ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

公開前の映画情報コミュのインビクタス 負けざる者たち

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「インビクタス 負けざる者たち」 Invictus
 2010年2月5日、丸の内ピカデリーほか公開
 09年アメリカ  ワーナー・ブラザース配給
 上映時間:134分  日本語字幕:松浦美奈
 監督:クリント・イーストウッド
 出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、スコット・リーヴス、ザック・フュナティ
    グラント・L・ロバーツ、トニー・キゴロギ、マルグリット・ウィートリー
    スコット・イーストウッド、ラングレー・カークウッド、ボニー・ヘナ
 http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/

<あらすじ>
1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラだが、新生国家の船出には多くの問題があった。ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない…と。
(「goo映画」より)


御年79歳とは思えない精力的な映画作りをしているクリント・イーストウッドの新作。だって、2003年の「ミスティック・リバー」から数えても、7年で7本よ。日本では昨年2月の「チェンジリング」、4月の「グラン・トリノ」と続き、1年間で3本も公開されるなんて驚くべきことだし、ファンにとっては冥利に尽きますよね。

さて、今回の新作、人間の本質を突き詰めたようなシリアスな最近の彼の作風に比べて、比較的ストレートなスポーツ感動ものでした。主人公は世界中の誰でも知っているネルソン・マンデラ、テーマはラグビーファンなら周知で、日本でも報道された1995年の南アフリカ・ラグビーワールドカップ(同大会は2019年に日本で開催されますね)です。

その意味では、誰もがとっつきやすい話ではあるんだけど……。

これまでのイーストウッドの作品、特に近作のイメージって、名もなき市井の人々の悩み、苦しみ、決断といった小さなドラマを丁寧に描くことで、それを崇高な感動物語に昇華させてきた、という印象が強いんですよね。「許されざるもの」然り、「ミリオンダラー・ベイビー」然り、「グラン・トリノ」然り……。

けど、今作はノーベル平和賞も受賞している偉人が主人公。誰もが知っているだけにイメージの色がついちゃってて、どうしても偉人伝の印象が強いんですよね。マンデラの苦悩もちゃんと描かれているんだけど、どこか物足りない……。贅沢な悩みというか、彼に求めているものが大きくなりすぎてしまっているのかしら?

いや、随所に素晴らしい演出は見られるんですよ。ただ早朝の街を散歩するだけで、マンデラの置かれた立場がすぐ理解できる秀逸のオープニング。クライマックスの決勝戦の、巨体と巨体がぶつかり合うド迫力の試合のシーン。その試合を観戦する人たちの、人種や立場を超えて喜び合う描写−−。うまいなぁ、と思わず唸ってしまいます。

たまにはこういう肩の力が抜けた作品もいいかな、と納得することにしよう。

マンデラ役のモーガン・フリーマンは、見ているうちにどんどんマンデラそのものに見えてくる。細かい仕草などを研究したんだろうなぁ。もともと彼が持ってきた企画らしいし、とても直前に交通事故で重傷を負ったとは思えない演技です。マット・デイモンはどんな役だってそつなくこなす印象。

イーストウッドはすでに次回作「ヒアアフター」の撮影に入っていて、主演はまたもやマット・デイモン。しかも、テーマは「シックス・センス」のようなスーパーナチュラル・スリラーだそうです。次々と色んな分野に挑戦する姿勢にはホント、頭が下がります。


私的採点:3.2点(5点満点)


                      2009年12月10日 丸の内ピカデリー2

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

公開前の映画情報 更新情報

公開前の映画情報のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング