか・・・


ストロベリーがトマトとピーチと一緒に3人で帰って行った
失敗したか?という言葉が俺の中に出てきてはいた
DAIHUKUは現状を把握できない顔でその場に座っていた
ヨッシーはもちろん把握はできていなかった
俺は二人をそう見回した後に
「会計をすましてくる・・。」
そう言い店員に頼んで勘定を計算してもらった
金額は6人で飲み食いして22450円だった
取り敢えずはストロベリーの事は心配だったがこの後の事を考えるためにはまずはこの俺がしっかりしなくてはと頭に思いつつ勘定を済ました後にDAIHUKUとヨッシーに行くぞとだけそう話し俺は駄々を出て、二人を俺のスカイラインに乗せひとまずDAIHUKUのアパートに向かい出した
帰りの車の中では会話は一切なかった
やはり、それだけストロベリーのとった意味不明の行動はヨッシーとADIHUKUには理解できないでいた
「新屋、姫野さんに一体何が合ったか分かるか?」
重い空気の中DAIHUKUが心配しながら俺にそう問いかけてきた
「分からないが・・・そんなに心配すべき事ではないだろう・・・。まあ、後で俺のほうから電話を一本菅生さんにかけてみるよ。」
と俺はDAIHUKUを安心させるためにそう話したが俺はすぐにでも神谷先生にかけたかった。俺の口からでた神谷先生とはこの道では有名の県内一の精神科のスペシャリスト神谷文吾(かみたにぶんご)先生だった。
ただ、今はDAIHUKUとヨッシーの事もこの俺が心配する必要があったからおれはこの二人の心のケアをするために多少の嘘は仕方ないと思って話していた。
車の中で俺を気遣うようにヨッシーとDAIHUKUは7000円ずつ俺に渡してきた
「少ないけどこれ合コン代・・。」
「悪いな、新屋・・。」
俺は二人からお金を貰いつつも俺は自分の浅はかすぎた作戦を後悔していた
もっと上手くやれたはず・・・そう思う俺をDAIHUKUは何かを諭す様な眼で俺を見ていた
俺はDAIHUKUのアパートへ向かおうとするとDAIHUKUは「ここからだと若林のほうが近いだろう、若林の家に向かったほうがいいだろう・・。」そう俺に提案してきたので俺は「ああ、そうだったな・・。」といいヨッシーの家に先に向かう事にした
俺はDAIHUKUが何かを聞きたがっている感じがプンプンしていた。どこまで、あいつは気付いたのか?全てに?いやいやそこまで俺はドジをおかしていないただし、ストロベリーのあの行動は誰もが不思議がるのも確かだった。その事で俺に何かを聞きたいのか?いや、あの時のストロベリーの行動はあの場にいた全員が驚いていたはずそれはDAIHUKUも見ていたはず、それなのに?俺がそう思っているうちに車はヨッシーの家に着いたのだった
俺はヨッシーを家まで送った
帰りしな、ヨッシーは「DAIHUKUはもう気付てるじゃないのか?」と俺だけにいい自らの家に入って行った
俺は車の中でDAIHUKUと二人きりになった
車を発進し出した後にDAIHUKUは俺に質問し出した
「新屋、聞いていいか?」
DAIHUKUの声は真剣そのものだった
「なんだ?」
俺はそう話すも声はぎこちなかった
「姫野さんのあの行動は少しおかしかった、新屋はそれが何かは知っているよな?」
そうDAIHUKUは俺に問い詰めるような視線をだしながら俺に訪ねてきた
「知らないよ・・。俺は今日初めてあったばっかりだよ、彼女とは・・。菅生愛美さんとは何回かは会った事はあるのだけど・・・。」
俺は半分正解的な言葉を発してDAIHUKUの出方を窺った
DAIHUKUは少し考えた後に俺にさらなる質問をしてきた
「分かった、その言葉は信じてみよう・・・。ただし、この事は正直に教えてほしい・・・。俺と姫野さんは知り合った事は今日が初めてなのか?過去に何回か会った事はあるのか?この事は正直に話してくれないか?」
DAIHUKUのその質問に俺はどう答えていいかは分からなかった。その質問に正確な答えなんかはあるのか?俺はそう自分に問いかけてみた答えは俺には簡単には出そうにもなかった。いや、出るわけはなかったからだった。
「答えられないのか?」
改めてDAIHUKUは俺に問いかけてきた
俺にはどう答えていいかは分からずにDAIHUKUに嘘も付けずに俺の頭の中は試行錯誤だった・・・


電話


「へい、牛丼お待ち!!!お兄さんは牛丼大盛りでお嬢さんはすき焼き風牛丼だったね!!そこに置いとくよ!!」
橋本善明はそう言い私たちの前に二つの牛丼をおいた
隣のヨッシーは待っていましたという感じで割りばしを掴み自らの目の前にある牛丼を食しだした。私は今、ヨッシーと二人で橋本家にいた、ストロベリーとピーチをアパートまで送った私はピーチに何かあったら電話するという言葉を聞き取り敢えずは自分のアパートに向かっていた。帰宅途中の私にヨッシーから電話があったのはそのすぐだった。
DAIHUKUとストロベリーが心配という事で会って話さないか?という要件だった、私は実は恥ずかしながらヨッシーとはお付き合いをしていたので仕方ないと思いつつも彼のアパートに向かい彼を乗せどこかで話をしないか?という展開になった。
「どこがいい?」
私は出てくる答えを想像しながら会えてヨッシーのそう訪ねた
でてきた言葉はやはりというか女の子と二人でそこに行くのかい?といった場所の橋本家であり牛丼屋だった。
「心の食堂、橋本家がいい!!!」
ヨッシーがそう言い私にその場所へ向かわせた
牛丼屋か・・・まあ、今は状況が状況だから・・・・と思い私は今、橋本家にそういう思いでこの場所にいた。
私の頭の中は親友のストロベリーの事で一杯だった、あの子の行動が何か危険な事を私の頭の中で想像させてしまっていた
そんな心配そうな私の顔をみて隣のヨッシーは
「トマト・・・いや、朋ちゃん。心配しなくても愛美ちゃんと新屋が上手い事やって、俺たちに電話をくれるはずだよ。」
「根拠はあるの?」
私はヨッシーの楽天的な発言に多少の腹を立てつつもヨッシーに強めにそう言い放った。そんな、私を悲しそうな目でヨッシーは見つめて、ただ私の話を聞き何かを考えた後に再び私を見つめて
「俺たちが上手くいくと思わないとその事は上手くいかないじゃないのかな・・・。」
そうヨッシーは私に諭すように話してきた
「でも・・・・。」
私はそう言い心配そうにヨッシーを見た
「確かに心配するのは当たり前だけど今はガッツと食べて力をつけていかないと、駄々では君はあまりあの二人を意識して食べていなかったから・・。」
そうヨッシーは言い私に割りばしを渡してくれた
ヨッシーはやはり私を気遣ってくれていたのだった
ストロベリーとDAIHUKUを気にする私を陰ながらみていてくれたヨッシーの優しさに私は素直に喜びつい「嬉しい。」とそう口にしてしまった
正直に言うと私も橋本家の牛丼の味は大好きで中でもすき焼き風牛丼が私の好物だった、その事をヨッシーは知っていてその事を無意識の内にやってくれるその優しさに惚れて私は付き合いだしたのだった。
「まあ、俺は食い足りなくてここの牛丼をたらふく食いたかったからな・・・。」
とヨッシーはそういい牛丼をガツガツ食べだした
私はそんな彼を見つつその一言がなければさらにいい男なのだけどな・・・と口に出したかったがそこは我慢して牛丼を私も割りばしを割り食べ始めた
「美味しい。」
私がそう口にすると
「だろう〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
とヨッシーも満面の笑顔を見せてきたのだった
私もその言葉に嬉しくなり二人で牛丼を軽く食していた
二人が牛丼を食べ終わる頃には時計は8時30をさしていた
私はピーチからの電話が無いのでかけようかな?と思いつつも携帯を見ていた
隣のヨッシーは追加注文で納豆御膳を食べていた
「よく、食べられるね・・・。」
「いや、納豆は別腹だよ。」
「あっそう。」
私はそう言いヨッシーと今は会話をここで終わらせて、すぐさま目の前にある牛丼を軽く食べだした
そんな、私の携帯がその時、鳴りだした
ヨッシーはその鳴りだした携帯を見て
「ほら、ピーチかダークホースじゃないの?」
と嬉しそうに俺に話しかけてきた
「多分・・・。」
私はそう言い番号を確認しないまま電話にでた
「もしもし。」
私がでると電話の相手は無言だった
「どちら様ですか?」
私はあえてもう一度訪ねてみた
「私は望月真帆(もちづきまほ)です、お久しぶりです。」
電話の聞いたことがある声を聞きつつも心の疲れは多少吹き飛んだ感覚になっていた。
「真帆ちゃん、どうしたの?」
「いや、お姉ちゃん達が一枝お姉ちゃんを豊お兄ちゃんに合わすと昨日ゆっていたから何か気になって・・・・。」
そう言いつつも電話の声はトーンダウンが感じられた
ここでの嘘は必要なのか?いやいや、必要ないはず私はそう思い
「はっきり言うね、上手くいかなかった・・・。」
私がそう話すとまたも真帆ちゃんは黙りこんでいた
「どうしたの、元気だしてよ。」
私がそう言うと真帆はまた黙りこんだ後に
「そうなのだ、一枝お姉さんはまだ記憶が戻らなかったの・・・。やっぱり・・私のせい・・。」
真帆がそう話したので私はしまった?と思いすぐさま
「それは違うよ、真帆ちゃんは自分を責めないでよ。それに私があの二人の記憶を確実に戻してあげるから・・・・。」
私はそう言い心の中で自分を責めている真帆を勇気付かせようとした
「うん、分かったよ。朋お姉ちゃんにお願いします。」
そう真帆ちゃんは言いつつも私に強い気持ちで頼みこんできた
「任してよ。」
と私はそう話しつつこの小さい子真帆ちゃんが自らのせいであんな事件を起こしてしまった事を深く後悔していたのだった。その痛い気持ちが真帆ちゃんの電話越しから聞こえる声が私の耳に深く残っていた。
私は真帆ちゃんとの電話を切った後にすぐさまヨッシーと二人で牛丼を食べて自分を元気づかせようとした。私は私でやれる事をすればいいんだと心の中で思うのだった。


事実


私は迷っていた?何に迷っているのか?話すべきか知らないふりをするべきか?
それとも、神谷先生の指示通りに動くべきなのだろうか?
全てを受け入れるだけの精神をストロベリーいや一枝にはその事を事実として受け止められるのだろうか?
悩んでいる私に対して目の前の一枝は真剣な目つきで見ている
一枝は今の自分に起きている事を必死に整理しようとしている、しかし、その混乱の原因になったのは私たちの浅はかな計画も原因の一つにはなっているのも事実だった
やはり、話そう・・・私からそう思い一枝に話す事を決意した
神谷先生の指示に従って、いや私自身が一枝に事実を伝えたいからだった
「一枝、今から話す事を聞いてくれる?」
私は一枝の目を見つめながらそう話した
「・・・・。分かった、聞かして。」
一枝も何かを受け入れるような顔つきで私の問いにそう答えた
「貴女は一年前にDAIHUKU事山下豊さんと仲の良い関係だったのよ。」
「仲の良い関係?つまり、付き合っていたの?」
「そこまでは、分からない。ただ、一枝の口から出てくるDAIHUKU事山下豊さんは、それは凄い仲の良い関係と誰もが聞いてもそう思えるように貴女は彼の事をいつも楽しく話していた・・。」
「そんなに仲が良かったのに、私はなんで山下さんの記憶がないの?」
「それは・・・・。」
「なにかあったの、私達に・・・。」
「事故があったとは私は聞いているは。」
「事故?」
「ええ、一人の女の子を助けようとした時に一枝が崖から落ちたのよ・・。どういう経緯で女の子を助けたかのかはしらないけど一枝は山で女の子を助けるために自らが崖に落ちてしまったの・・。」
「私が?女の子を助けるため。」
「ええ。」
「でっ、その女の子はどうなったの?」
「無事に助かっている、それは大丈夫よ・・。」
「良かった・・・。」
「ただ、その事故のせいであなたは記憶を失ったの。私の記憶は残っているのだけど何でそうなったかは知らないけど山下豊さんの記憶だけあなたは忘れてしまったの。」
「山下さんの記憶だけ・・・・・?」
私はそう一枝に事故の事を話した
一枝の事故については私も警察からの事後報告でしか聞いておらずに詳しい経緯は知らなかった、しかし、その救出された望月真帆ちゃんから聞いた一枝と山下豊さんの女の子を助けたいその行動に私は凄く嬉しくなり感動してしまった。その事故で二人の記憶が無くしてしまった事に分かった時に私は孝史と率先して記憶の回復を手助けしたかった。
私は自分の分かっている事を一枝に話した後に一枝は何かを考えているような顔で私を見つめた。
「大丈夫?」
私はそんな一枝が心配になりそう一枝に訪ねた
「ええ、なんとか・・・。ただ、今は気持ちと記憶の整理をしたいの・・・・・。一人にしてくれない。」
一枝はそう言い私を見つめて何か訴えかけてきた
一枝が一人きりになりたい?私はその言葉を聞き何かの不安な気持ちが頭をよぎった、今の一枝を一人には絶対にさせられないのも私自身は100も承知なので一枝を見つめて
「駄目よ、今日ぐらいは一緒にいるよ。」
そう一枝に言い一枝の肩を掴んだ
「お願い、一人にさせて・・・。」
一枝はそう私に再び訴えかけてきた
私はそんな一枝に今の私に出来る事をしてあげたかった、一枝は今の精神は自分の中の失っている過去の記憶を必死に探そうとしているのが私の目から見ても明らかであり私はそんな一枝に何としてあげたい気持ちが強く一枝の今の意見を尊重してあげられなかった。その事は私には苦痛であったがその苦痛は友のためにと思い私は一枝を納得させ布団にその日は寝かすことにした
布団の中で一枝は隣に寝る私を見ながら何か言葉を発したいような顔をしつつ無言のまま天井に目線をやった
私はそんな一枝に何か言葉をかけたかたかった
どんな言葉を今の一枝にかけたら良いのだろう?私自身も頭の中でその言葉が出てこなかった。一枝にはさっきはすぐに出た言葉は子供の安否という優しさに満ち溢れていた、そんな一枝だから朋も私も一枝の記憶を取り戻すために何とかしたいと思った。偶然を装いインターネットのミクシィに参加させDAIHUKUとマイミクにさせたのも私と孝史だった。案の定二人はやはり気が合う二人なので仲良くなりお互いを尊重しあえる関係にはなってはくれたのだった。
問題は事実を知った一枝が今後をどうしたいかだ、今は事実だけ知った一枝だが記憶は戻っていないのも確かなはずだ。しかし今の一枝は苦しんでいる、どうしたらいいのだろう?私はそう考えていると一枝が私に声をかけてきた
「私は幸せになりたかったの・・・・。」
一枝はそう独り言のように私に話しかけてきた
「幸せに?」
「うん、何か頭の中でそういう気持ちが出てきている。今日起きた事は私が悪いの、だから愛美は気にしないでね。」
「気になんかしていないよ、私はただ・・・。」
「ただ・・・?いいのよ、別に私は皆の気持ちが分かって嬉しかったから、帰りたいといったのは私のわがままかもしれないけど、あの時は頭が何かを求めていたの・・・。」
「それが、一枝が求める幸せという事なの?」
「多分、そうだと思う。でも、今の私は自分でその事を掴みたい・・。」
「無理だけはしないでね・・・。」
「うん・・・。」
一枝はそう言い一人で何かを考えていた
「一枝・・・・寝たの?」
私がそう話すとしばらくの沈黙の後に・・
「うううん。」
一枝はそう返事をした後に
「愛美・・・。ありがとう・・・。」
一枝は少し小さい声でそう口にした


本当の事


俺は運転席の新屋に何かを訴えかけていた
ふと、ポケットの中に手を入れる俺、何かの形のあるものが柔らかい状態になっていた。
これは若林からもらったやつだ俺はとっさに思った
ポケットの中のキヨちゃんチョコは虚しくも俺の体温で形は変化してしまい溶けてしまったという表現が一番正しかった。
若林はこれを俺から姫野さんに渡せと言いたかったんだなと俺はそう思いつつも新屋の顔色を再び窺った
新屋は事実を喋ってくれるのか?
俺はその事で頭が一杯だった
一枝ちゃんは俺にとってどういう存在だったのか?
考えても俺の頭の中には一枝ちゃんの存在する記憶がなかった
ただ、あの子を見てからの俺の心には嬉しさと懐かしさと自らの心が飛び跳ねる何かを一枝ちゃんと会ってから俺の心の中にそういう衝撃が走った
そして、ミクシィ内での知り合いのストロベリー事姫野一枝が今回の合コンで出会ったのは偶然でなく新屋の仕組んだ事というのは俺の頭の中ではそういう答えが出来上がってはいた、その事は事実に近い俺の仮説だったが大方は正解のはずだった。
そして、今の俺は新屋孝史の口から俺は本当の事を聞きたかった
俺は一枝ちゃんと知り合いだったのか?たったそれだけだった。その事を新屋は話してくれるのだろうか?新屋の顔は何かの事を考えている顔だった、話すのにためらっている顔とも俺の目にはそう映って見えた。
「やはり、言えないのか?」
俺はそう新屋に再度そう訪ねてしまった
新屋は何かを思いつめた顔をした後に周りを見渡した、新屋の視界に公園の駐車場が入った。新屋はその駐車場に空きを見つけた後に車を公園の駐車場に止めた
車を止めた新屋はエンジンを切り助手席の俺の目を見ないように前方を見ながら独り言のように話しだした。
「今から話す話は断片的に話すので自分の中でそれを整理して繋げていってくれ。」
そう新屋が話すので俺は
「ああ。」
とだけ答えた
「山下、お前は絵を描くのがとても好きだった。そのお前の描く絵に一人の女の子が凄く興味をしめした。出会いはお前が絵を描いているときにその女の子がとても上手な絵ですねと声をかけてきたとお前から俺はそう聞いている。」
「その子が姫野さんか・・・・?」
「多分そうだと思う、姫野さんはお前の描いた絵のファンになりお前の描いた青い鳥をお前はあの子にプレゼントとして渡している。」
「佐野さんの話していた鳥の絵とはその事なのか?」
「その通りだ、佐野さんにはその絵について、山下に何気なく話してくれと俺から頼んでみたからな・・・。」
「あれも新屋の差し金なのか?」
「差し金?そこまで裏でやっていたわけではないよ、ただ、佐野さんも協力したいとゆってくれたからな・・・。」
「協力?どういう意味だ?」
「お前が姫野さんの記憶が一切ないのはおかしいと思わないのか?」
「確かに・・・。」
「お前と姫野さんは一人の女の子が山で木イチゴを取っているときに崖に落ちそうになった時に二人で助け出そうとして運悪くその子の代わりにお前たち二人が崖から落ちてしまったという話だ・・・・。」
俺は新屋と話をしながら自らの頭を一生懸命に整理しようとした、まったく別々のピースを自らの中で一つのパズルになるように俺は完成させようとした。
「で、その女の子は無事だったのか?」
俺は一つ気になった事を新屋に訪ねた
「ああ、無事だったよ。お前たちのお陰だよ。」
俺はその言葉を聞き何かの安心を感じた
そんな俺を新屋は感心そうに訪ねてきた
「真っ先にでてきた言葉が女の子の安否か・・・自分の記憶の事より・・・。」
その新屋の言葉に俺は
「まあ、俺の姫野さんもその事故で記憶は失ったが命は失わなかったこれが幸せというか誰の命も失われなかったのが俺は凄く嬉しいのさ。」
「やっぱり、いいなお前は・・・山下。」
そう新屋はなにか嬉しそうにそう話してきた
ただ、その時俺の頭に何かの問題というか今まで見えなかった何かが見えてきたような気がしてきた。それが今まで自分が飢えていた幸せという事に繋がる何かが俺には見えてきたのだった。
「まあ、お前と姫野さんは知り合いだった。付き合っていたか付き合っていなかったかとかは実際の俺にはそこまでは良く知らないのだが仲が良かったのは確かな事だ。お前の口からよく姫野さんの事は出てきていたからな。」
「そんなに俺の口から姫野さんの事が出てきたのか・・。」
「ああ、ゾッコンという感じだったが・・。」
そう新屋は少し含み笑いを混ぜながらそう話した
俺は過去の自分に多少の恥ずかしさを感じつつも姫野一枝と仲の良い関係だった事に記憶を失った事実よりも嬉しさのほうが自分に強いという気持ちがあるのに気付きなにか少し自分に笑ってしまった
「で、姫野さんはこの事は知っているのか?」
俺はふと思いその事を新屋に訪ねた
「多分、ピーチ事菅生愛美が話している事だろう・・・・。まあ、愛美と俺は付き合っているのだが・・・。」
と新屋はそう言い多少のテレさ加減を俺に出してきた
その時、俺の中で何かの気持ちが目覚めてきた
気持ちに俺は嘘をつけなかった
素直なその気持ちは姫野さんに会いたいただそれだけだった

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