最先端の特養介護を学ぼうコミュのトロミに変わるトロミ食

食事って、誰にとっても、楽しく、美味しく、そして安全に摂りたいものですよね。
最近食の安全・・・等が取り立たされていますが、高齢者にとって、「食の安全とは？」と、問われると、まず思い浮かぶのが嚥下に対しての安全が僕は一番先に思い浮かぶ点です。
さてさて　“特に”で有りますが、高齢者にとっては、食べる事＝即ち生きる喜びでは無いかと、持論では有りますが・・・。

高齢者の方って、例えば帰宅願望が出た時や、居室から中々出てきてくれない時等、「ご飯有りますよ」「ご飯食べてから帰りましょう」と伝えると、すんなりと、話を聞いてくれる事が多いような気がします。

これは何故でしょうか？
やはり今の高齢者の方の幼少期における、「食の有りがたさ」、毎食食べれる事って、実は、とても凄い事だというのが、記憶として強く残っている事からだと思います。

いくら認知が深い方で有ってもですね、やはり最近の事は忘れてしまいがちですが、過去の経験というのは、強く記銘されているものだと思います。
そして高齢者に共通して過去の強い記憶の一つとして挙げれるのが、「戦争」体験と言える
のでは無いでしょか？

だから、生活に対して、「食事」という存在をちらつかせることによって、興味を示されるんだと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、高齢者の方は、嚥下が段々と落ちてきますよね？そうなると、形の有る物を食べていたら→キザミ→ミキサーと段々と一体元の献立は何やったんや？という代物に成ってしまいます。

基本、食事というのは、目で楽しみ、匂いで、唾液の分泌が図られ、食事を口腔内に入れた時に、租借し易くする物だと思います。まぁここら辺のメカニズムはまた詳しく書く事にしましょう。

介護職って、大義名分としては、高齢者の方に安全な食事を提供する事で、危険から守るとか、体重管理とかというのが挙げれますよね。
お年寄りって例えば、お饅頭とが大好きですが、嚥下が落ちたら、施設等では、絶対に提供する事は有りません。でも８０歳、９０歳に成って、食事制限されても悲しいと最近感じます。

時々言われるのですが、「死んでから、墓の前に饅頭を供えるくらいなら、今食べさせてくれ」と。（笑）
そりゃ当然ですよね・・・。生きて居る内に味わって食べるから、美味しのですものね・・・。

大体、キザミ食やミキサー食をみて、介護者が食をそそられる事って有りますか？

そんなペースト状で美味しいのなんて、生クリーム位しか僕は知りません（笑）

さてさて本題に入りますね。

高齢者にとって、問題となる、嚥下を考慮しつつ、形状にも配慮した食事が、「ソフト食」と言われる物なんです。

これはまだまだ、考案されて、施設でも提供されている所はほんの一部です。
元々は高齢者向けに使われていたのでは無く、障害者や、中途障害の方達向けに開発されたそうですよ。

一体どういう物か？と言いますと、簡単に言うと、ミキサー食の前の段階の物で、柔らかい物に成っているが、きちんと食べ物の形に成っている物なんですよね。まぁハンバーグでしたら、色も形もハンバーグです。しかも暖かい物はあたたかく、冷たい物は冷たいまま！！凄いですよね。

ソフト食の特徴
? 下で押しつぶせる固さである。
? 食物の形、色がそのままである。
? 滑りが良く移送し易い物である。

と、良い事ずくめですが、難点として、費用が上がる、調理時間が拡大する等の点が挙げられます。まだまだ、開発されて、１年位しか経っていないので、これからの開発に期待です。


高齢者が栄養不足に成り易いのは、周知の事と思いますが、キザミ食やミキサー食にしてしまうと、栄養成分が損なわれてしまうのが、難点なんですよね・・・。普通量食べているのに、体重が減る、風邪を引きやすい、しかも不味い・・・。
高齢者の楽しみの一つである食事が、苦痛に成りますよね・・・・。

在宅でも調理は可能なので、どんどんと広がって行くと良いですね。

これからの高齢者の方の食事は単に栄養を取る為の物から、見た目、香り、味、食感など、元々ある物をそのまま楽しめる、ただの日常から、楽しい生活への格上げが出来ると生きる張りも出てきて、あ〜長生きして良かったって思って貰えると、介護士成って良かったって、みんな感じると思いますよ！！