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公開前の映画情報コミュのミックマック

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<10年試写会日記45>
「ミック・マック」 Micmacs a Tire-Larigot
 2010年9月4日、恵比寿ガーデンシネマ先行公開、9月18日全国公開
 09年フランス  角川映画映画配給
 上映時間:105分  日本語字幕:松浦美奈
 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
 出演:ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、ニコラ・マリエ、ジャン=ピエール・マリエ
    ヨランド・モロー、ジュリー・フェリエ、オマール・シー、ドミニク・ピノン
    ミッシェル・クレマド、マリー=ジュリー・ポー、ユルバン・カンスリエ
 http://www.micmacs.jp/

<あらすじ>
レンタルビデオ店で働くバジルは、ある日店の外の発砲事件に巻き込まれ、頭にピストルの弾を受けてしまう。一命は取り留めたものの、頭には弾が残ったまま。仕事も家も失ったバジルは、外で寝泊りをしながらパントマイムで生計を立てることに。そんなバジルを見かけたガラクタ修理屋プラカールは、彼を仲間の所へ連れて行く。そこには、とても個性豊かな人々が暮らしていて、その笑顔には、とても温かな空気が満ちていた。新たな人生を歩み始めたバジルは、ガラクタ集めの途中、兵器会社の横を通りかかる。そこは何と、バジルの頭に残った銃弾を作っている会社だった。さらにその向かいには、30年前、西サハラで父の命を奪った地雷を作った会社が! バジルはユニークな仲間たちとともに、誰もが思いつかないような“死の商人”への仕返しを開始する。
(「goo映画」より)


「アメリ」「ロング・エンゲージメント」の監督最新作は、一芸に秀でた世捨て人のような8人が、非暴力で軍事企業に一泡吹かせるコメディーです。

ファンタジックな舞台設定や小道具、レトロな印象を与える映像、展開のテンポのよさ、フランスのエスプリが効いた品のよさ溢れる笑い、そしてラストの痛快感……。観終えた後にこんなに爽快で幸せな気分になれた映画は久しぶりでした。  

あらすじを読むと「復讐劇」であり、実際に内容は「武器会社への仕返し」ということで反戦色がにじみ出ているんだけど、スクリーンを見れば映画の世界に引き込まれ、そんなことは微塵も意識せずに楽しめる。

登場する8人まるでサーカス一座みたいに多士済々、幻想的な画面の雰囲気は「Dr.パルナサスの鏡」にどこか似てる感じ。やってる内容は「ミッション・インポッシブル」なのにホンワカしてるし、イタズラの仕掛けも「ピタゴラ・スイッチ」のよう(笑)。(もちろん、復讐によって人1人死なない)

バジルを受け入れ、兵器会社に仕返ししたいという彼の希望に無条件(もちろん無報酬)で協力する仲間の姿は、見返りの無い愛に溢れている(奇想天外な仕返しへの面白半分というのもあるんだろうけど)。そんな愛と世界観、ユーモアで反戦メッセージを包み込み、観る側に温かさを与える。いやぁ、ジュネ監督マジックに脱帽です。

こんな素晴らしい作品が、東京で4館、1都3県で8館でしかやらないのは、ホントもったいないなぁ。DVDになってからでもいいので、ぜひご覧を。


私的採点:4.7点(5点満点)


                   2010年7月1日 アスミック・エース試写室

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