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公開前の映画情報コミュのショートバス

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「ショートバス」 Shortbus
  07年8月25日公開
  06年アメリカ  アスミック・エース配給
  上映時間:101分  日本語字幕:石田泰子
  監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
  出演:リー・スックイン、ポール・ドーソン、PJ・デボーイ
   リンゼイ・ビーミッシュ、ラファエル・バーカー、ジェイ・ブラナン
  http://shortbus.jp/

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」で絶賛を浴びたジョン・キャメロン・ミッチェル監督の新作です。テーマは「セックスと愛のパートナー探し」をする7人の群像劇。監督曰く、9・11に衝撃を受けて製作したとか。ポスターも、ノーマルバージョンと過激バージョン(右)の2点を用意してみました(笑)。

恋愛カウンセラーでありながら、夫とのセックスでオーガズムを体験したことがないソフィアは、カウンセリングにきたゲイのカップルに誘われて、ブルックリンにあるアンダーグラウンドのサロン「ショートバス」を訪れる。ここは普通の人からSMの女王、元NY市長までが客として足を運び、ゲイの相手を探したり、恋愛の悩みをドラッグクイーンのマスターに打ち明けたり、その場でカップルになった者同士で絡んだり、愛を探しながら思い思いに過ごす場所だった。そしてソフィアやゲイのカップルを初め、7人の登場人物の悩みが徐々にクローズアップされてゆく−−。

粗筋の通り、セックス描写はかなりカゲキです。全編あちこちにボカシがかかり、日本ではR-18に指定されました。しかも監督は、無名の役者やミュージシャンが中心のキャストを長時間"ワークショップ"と称する共同生活のような環境におき、生活を共にしたりセックスしたりして信頼関係を築き上げたうえに、実際の撮影でも全部が「本当のオーガズム」(要するにホンバンですか!?)だったとか。

この映画に入り込めるかどうかは、最初の場面がすべてでしょう。男性が自分で自分の○○を○○したりする自慰シーンをビデオに収め、結局△△してしまう、というものですから。

そういうスキャンダラスな内容が先行しがちですが、見進めるうちに、セクシャルな話は頭の片隅に追いやられ、登場人物がみないとおしく感じるようになりました。「彼が自分を愛していないんじゃないか」と悩むゲイ、SM嬢と本当の自分とのギャップに苦しむ女性、セックスの重要性を説きながら自らはオーガズムを迎えられないカウンセラー……。みなピュアで傷つきやすく、不安で仕方ない。そんな彼ら、彼女らが「ショートバス」というサロンで心を通わせ、癒されてゆく過程を、監督は優しい目で切り抜いていきます。じんわりと心温まる。

途中で何度か挿入される、カラフルなペーパークラフト作りの街がいいアクセントになっています。音楽のセンスもいい。

もちろん、存分に展開されるセックスシーンを楽しみに観に行っても構わないと思いますが(笑)、そういうのが目的じゃない、変わった切り口のヒューマンドラマを求める人でも満足できるんじゃないか、と。映画としてはとてもよくできてます。

ただ、よほどくだけたカップルじゃないと、デートには向かないかも。もしくは、かなり倦怠期で新しい刺激を求めているとか(笑)。


私的採点:4.0点(5点満点)


              5月24日 アスミック・エース試写室

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