公開前の映画情報コミュの団塊ボーイズ

「団塊ボーイズ」　Wild Hogs
　　08年2月9日公開
　　07年アメリカ　　ウォルトディズニー配給
　　上映時間：99分　　日本語字幕：菊地浩司
　　監督：ウォルト・ベッカー
　　出演：ティム・アレン、ジョン・トラヴォルタ、マーティン・ローレンス
　　　　　ウィルアム・H・メイシー、レイ・リオッタ、マリサ・トメイ
　　http://www.movies.co.jp/dankaiboys/

誰もが持っている「日常から抜け出したい」という願望を叶えるため、バイクで旅に出た中年男４人組の珍道中。原題の「Wild Hogs」はイノシシ、荒くれブタの意。

事業に失敗して妻にも逃げられた男（ジョン・トラヴォルタ）、仕事は順調、家庭は円満なのに、どこか満たされていない男（ティム・アレン）、小説家を夢見る配管工（マーティン・ローレンス）、パソコンオタクの独身男（ウィリアム・Ｈ・メイシー）……。いつも酒場でつるんでいる仲のいい４人が、家庭も日常も携帯電話も投げ捨てて、ハーレーで目的のない旅に出た！　勇ましく出発したが、決して飛ばしたりはしないノンビリとした旅。テントを張ってキャンプしたら警官に怪しまれたり、誰もいない山間の温泉に全裸で飛び込んだら、後から来た家族連れに変態扱いされたり……。苦労しつつも日常からの解放を楽しむ４人だったが、立ち寄った店でとんだトラブルに巻き込まれて……。

何ていうんだろう……観終えて、すごく微笑ましいというか、心温まる気分にさせてくれる映画でした。４人がちょっと心の隙間を埋めるために、ちょっと旅に出てみただけ。そう、分別のある大人も、子供のようにちょっとだけハメを外してみたかった。決して大それたことをしているわけではないし、小便も近いから何度もトイレ休憩が入る（笑）。ノンビリしたものだ。

彼らは本能に従って、彼らにとってごく当たり前の?正しい行為?をしているだけ。なのに、家族からは白い目で見られ、旅先では胡散臭く見られ、トラブルに巻き込まれる。けど、正しいことを当たり前にしているだけだから、理解してくれる人たちは温かく迎え入れてくれる。そして彼らも、周囲の人たちも変わっていく。そう、この作品は大人の「バイク版スタンド・バイ・ミー」なのだ（笑）。それが心温まった理由なのかな？

「団塊ボーイズ」という邦題に「えーっ!?」と思ってみたけど、観終えてよく考えてみれば、いい得て妙のタイトルかも。

ギャグはベタで、"お約束"の笑いも多く、安心して観ていられます。その意味で年配の人にもオススメ。また、様々なハーレーが登場するので、バイク好きも満足しそうです。

主役４人が４人とも個性的な配役で○。特に中年オタクのウィリアム・Ｈ・メイシーが情けなくて、またいいんだなぁ。バイク映画ならではのアノ人も、重要な役でカメオ出演しています。

けど、やっぱ「団塊ボーイズ」はないよな（笑）。

私的採点：4.0点（5点満点）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11月29日　ウォルトディズニー試写室