内外ともに最近は女性ボーカルの声域が拡がってやたら高音域を強調した者が主流になっているような気がします。そんな中、このカサンドラのCDをトレイに入れてPlayボタンを押すと、彼女のあの低音でしかも暖かな歌声が流れてきます。このアルバム Belly of the Sunは、マイルス・デービスへのトリビュートとして出した99年の次作となりますが、私個人としては、1988年に日本のレコード会社が作成した「ブルースカイ」というアルバムがずっと好きで、冒頭のShall We DanceやMy One and Only Love..は是非一度聴いて欲しいナンバーです。その時のパーソナルは、ピアノはマルグリュ・ミラーですしベースはその後もずっと彼女の音楽監督をしてきたロニー・ブラキシコ、ドラムは大好きな女性ドラマー、テリ・リン・キャリントン。これにカサンドラが参加しているわけですから悪いわけがありません。
しかし、このBelly of the Sunはこれまでのカサンドラのアルバムの中で一番のお気に入りとなりました。 ブルージーで泥臭いかもしれませんが、エリック・クラプトンのレゲエベースのブルースとは違った意味でレイド・バックさせてもらえるアルバムです。
?THE WEIGHT あのLAST WALTZで有名なTHE BANDの(G)ロビーロバートソンの曲。カサンドラが歌うとこうなるんですね。Take a load off Annie...And put the load pu the load right on me...っていうサビの部分意味を知ってから聴くと感動もひとしお。
?JUSTICE カサンドラはアルバムの中で4曲程曲を提供していますね。これもそのうちの一つ。JUSTICE正義というタイトルが付けられた曲ですが、タイトル通りちょっと意味は重い。 Give me a bottle of justice. 「正義が入ったビンを一本頂戴な」って酔っ払ったお姉さんが、BARカウンターでそんな注文をしているところを想像します。そんな気持ちで聴いてみて下さい。
?DARKNESS ON THE DELTA 録音当時80歳だったブルースピアニスト、ブーガルー・エイムス。ピアノまで歩くのがやっとだったそうですね。それがカサンドラの声を聞くやシブイピアノで伴奏してくれています。タイトルから最初は暗い内容なのかなぁ・・・と思っていたのです。でも歌詞を読んでみると明るかった。Laughter on the levee, No one's heart is heavy.って歌っています。ただ歌詞が歌う皆を勇気づけているようにも聞こえてきます。本来は悲しい曲なのかもしれませんね。
?WATERS OF MARCH 有名なジョビンの曲。このアルバムにジョビンの作品が2曲取り上げられています。ブラジルとサザンブルースとジャズの融合。彼女が歌うこの曲は大好きです。
?SHELTER FROM THE STORM 嵐を避けるためのシェルター。ボブ・ディランの作品。ディランの曲はカサンドラにマッチしています! 余談ですが、このタイトルと同名のチャリティーショーが2005年の9月9日にTV放映されていますね。
?DRUNK AS COOTER BROWN クーターブラウンの様に酔っていた、とういタイトル。でもdrunker than cooter brownという表現もあって。架空のブラウンさん(一説によるとニュージャージー州出身の実在?)はお酒がめっぽう強く誰も適わない・・ここから南部では、このタイトルは南部では形容詞として使われているみたいですね。
?SHOW ME A LOVE カサンドラがジッシーロビンソンと共に提供した楽曲。 この辺りから数曲ヘビーになってきます。いい感じですよ。
?ROAD SO CLEAR 舗装された道とその下にあるミシシッピの土・・その本来ある土に触れたいという願いがこめられた歌。これはBluesです。濃い〜。