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公開前の映画情報コミュのICHI

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「ICHI」
  08年10月25日、サロンパスルーブル丸の内ほか公開
  ワーナー・ブラザース配給  上映時間:120分
  監督:曽利文彦
  出演:綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、柄本明、竹内力、利重剛
     佐田真由美、島綾佑、杉本哲太、横山めぐみ、渡辺えり
  http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/


1962年から73年までに計25作が製作された、故・勝新太郎主演の時代劇「座頭市」。盲目(座頭)の侠客・市が目にも留まらぬ居合い斬りでバッタバタと悪を倒す様子が人気を博しました。その後、勝新太郎自らメガホンを取ったセリフリメーク(89年)、北野武監督によるタップダンスなどを盛り込んだ新感覚のリメーク(03年)がありましたが、今作では「市が女性」という新しい設定での映画化です。脚本は「大奥」「ラスト・フレンズ」などTVドラマを多く手がける浅野妙子。

三味線で生計を立て、全国を旅する盲目の女性旅芸人・瞽女(ごぜ)。若く美しい市(綾瀬はるか)は、過去の因縁が原因で他の仲間と別れて1人で行動する「離れ瞽女」として、他人との接触を避けて暮らしていた。市がある宿場町にたどり着いた時、男に絡まれる。そこに助けに入ったのが、たまたま通りかかった浪人・十馬(大沢たかお)だった。十馬に刀を向ける男たち。しかし、十馬は過去のトラウマから刀が抜けず、逆に市の剣術に助けられる。男たちの遺体を見た宿場町を仕切る白川組の若き2代目・虎次(窪塚洋介)は、十馬の仕業と勘違いし、万鬼(中村獅童)率いる荒くれ者の集団・万鬼党に対抗するため、十馬を用心棒として雇うことにする−−。


北野版はもちろんのこと、勝新版「座頭市」とは全く別物として観た方がいいのは言うまでもありません。共通項は「主人公が盲目の剣の達人」というだけで、基本は、人間不信の市と剣が抜けない十馬、トラウマを持った者同士が心を通じ合わせる、という完全な恋愛劇です。

私は座頭市というキャラクターにはさしたる思い入れがないので、あれこれこだわった言葉は書けないのですが、主人公を女性にしたことで、映画としての質がまるっきり変わってしまったような気がします。果たして座頭市をモチーフにする意味があったんだろうか?

映画の中で「座頭市」という言葉は出てきませんが(そりゃそうだ、「座頭の市」ではなく「離れ瞽女の市」だもの)、「その女、座頭市」というコピーをわざわざ使っています。加えて綾瀬はるかを主役に据えたことで、オジさんたちを呼び込もうという狙いだったのかもしれません(笑)が、最も重要である殺陣のシーンは、とても目の肥えたオールドファンが満足できるデキにはなっていません。

殺陣のシーンはほとんどがスロー。曽利監督が「ピンポン」で使った手法と同じですが、殺陣術の粗を隠しているようにしか思えません。綾瀬はるかも頑張っちゃあいるんだけど、それでも「アイドル女優にしては」「初時代劇にしては」というレベル。

それに、勝新版では必ずといっていいほど濡れ場があり、オジさんファンの目を楽しませてくれた(笑)んだけど、恋愛劇なのにそれもない。

いっそ、座頭市を名乗らずに新しいキャラで描けば、恋愛時代劇としてそこそこ観られるものになったかもしれない。「座頭市」を名乗っちゃ、どうしても比較されるもんね。

それにしても、主要キャストの中で綾瀬はるかの演技が一番まともに見える、というものいかがなものか?

最近「ゲヘヘ」「ガハハ」と下品に笑う演技ばかりの中村獅童と、ただ、べらんめぇ口調で怒鳴るだけの窪塚洋介、そして、ニヤけながらオドオドするだけの大沢TKO……。揃いも揃ってひどいものだ。

綾瀬はるかはビジュアル的には好きなんだけど、残念ながらこの点数で。


私的採点:2.0点寄りの1.5点(5点満点)


                  10月7日 ワーナー・ブラザース試写室

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