公開前の映画情報コミュのマイレージ・マイライフ

＜10年試写会日記13＞
「マイレージ・マイライフ」　Up in the Air
　2010年3月20日、TOHOシネマズシャンテほか公開
　09年アメリカ　　パラマウント配給
　上映時間：109分　　日本語字幕：岸田恵子
　監督：ジェイソン・ライトマン
　出演：ジョージ・クルーニー、ヴィラ・ファミーガ、アナ・ケンドリック
　　　　ジェイソン・ペイトマン、エイミー・モートン、メラニー・リンスキー
　　　　Ｊ.Ｋ.シモンズ、サム・エリオット、ダニー・マクブライト
　http://www.mile-life.jp/

＜あらすじ＞
年間322日も出張し、リストラ宣告を行っているライアン。「バックパックに入らない物は背負わない」がモットーだ。面倒な人間関係を嫌い、出張先で出会った女性とその場限りの情事を楽しむ毎日だ。貯まったマイレージは1000万目前。しかし、その目標を阻む者が現れた。新人ナタリーが、ネット上で解雇通告を行うという合理化案を提出したのだ！
（「goo映画」より）
　

オスカー５部門ノミネートも無冠に終わってしまった、「ＪＵＮＯ／ジュノ」のジェイソン・ライトマン監督作品。構成のうまさが光る作品でした。

「自分の家は飛行機の中」「バッグに入らないもの（こと）は背負わない」という確固たる信念を持ち、シングルライフを満喫していた主人公ライアン。何もなければ、いまでもマイルをためて喜んでいたはず。しかし、部下のナタリーと、同じように全米を飛び回る、初めて将来を意識するアレックスという２人の女性と出会ったことで、今まであえて避けてきた人と人とのぬくもり、家庭の温かさを思い出してしまう。

＜以下、ネタバレあり＞

結局、ネットによる解雇ビジネスは中止になり、アレックスと別れたライアンは、また全米を飛び回る生活に戻ることになる。しかし、環境は元通りになったのに、彼の心の中の方が変わってしまった。ラストでボーディングボードを見つめるライアンの表情は、最初の時と大きく違っている。そういう見せ方がうまいなぁ。

＜以上、ネタバレ終了＞
　

ただ、この作品の決定的な欠点は、部下のナタリー役のアナ・ケンドリック（「トワイライト」など）が可愛くないこと（笑）。主人公と恋に落ちるアレックス役のヴィラ・ファミーガの方がずっと魅力的だぞ（個人的好みですまん）。

私的採点：3.7点（5点満点）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2010年2月18日　パラマウント試写室