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公開前の映画情報コミュのレッドクリフ

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「レッドクリフ Part?」 赤壁
  08年11月1日、日劇1ほか公開
  08年アメリカ、中国、日本、台湾、韓国  東宝東和&エイベックス配給
  上映時間:145分  日本語字幕:戸田奈津子(鈴木真理子監修)
  監督:ジョン・ウー
  出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン
     ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リー・チンリン
     ユウ・ヨン、ホウ・ヨン、トン・ダーウェイ、ソン・ジア、バーサン・ジャプ
     ザン・ジンシェン、チャン・サン
  http://redcliff.jp/


メディアへの露出がメチャクチャ多い、エイベックスが社運を賭けている作品です(宣伝費に12億円もかけたとか。製作に出資もしている)。三国志の中でも最も有名な合戦の1つ「赤壁の戦い」を、中国出身で「男たちの挽歌」「フェイス・オフ」「M:i-2」などの作品があり、独特のバイオレンス描写でファンが多いジョン・ウー監督が映像化。総製作費100億円、前後編の2部作です(9月末までそんなアナウンスはなく、私は試写会場で宣伝担当から聞かされてビックリしました)。キャストは当初、周瑜役にチョウ・ユンファ、諸葛亮役にトニー・レオン、曹操役に渡辺謙の名が挙がりましたが、前出のように周瑜=トニー・レオン、諸葛亮=金城武、曹操=チャン・フォンイーとなりました。

<一応、ざっとあらすじ>
今から1800年前、中国・後漢の時代。後に魏を建国する曹操と、蜀を建てる劉備、呉の創始者である孫権の3者が覇権を争っていた。河北を平定した曹操は勢いを増して南下を始め、80万の軍を率いて長坂で劉備軍と一戦を交える。劉備の義兄弟である関羽と張飛、そして趙雲が活躍するも、2万の手勢では敵わず、劉備は妻を失ったうえ、長江沿いに夏口に敗走する。孫権陣営は、迫りくる曹操軍の脅威に降伏を検討するが、劉備が使者に仕立てた諸葛亮と心を通じ合わせた軍師の周瑜は「水軍での戦いなら我らに勝機あり」と説き、両軍は同盟を結ぶことに成功する。それでも軍は総勢5万、2000隻の船を率いる80万の曹操軍には歯が立ちそうにない。一方、曹操は絶世の美女である周瑜の妻・小喬を手中にすることを密かに狙う。果たして連合軍は曹操陣営とどう戦うのか……。

145分の長尺に加えて2部構成と聞いて、「これはみっちり描く系だな」と悟りました。案の定、みっちりこってりとした人間ドラマを描いた大作です。

ベースになっているのは正史ではなく、ドラマチックに脚色された「三国志演義」。物語は、曹操に攻められて劉備の妻が命を落とした長坂の戦いから始まります。その次の戦のシーンまで約1時間半、劉備の軍師である諸葛亮孔明と、孫権の軍師である周瑜のやり取りや、親交を結ぶ場面、孔明の戦術などをこと細やかに描いています。

そんなみっちり系が悪いわけじゃないんだけど、トニー・レオンら一部を除く中国系俳優がどうも顔なじみじゃないせいか、何か中国国内で製作され、NHK−BSで放送しているような10回ものの1時間連ドラを見ている錯覚に陥ってしまいます。

その後、ようやく約30分の合戦シーンが展開されますが、それは確かに映画ならではの迫力がありました。

それぞれのキャラクターや三国志の背景などは、中国ではみな知ってて当たり前、それを前提で描いています。知っている人ならすんなり入っていけるでしょうが、知らない人が見たら、この濃厚な男のドラマをどう受け止めるか、興味が湧きます。

ただ、盛り上がってきたところで「続きは後編で」と言われてしまうわけで、三国志の赤壁の戦いの結末を知っている人が、これでどのくらいワクワク感を持続させられるかは、ちょっと疑問に思ってしまいます。

特殊効果は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のスタッフが手がけたと言うけれど、それほど大したものじゃありません。むしろチャチな感じ。

役者もトニー・レオンと金城武、ヴィッキー・チャオ以外は、どこかNHKの大河ドラマチックです。特に、曹操役のチャン・フォンイーの迫力のなさが致命的。「三国志演義」描かれる曹操は徹底的な悪役なのだから、もっと内に秘めた狂気と端々に見える憎憎しさが欲しかった。明らかにミスキャストでしょう。劉備役もただのオッサンにしか見えず、カリスマ性があまり感じられなかった。金城武は相変わらず、日本語より中国語の方がずっと台詞回しがうまい。

非常に個人的な意見を言えば、「曹操が悪役の三国志はもういいよ」という感じです。中国では定番の描き方で、「忠臣蔵」みたいなものなんでしょうが、マンガ「蒼天航路」のような別の見方をした三国志を見たかった気もします。

ちなみに後編は来年4月公開。けど、個人的には映画の雰囲気はわかったし、赤壁の戦いの結末も知ってる(笑)から、別にもう見なくていいかな? という気になっています。

<ネットで大量に見つけた「赤壁」ポスター集はこちら>
http://mixi.jp/view_album.pl?id=22914247


私的採点:1.5点寄りの2.0点(5点満点)


                  9月12日 東宝東和試写室

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