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2104の小説・脚本連載コミュコミュのねねちゃんと傍観者7

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〜〜〜『女子高生は最強。それがねねちゃんなら超々最強』〜〜〜


中学2年以降の僕は本当に忙しなかった。
半分くらいの時間は彼女に費やした。
こう書くと付き合っているのかと誤解をされるかもしれないが、そんなことはない。
あくまで僕らは主役と傍観者(脇役)の関係である。



月日は流れ、今現在。高校1年の梅雨である。
因果なことに、高校もねねちゃんと同じだった。
むしろ彼女以外の知り合いがいないほど、少し地元から離れた高校に入っていた。
(実際には同じ中学から来ている人間は何人かいた。)

何故この高校を選んでしまったかはわからない。
自分の頭で行ける高校で、服装などに比較的寛容な高校を選んだ結果とも言える。
一度地元とは違い、自分のことを知らない環境にしたかった。
という気持ちもなくはない。

そんな取って付けた様な言い訳をたくさん考えついたが、やはりしっくりはこなかった。
ということでここではわからないということで落ちを着けたいと思う。
ともかく僕はここにいた。

しかし当然のことながら、ねねちゃんと僕の関係を知っている人間たちからは、二人で駆け落ちしたといってからかった。
僕に言わせてみれば、駆けてもないし落ちてもいない。
ただたまたま偶然同じ高校に通うことになっただけだ。
たまたま偶然同じ高校に通うことになっただけで駆け落ちが成立するならば、世界中の高校生のほぼ9割の人間が駆け落ち経験者であることになる。

このような言い訳をすることで、別段ねねちゃんをわざとらしく敬遠しなくなったのは小学生からの進歩であり成長であると自負している。
はっきり言って褒めて欲しい。マジで。
脱線した。

僕は1年2組に属することになった。
ねねちゃんも1年2組だ。
これで僕の今年の1年間の立ち位置は決まったも同然と言える。
いや、3年間かもしれない。

そういえばこれは余談だが、ねねちゃんと僕が同じクラスになったという噂はすぐに地元に広がった。
運命だのなんだの言ってくるやつがいたが、そんなんなら世界中の半数くらいの高校生が…略。

ねねちゃんの他に知っていそうなクラスメイトはいなかった。当然ながら。
あ、ちょっと待って。いた。
窓際にいるメガネをかけたぼんくら。確か同じ中学のやつだ。何度か見かけたことがある。名前も情報もないけれど。

そして、どこかで見かけたことのある美少女。
彼女は確かティーンズ雑誌によく載ってる子ではないだろうか?
これでも中学の頃はミカちゃんだかミナちゃんだかのグループによくつるまれていて、そういう雑誌のアンケート(主に恋愛の)に関する意見を求められたり、写真の服は男的には可愛いのかどうかの意見を求められたりしていた。
僕はねねちゃんを止める役割じゃないんですか?苦笑
脱線。

美少女の名前は三田村沙織。ちまたでは「さおりん」という愛称で親しまれている。
いわゆる読者モデルだ。

僕以外に気づいた人もいるようだ。
主に女の子だけど。

ねねちゃんはこういうのには疎いから知らないだろう。
ミカちゃんだかミナちゃんだかが雑誌を広げている時はたいてい他事してるか、いないのどっちかだ。
僕の存在意義がないのですが?苦笑

僕としてはねねちゃんはもっとそういうところに気を使った方がいいと思う。…いややっぱなしだ。
ねねちゃんは今のままで十分だ。余計な虫を払う作業まで増やしたくない。
ねねちゃんに付き合ったり止めたりするので精一杯なのだから。


さて肝心のねねちゃんとはいうと、はしゃいでいた。
春だからでしょうか?
そういえば入学式の時、彼女はとんでもないことを口にしていたなぁ。

「友達って本当に100人も出来るものなのかなぁ?」

ねねちゃん専門家の僕から言わせていただく。
これはかなりとんでもないことになりそうだ。

ま、僕は傍観者なので、どうぞご勝手に。

僕は僕のペースで、僕が持ち切れる範囲の友達を作ることにします。

かくして彼女の途方に暮れそうな挑戦が高校生活と共に始まった。

そういえば、その友達100人って新規の友達?
それとも僕も含まれてます?
それか僕らは友達じゃないとか?
また脱線したね。


〜〜〜つづく〜〜〜

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