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公開前の映画情報コミュのスリザー

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「スリザー」 Slither
  07年12月8日公開
  06年アメリカ  東宝東和配給
  上映時間:96分  日本語字幕:岡田壮平
  監督:ジェイムズ・ガン
  出演:ネイサン・フィリオン、エリザベス・バンクス、マイケル・ルーカー
     タニア・ソルニア、グレッグ・ヘンリー
  http://www.slither.jp/

「悪魔の毒々モンスター」シリーズなど、悪名高き(!?)カルト映画制作会社「トロマ・エンターテイメント」出身で、「ドーン・オブ・ザ・デッド」の脚本も手がけたジェイムズ・ガンの初監督作品。この前に見た「俺たちフィギュアスケーター」のようなB級コメディーと並ぶ、日本では虐げられた分野であるB級スリラー・ホラー(スプラッター)です。「スリザー」は「這いずり回るもの」の意で、文字通り謎の生命体がスクリーン一杯に這いずり回ります。

粗筋を書こうと思って止めました。細かく書くほどのお話でもないし、書いたら書いたでネタバレしそうになる部分もあるので……。まとめれば、宇宙から来た謎の生命体が人間の体に寄生して操り、人類を支配しようとする、というもの。まぁ、B級になんとありがちなお話でしょう。「ボディ・スナッチャー」「エイリアン」「ゾンビ」など、様々なSFホラーのキモをいいとこ取りして、鍋の中に放り込んでグツグツ煮たような作品です。風呂の中の美女を謎の生命体が襲う、というお約束的なシーンもあります。

この手の作品は、チープさばかりが目立って全然怖くないのが定番ですが、まさにその通り。CGをほとんど使わず、ドロドロした粘液系をタップリ使った、手作り感満点のグロさで迫ってきます。

むしろ、この監督はわざと怖くない、どこかハズしたホラーを狙って作ったに違いありません。最初の見せ場で流れている曲はノー天気なカントリーだし、普通のホラーなら絶対に驚かしの場面だろ、というところで何も起きない。謎の生命体が人の○から侵入する、という描写もおかしい。しかも、人間に寄生する生命体には、最初に寄生した人物の記憶が染み付いちゃっていたりするから、途中からコメディーと化しています。わざとスリラーのツボを少しだけズラしているとしか思えない。

そのズレ具合がなかなか笑えるのですが、残念ながら大爆笑、というところまではいきません。コメディーに徹したホラー・スリラーだと「スケアリー・ムービー」(邦題「最○絶叫計画」)シリーズという先達があるので、その類似品にはしたくなかったのだとは思いますが、個人的にはもう一歩踏み込んでほしかった。

B級ホラー・スリラーにありがちなお色気もいまひとつで、その筋の人(笑)も楽しめるところまではいきません。

その微妙なズレ具合を楽しめる人、B級ホラーコレクターの人ならオススメです。

ちなみに、ポスター写真にたくさん映っている赤いナマコみたいなのが寄生生物。なかなか可愛い動きをするんだけど、ペットにしたいと思う人……いないだろうなぁ……(笑)。


私的採点:2.5点(5点満点)


                       11月15日 東宝東和試写室

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