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公開前の映画情報コミュの西の魔女が死んだ

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「西の魔女が死んだ」
  08年6月21日 恵比寿ガーデンシネマほか公開
  アスミック・エース配給  上映時間:115分
  監督:長崎俊一
  出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一
  http://nishimajo.com/


少女が祖母とともにひと夏の田舎暮らしを経験する、梨木香歩の小説を映画化したものです。主演のサチ・パーカーはシャーリー・マクレーンの娘で51歳。両親が親日家で、本名はサチコ・パーカー。12歳まで日本に住んでいたそうです。日本語が堪能なはずだ。今作で演じる役は実際の年齢より上のため、老けメイクで撮影に望んだそうです。

「魔女が倒れた。もうダメみたい」−−。中3の少女まいのもとに舞い込んだ突然の知らせ。"魔女"とは、英国生まれで今は日本の田舎に住む、まいの母方のおばあちゃんのことだ。まいは2年前の中学に入学して間もない頃、学校生活になじめず不登校になりかけ、ひと夏をおばあちゃんと一緒に過ごしたことがある。まいは田舎に向かう車中でその頃のことを思い出していた。おばあちゃんは魔女の家系の血を引いていて、物事の先を見通す能力があるという。まいは魔女になりたいと願い、"魔女修行"の日々を送ることになる。それは呪文の勉強をしたり、ホウキに乗って空を飛ぶ練習をしたり……ではなく、早寝と早起き、きちんと食べてよく運動すること。そして、自分のことは自分で決める、ということだった。まいはおばあちゃんと一緒に毎日、野になるイチゴでジャムを作ったり、育てた野菜やハーブで料理を作ったり、畑仕事や洗濯をして、大自然の中で自分の生活のリズムを取り戻していった−−。

ヘタな飾りをせず、曲がったところもない、スッピンの映画で好感を持ちました。

「早寝、早起き、しっかり食べて、よく運動すること」。ストレートゆえに社会に適応できなかった少女が、祖母の導きでそういう基本的な「正しい生活を送る」行為を身につけ、自然になじむことで生きる喜びを得る。そして、「アイノウ」と優しく受け入れるおばあちゃんのおかげで心の平安を取り戻してゆく姿を、ムダな音楽やセリフを排し、実直に描いています。

物語は、田舎暮らしの約1ヶ月間を中心に展開します。少女はその1ヶ月程度過ごしただけで、両親の都合で都会の今までの暮らしに戻っていきます。

まぁ、普通はそれでめでたしめでたし……なのでしょうが、私は「おばあちゃんはそれで納得したのだろうか?」と疑問に思ってしまいました。中途半端に社会になじむより、とことん自分と向き合い、見つめ直して、自分の決めた道を見つけて欲しかったんではなかろうか? それを示唆するセリフは随所に出てくるし、彼女を都会に送り出すシーンの寂しそうな表情は、単に別れを惜しんでいるだけには見えませんでした。

けど、そんなひねくれた見方をせずとも、単純に少女の成長物語として楽しむことができます。

サチ・パーカーは昔よくいた優しいおばあちゃん像を上手に表現しています。流暢とはいえ、たどたどしさを残す日本語は、どこか浮世離れした様子を漂わせることにも成功しています。子役の高橋真悠は達者とはいえないけど、精一杯頑張っている、という雰囲気は伝わってきます。

そう考えると、出演者たちのセリフは皆どことなくぎこちない印象です。……けど、それは「家族が1つになりきっていないことを表現している」と思うことにしよう(笑)。

そうした物語に花を添えるのが、登場する食べ物の数々。裏山で取れた野イチゴを煮詰めて作ったジャム、庭で育てた野菜で作るサンドウィッチ、キッシュ、ハーブティー……。観終えた後、そういうやさしい食べ物を欲してお腹が鳴りそうです。

なお、私は原作は未読ですが、読んだ連れに映画の流れを伝えると、「原作とほとんど変わっていないみたい」ということでした。原作ファンは満喫できるはずです。

(右の写真は、おばあちゃんの家のロケに使われた清里の家です。童話に出てきそうな建物ですよね。10月まで一般公開しているそうです)


私的採点:3.5点(5点満点)


                 3月12日 アスミック・エース試写室

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