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タイ仏教コミュの第六項、正しく身を立てる

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海の上を波にもまれて進む船は、もし岸を頼りにすれば、水夫も必ず間違いなく目標を定め、すぐに舵を調整することができる。このように、われわれも人生の道のりのなかで成功を収めようとするなら、正しく身をたてること。

正しく身を立てるとは何か
世俗的、仏法的な両面で、人生の目標を正しく定め、目的地まで、まっすぐに、その道のりを一歩ずつ慎重にたどることです。

正しく身を立てることは、とても重要なことです。人生の成功と繁栄に至る最初の一歩です。もし誰かが間違った目標を立て−たとえば、すごい強盗になるとか麻薬作りのプロになる−目標に従い生活を送ったら、その人は幸福・進歩と繁栄のある人生を送れるはずがありません。いくらその目標のために、知識を追い求め、知識や能力を持っても、そうした知識や能力は自分や他人を滅亡に導くためのもので、幸せや繁栄の道にはつながりません。

進歩を求める人は、まず、自分の人生の目標を正しく立てなければなりません。その後、その目標の実現のために知識を追い求め、学習に専念しなければなりません。
人生の目標とは何か
人生の目標は次のように3つに分けられます。

(1)初期の段階は現世の利益のために立てる目標です。正しい職業を持って身を立てるという目標です。その職業は法律や道徳に違反していなければ、自分に最も合った仕事を選んでよいのです。それがビジネスマン、医師、建築技師、農民、どんな職業でも正しい職業でありさえすればかまいません。そして人生の目標を立てた後は、その目標を達成するために一生懸命自分を改めます。

小さなネズミも頑張れば穴を掘ることができ、スズメも努力すれば巣を作ることが出来る。人間も事業に成功することが出来る。

(2)中盤は来世の利益のために立てる目標です。それは自立するための他、来世の利益のために本格的に功徳を積むことです。数多く積み重ねた功徳は、来世の功徳の糧となるでしょう。私たちは煩悩を持っているかぎり、死後、休み無く何回も生まれ変わるからです。

ある人は来世の利益を軽く考え、現世の利益のためだけに功徳を積まないで事業を起こし、金銭を追い求めます。このような人たちの人生にどんな価値があるでしょうか。生まれてから、両親に守られて育ち、大きくなったら、学校に上がり知識を追い求め、卒業したら仕事を始め、家族を養い、財物を追い求め、年をとって死ぬ。人間と同じように、鳥の一生も小鳥の頃、親に育てられ、飛ぶことや餌を探すことを学び、大きくなったら、家族を作ったり、自分の子供を育て、年をとったら死ぬ。もし人間の人生はこれしかなかったら、その人生は鳥となんら変わりません。

しかし、人間はよい行いをすることにもっとも適しています。現世、自らの仕事をきちんと行うほかに、人生の価値を高めることができます。各種の善業を行い、徳を積み、来世での功徳の糧の準備をし、人生の最終段階へと進むことができます。

(3)最終段階は最高の利益のために立てる目標です。それは煩悩を滅し、仏陀や阿羅漢に従い、涅槃に入り、輪廻転生から脱し、永久な幸福を得るために、一生懸命瞑想をすることです。
通常、すべての生き物はまだ煩悩を持っているかぎり、自分の行いによって苦を受けなければなりません。何回も生まれ変わっているうちに私たちの各世の骨を集めれば、その骨は山よりも高く積もります。もし、何回も生まれ変わっているうちに私たちの各世の悲しい涙を集めれば、海より多い水の量となります。誰もが先に涅槃に入ることができたら、先に苦から逃れます。まだ入滅していない人は、輪廻転生の中、尽きることない苦を受けなければなりません。

仏陀でも菩薩だった時は、私たちのように生まれ変わらなければなりませんでした。しかし、仏陀は自分の煩悩を早く無くし、自分と他人を入滅させるように正しい人生の目標を立てた後、何回も生まれ変わりながら一所懸命瞑想して来ました。たび重なる障害にあっても、血肉を捨て、命さえ惜しまず、確固とした気持ちは少しも動かず、最後は、悟りを開き、煩悩を無くし、仏陀になり、最も幸福な涅槃に入滅することができました。

私たちは慎み深くなく、貴重な時間を浪費し、徳を積まず、人生の最高の目標である入滅を知らなかったり、知っていても徳を積む修行を怠ったたりしたため、輪廻転生の中で今のように苦を受けなければなりません。
そのため、賢い人はいち早く身を正し、自分の人生の目標を崇高に定め、これを守り、よい行いを軽視せずに、仏陀のように永久の幸福を得て入滅するために、いつも布施・持戒・瞑想をし、身体・言葉・心を清らかにしなければなりません。

決して油断しないこと。仏陀にいち早く付き従うこと。
他人に福をもたらすと同時に、自分の最終目標をおろそかにしてはならない。
目標が定まったら、全力を挙げて、そこに突き進まなくてはならない。

注意事項
ある人は最初、正しい人生の目標を立てました。例えば、正しい職業につくことを決めましたが、気持ちが変わり、こうしていてはお金持ちになるには遅いと思い、人生の目標が悪い方に傾き、結局は、他人を騙し、監獄につながれてしまいました。また、ある人は本気で布施・持戒・瞑想をしましたが、他人にからかわれたりしたため、それに耐えられなくて、瞑想を辞め煩悩の赴くまま生活し、身を持ち崩してしまいました。

どうすれば、このようなことが起こらないように自分を守ることができるでしょう。
どうすれば、自分の人生の正しい目標を安定させることができるでしょうか。
人生の目標を安定させる方法

1.信仰のある人になるために練習する。
論理的な、信じるべきことを信じる人になることです。信じることは2つに分けられます。
(1)信仰−智恵で論理的に信じること 
(2)迷信−智恵なく理不尽に信じること

基本的な信仰は4つあります。
-業の存在を信じる。
よい行いや悪い行いをすれば、自分自身に功や罪が生じます。功罪はすでに自らの身に生まれ、行ったことや発生したことは決してなくなりません。

-業の結果があることを信じる。
よい行いをすれば果報を得、悪い行いをすれば報いを受けるということを信じることです。よい行いをするには、3つのことが揃わなければなりません。

1.正確;智恵によって事情がはっきりした後、行動を起こす。
2.努力;その仕事に全力を傾ける。
3.適切;理性的にかつ適切に行うこと、度を越して行ってはいけない。そうすると悪い事になる。

-すべてのものは、自分の業を持っていることを信じる。
それはよい行いの結果、悪い行いの結果がいつも必ず自分に付いてきます。

-仏陀が実際に存在することを信じる。
仏陀の悟りの知恵を信じます。

2.少なくとも五戒を守ります。(詳しくは第9の人生の吉祥をご覧ください。)
3.多聞で学問のある人になるよう努めます。
それは世俗的と仏法的な知識をまじめに追い求めます。
4.布施の心を学びます。例えば、

−自分の財物で布施します。
心の中の吝嗇の心を取り除くことにより、周りの人々に愛されます。

−悪い気性を捨て去ることで布施とします。
怒り、恨みを絶ち、慈悲の寛容な心で精神を清らかで喜びのあふれたものにします。

5.心を清らかにし、智恵が生じるよう瞑想を練習します。
これは一番大事なことです。なぜなら人生の目標が不安定なのは、心の安定さが足りず誘惑に耐えられないからです。しかし、瞑想は心を強固なものとし、人生の目標をしっかり守り、生じた智恵によって正しい目標を立て、目標通りに実施することができるようにします。
上記の5つの方法は根本的な教えであり、これを実践すれば正しく身を立てることができるようになります。

正しく身を立てることによる果報
1.他人に頼ることのない自信が出てきます
2.油断しない人になります。
3.亡くなる前の心構えになります。
4.どこにいても幸福で平安でいられます。
5.三宝を敬う崇高な信仰心があるようになります。
6.国家の良い国民になります。
7.後の人の良い手本になります。
8.悪趣から逃れられます。
9.正確な人生の目標を持ち、人生からの利益をたくさん得ることができます。
10.人間界の財産・天界の財産・涅槃の財産を簡単に得ることができます。


両親や親友はわれわれの成功のためになす術は持っていない。正しい人生の目標を持ち、決意ができる人は、必ず難なくそれらを乗り越え、成功を収めることができる。

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