国際機関、各国政府やドナーは、移民や移住労働者の人権を守り、彼らがエイズの感染予防と治療に取り組めるよう努めなければならない。6月22日にジュネーブで開催されたUNAIDS(国連合同エイズ計画)の事業調整理事会に先立ち、Human Rights Watch(人権NGO、以下HRW)は移民の人権に関する報告書を発表した。
原題: HIV-Positive Migrants Face Deadly Barriers
日付: June 18, 2009
出典: Human Rights Watch
URL : http://www.hrw.org/en/news/2009/06/18/hiv-positive-migrants-face-deadly-barriers
原題: Trial of Africa's first HIV vaccines underway
日付: July 23, 2009
出典: SciDev.Net
URL : http://www.scidev.net/en/news/trial-of-africa-s-first-hiv-vaccines-underway.html
原題: UNAIDS Forum on HIV, Human Rights and Men Who Have Sex with Men
日付: September 17, 2009
出典: UNAIDS
URL : http://www.unaids.org/en/KnowledgeCentre/Resources/FeatureStories/archive/2009/20090917_MSM_Forum.asp
ケニア政府によるthe Abstinence and Worth the Wait programme(禁欲と性モラルに関するプログラム)のコーディネーター、Anne Muisyo氏は次のように話している。「性行為に関して10代の若者たちが気にしているのは、HIVやその他の性感染症のことではない。若者たちの関心は“妊娠するかどうか”ということにある」。緊急避妊薬は、“使用すれば妊娠の確率を下げられる”との考えから、若者の“コンドーム未使用の性行為”を助長しているのだ。
家族計画に関するNGO、Family Health Internationalの地域医療アドバイザー、Marsden Solomon氏は次のように話す。「性交渉において多くの若者が気にするのはやはり“妊娠するかどうか”ということ。これは経済的にも精神的にも影響力が大きいからだ。そのため、コンドームは使わないけれど緊急避妊薬を使って妊娠への不安を取り除こうとする。この時、“コンドームを使用しない=HIVや他の性感染症に感染する可能性がある”という事実はほとんど認識されない」。
The National AIDS and Sexually transmitted infection Control Programme(エイズとその他の性感染症に関するプログラム)の代表、Nicholas Muraguri氏は次のように話している。「HIV検査は陽性者にとっても陰性者にとってもいい影響を与える。検査結果が陽性だった人は、自分がHIV 感染していることを知ることができ、治療や精神的ケアを受けようとする。また、検査結果が陰性だった人たちも、HIV感染しないように気をつけるようになる」。
East African Community(東アフリカ共同体)に加盟している5カ国(ブルンジ、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ)が、5カ国に共通のHIV関連法案を 検討している。この法案は、近隣諸国を行き来する機会の多い人たちが、どの国にいても同じようにHIVサービスが受けられるような最低限の基準を設けるこ とを目的としている。
The East African Common Market(東アフリカ共同体共同市場)が今年6月から始動する。5カ国であわせて1億2600万人がHIV感染拡大の危機にさらされている今、国境を 越えた法とサービスを確立する必要がある。
Somaliland Health and Social Care Organization(SOHASCO)、ソマリランドで活動する組織の事務局長、Mohamoud Hassan Abdillahiは次のように話す。「子どもの年齢は7歳から19歳と幅広い。当然、ほとんどの子の性行動はまだ活発でない。でも、子どもたちはすぐに HIVのリスクにさらされる世代になる。それに、私たちからのメッセージを各家庭にも持ち帰ってくれる」。
原題: International HIV Vaccine Day
日付: May 18, 2010
出典: UNAIDS
URL: http://www.unaids.org/en/KnowledgeCentre/Resources/PressCentre/PressReleases/2010/20100518_PS_IntVaccineDay.asp
様々なプログラムがあるが、そのうちの一つ、“Brothers for Life”は、国際的にも有名なサッカーのスーパースター、フランス代表のティエリ・アンリ選手やアルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手らも協力。南アフリカの各地で、ラジオ、CM、野外広告、パンフレットなどを通して、「自律と勇気ある態度でHIV感染や女性への暴力的行為を防いでいこう」と、若い男性たちに訴えかけている。
ケニアではThe National AIDS and Sexually transmitted infections Control Programme(エイズ・性感染症対策プログラム)が国内3ヵ所に試合観戦用スクリーンを設置。そこでは、他のNGOとも協力してHIV検査やカウンセリングも行われている。ワールドカップ期間中、1日33,000人以上の検査受診を目標にしている。
西部ケニアで14‐24歳の結婚している青年期の少女たちに向けた、HIV/エイズなど保健に関するプログラムを、NGO – Programme for Appropriate Technology in Health (PATH)が実施している。これは、従来のHIVプログラムから除外された青年期の少女たちに、HIV/エイズや避妊のようなリプロダクティブヘルス、カップルカウンセリング、経済的自立を得るための所得創出活動、家族計画の情報提供といったサービスを提供している。
===============================
原題:KENYA: HIV prevention for married adolescents
日付:15 October 2010
出展:Plus News
URL: http://www.plusnews.org/Report.aspx?ReportId=90775
===============================
感染症研究センター(Trac-Plus)のHIV予防部門代表であるムグワネザ博士が、昨日、上記の情報を、国家エイズ管理委員会(the National AIDS Control Commission :CNLS)による記者会見で、明らかにした。近く開催される(11月17~19日)、HIV/エイズに感染・影響を受けている子どもたちのための第6回国家小児会議の開催に合わせて述べられたものである。
===============================
原題:Rwanda: HIV Mother-to-Child Transmission Down to Eight Percent
日付:12 November 2010
出典:The New Times
URL:http://allafrica.com/stories/201011120399.html
===============================
HIV/エイズに影響を受けた子どもたちが年齢を重ねるにつれて、彼らは特別なケアを必要とする、とヨハネスブルクに拠点を置く、「HIVがもたらす子どもたちへの影響改善 Enhancing Children’s HIV Outcomes」のハリー・モウルトリーは強調した。
南アフリカはHIVと共に生きる人々が世界で最多。現在およそ300万人の孤児がおり、彼らの多くは親をエイズで亡くしている。南アフリカ民主主義研究所(Institute for Democracy in South Africa: IDASA)によると、約28万人の15歳以下の子どもたちがウイルスに感染している。治療がなければHIVを保有している子どもたちの3分の1は1歳になる前に亡くなり、半数は2歳の誕生日を迎えることはないだろう、と言われている。しかし、南アフリカでは抗レトロウイルス薬が広く分配され、以前は青年期まで生きられなかった多くのHIV陽性の孤児が、大学生の年齢まで達することができている。
==========================================================
原題:KENYA: HIV-positive kids get by with a little help from their friends
日付:December 31, 2010
出展:PlusNews
URL:http://www.plusnews.org/Report.aspx?ReportId=91504
==========================================================
アブガにはルーシー・アディアンボという良き助言者がいる。彼女は孤児の保護者のサポートをしているNGOのプログラム、Speak for the Childから派遣されて週に3回アブガを訪問し、健康や教育に関する助言をしている。
「彼女は子育てについてアドバイスをくれ、HIV陽性の子どもを病院に連れて行くこと、衛生面で気を配るべきことを教えてくれる。」アブガは話す。「子どもたちに直接売春やアルコールの危険性も話してくれるわ。」
Speak for the Childは、孤児の保護者のケアだけではなく、虐待を受けた孤児のサポートも行っており、ケニア西部、南西部、そして海岸地方で約5万人の15歳以下の子どもたちを支援をしている。
アドバイザーは子どもに対しHIVに感染していることを伝える役割も担っている。
アリヤ氏によると、同プログラムは孤児や保護者が医療施設に通うための交通費を支給するため、HIVに感染している孤児にARVの服用を促進する効果があるとのこと。
さらに、ニャンザ州管轄エイズ・性感染症調整官、チャールス・オカルによれば、Speak for the Childの活動は孤児や保護者が抱えている問題の解消に効果的とのこと。
「人々は孤児の親がどのようにHIVで亡くなったかを話したがるが、孤児の保護者も支援を必要としていることを忘れてはいけない」と、オカル氏は言う。
(文責:足立真希)
===============================
原題:Kenya: Caring for the care-givers
日付:Jan 19th , 2011
出展:IRIN News
URL:http://www.irinnews.org/report.aspx?ReportID=91670
===============================
孤児と脆弱な立場に置かれた子どもたち(Orphans and vulnerable children:以下、OVC)は、スワジランド人口100万人のうちの5分の1を構成しており、2004年の予測よりも8万人増えている。2004年、UNICEFは、世界で最も高いHIV感染率―26.1%(15〜49歳)のため、この内陸国の暗たんたる未来を推測していた。最新の政府のデータによると、スワジランドの子どもたちの約23%は孤児であり、その大部分のHIV/エイズ流行の結果だ。