競馬予想をもう一歩前に！コミュの第52回 宝塚記念（G1）

前走レースに見る傾向　-　宝塚記念を考える

■前走レースと宝塚記念　近10年の成績傾向

前走レース　　　　　　着度数　　　　 勝率　　連対率　　複勝率

天皇賞(春)　　　　　　4-6-1-26　　　10.8%　　　27.0%　　　29.7%
金鯱賞　　　　　　　　 2-3-3-25　　　 6.1%　　　15.2%　　　24.2%
安田記念　　　　　　　2-0-2-11　　　13.3%　　　13.3%　　　26.7%
目黒記念　　　　　　　0-0-2-23　　　　 0%　　　　　0%　　　 8.0%
その他のレース　　　2-1-2-32　　　 5.4%　　　　8.1%　　　13.5%


過去10年の傾向から、宝塚記念を占ううえで「前走レース」は重要なポイントとなりそうです。
近年では、天皇賞（春）からの直行組が好走する傾向にあり、このグループからは今回の宝塚記念にも５頭が出走登録しています。


・天皇賞（春）から直行で出走を予定している競走馬

　　エイシンフラッシュ　 （牡４）
　　トゥザグローリー　　　（牡４）
　　ナムラクレセント　　　（牡６）
　　ビートブラック　　　　 （牡４）
　　ローズキングダム　　（牡４）



Klanでは、宝塚記念を考察する記事として以下のページがあります。

『第52回 宝塚記念（G1）のコースの特徴は？』　　http://klan.jp/q/n400
『第52回 宝塚記念（G1）、注目の前哨戦は？』　　http://klan.jp/q/n399

あわせて参考にしてください。

前走成績に見る傾向　-　宝塚記念を考える

■前走成績と宝塚記念　近10年の成績傾向（天皇賞は過去４年データ）

前走レース　　　　　　　　　　前走の着順　　着度数　　　 勝率　　 連対率　　複勝率
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天皇賞（春）※07年以降　　　３着以内　　　1-2-0-4　　　14.3%　　　42.9%　　　42.9%
　　　　　　　　　　　　　　　　　　４着以下　　　0-0-0-9　　　　　0%　　　　 0%　　　　 0%
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金鯱賞　　　　　　　　　　　　　 １着　　　　　　2-2-2-2　　　 25.0%　　　50.0%　　 75.0%　　←
　　　　　　　　　　　　　　　　　　２着以下　　　0-1-1-23　　　　 0%　　　 4.0%　　　 8.0%
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安田記念　　　　　　　　　　　　１着　　　　　　0-0-0-3　　　　　 0%　　　　 0%　　　　 0%
　　　　　　　　　　　　　　　　　　２着　　　　　　2-0-1-0　　　 66.7%　　　66.7%　　100.0%
　　　　　　　　　　　　　　　　　　３着以下　　　0-0-1-8　　　　　 0%　　　　 0%　　　11.1%
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目黒記念　　　　　　　　　　　　１着　　　　　　0-0-2-1　　　　　 0%　　　　　0%　　 66.7%
　　　　　　　　　　　　　　　　　　２着以下　　　0-0-0-22　　　　　0%　　　　　0%　　　　0%
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その他のレース　　　　　　　　１着　　　　　　1-1-2-12　　　　6.3%　　　 12.5%　　 25.0%
　　　　　　　　　　　　　　　　　　２着以下　　　1-0-0-20　　　　4.8%　　　　4.8%　　　 4.8%
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前走が天皇賞（春）で宝塚記念での複勝率は、06年以前は38.1%と高い数値を出しているのですが、07年以降になると18.8%まで下がってしまいます。そのため、データでは他のレースとの比較を考慮し、07年以降の４年分のデータを並べています。

このデータで特に目を引くのが、宝塚記念の前哨戦でもある金鯱賞１着馬の安定感。
過去10年で６回もの３着内を果たしており、複勝率は75%を誇ります。
今年の宝塚記念には、驚異的な末脚で金鯱賞を制したルーラーシップが出走予定です。
前走内容と傾向を当てはめて考えると楽しみな１頭と言えます。

安田記念２着馬も好走傾向にありますが、今回のメンバーでこの条件に該当する競走馬はいません。
また、その他のレースで１着だった馬も過去10年で４度の３着内がありますが、こちらの条件に該当する競走馬も今回のメンバーにはいません。



Klanでは、宝塚記念を考察する記事として以下のページがあります。

『第52回 宝塚記念（G1）のコースの特徴は？』　　http://klan.jp/q/n400
『第52回 宝塚記念（G1）、注目の前哨戦は？』　　http://klan.jp/q/n399

あわせて参考にしてください。

非根幹距離適性の高い馬をピックアップ　-　宝塚記念を考える

非根幹距離とは、1000m、1400m、1800m、2200mなど400mの倍数ではない距離＝根幹距離以外の距離で行われるレースのこと。
阪神2200mや、中山2500mは「非根幹距離」と呼ばれます。

非根幹距離レースでは、マイル戦（1600m）に代表される400mの倍数で構成されるレースとは呼吸の仕方が異なります。


過去の宝塚記念を制した馬では、ドリームジャーニー、エイシンデピュティ、アドマイヤムーンがいますが、いずれも「非根幹距離適性の高い馬」であり、宝塚記念では、この適性が高い馬が好走するケースが多く見られます。

そこで、宝塚記念の予想材料として、出走馬の「非根幹距離の実績」を下記のポイント表をもとに計算、数値化してランキングにします。
算出されたポイントから、「非根幹距離適性が高いと思われる馬」を探ります。

出走回数の多い古馬ほど合計ポイントが高くなるのは当然なので、あわせて出走１レースあたりの平均ポイントも算出します。


■ランキング計算用ポイント表

　　　　　10P　　　 8P　　　 6P　　　 4P　　　 2P　　　 1P

G１　　　1着　　　2着　　　3着　　　4着　　　5着　　　6着
G２　　　　-　　　 1着　　　2着　　　3着　　　4着　　　5着
G３　　　　-　　　　 -　　　　-　　　　1着　　　2着　　　3着

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■非根幹距離の実績を数値化したランキング

[53P]　　ドリームジャーニー　　　13レース　（１走あたり平均＝4.1P）

[36P]　　ブエナビスタ　　　　　　　 ５レース　（１走あたり平均＝7.2P）

[34P]　　アサクサキングス　　　　 ８レース　（１走あたり平均＝4.3P）

[21P]　　ナムラクレセント　　　　　 ８レース　（１走あたり平均＝2.6P）

[20P]　　フォゲッタブル　　　　　　 ７レース　（１走あたり平均＝2.9P）

[20P]　　トーセンジョーダン　　　　４レース　（１走あたり平均＝5.0P）

[16P]　　アーネストリー　　　　　　 ４レース　（１走あたり平均＝4.0P）

[16P]　　ローズキングダム　　　　 ３レース　（１走あたり平均＝5.3P）

[16P]　　シンゲン　　　　　　　　　　 ３レース　（１走あたり平均＝5.3P）

[14P]　　トゥザグローリー　　　　　 ３レース　（１走あたり平均＝4.7P）

[６P]　　ハートビートソング　　　　　１レース　（１走あたり平均＝6.0P）

[６P]　　ビートブラック　　　　　　　　２レース　（１走あたり平均＝3.0P）

[５P]　　ルーラーシップ　　　　　　　３レース　（１走あたり平均＝1.7P）

[２P]　　トレイルブレイザー　　　　　２レース　（１走あたり平均＝1.0P）


合計53Pのドリームジャーニーは、13度も非根幹距離を走っており、適性値も高くなっています。
平均で見ると、7.2Pでブエナビスタがトップ。ローズキングダム、シンゲン、トーセンジョーダンあたりにも非根幹距離適性が伺えます。



『第52回 宝塚記念（G1）、距離適性が高そうな馬は？』　より抜粋。
さらに詳細なデータはこちらのページをご覧ください。　　http://klan.jp/q/n401

レース映像から分かること　-　宝塚記念を振り返る




■先着５頭

着　 枠　 番　　馬　　名　　　　　　　　　タイム　　着差　　　脚質　　上3F　　　人気

１　　１　　?　　アーネストリー　　　　　2.10.1　　　　　　　　　先　　　35.1　　　　　６
２　　４　　?　　ブエナビスタ　　　　　　 2.10.3　　１ 1/2　　　追　　　34.5　　　　　１
３　　２　　?　　エイシンフラッシュ　　　2.10.3　　　ハナ　　　差　　　34.7　　　　　３
４　　５　　?　　ローズキングダム　　　 2.10.4　　　1/2　　　 先　　　35.1　　　　　５
５　　２　　?　　ルーラーシップ　　　　　2.11.0　　３ 1/2　　　差　　　35.3　　　　　２


■レース短評

1999年、グラスワンダーがスペシャルウィークとの激闘を制して勝ち取った宝塚記念。
その12年後、グラスワンダーの子アーネストリーが、同じくスペシャルウィークの子ブエナビスタの追い上げを凌ぎ切り、父子２代によるG１勝利をレコード勝ちで飾りました。

「女王ブエナビスタvs最強４歳世代」に注目が集まったレースは、昨年と同じくナムラクレセントが逃げ、アーネストリーが番手を進む展開。近年にないハイペースでレースは進みますが、逃げたナムラクレセントや先行馬が次々に脱落する中、４コーナー手前で先頭に立ったアーネストリーはジリジリ伸びて後続を寄せ付けない強い勝ち方でした。


・上位に入線（3着以内）した馬

　　?アーネストリー　　（１着 / ６番人気）
　　　速い流れを前々で進め、４コーナー手前で早めに抜け出す先行策が完璧にハマりました。
　　　瞬発力勝負では２、３着馬に劣るものの、ジリジリと伸びる脚はハイペースを追走してもまったく
　　　衰えませんでした。以降も平均以上のペースが見込めるレースで最も力を発揮できそうです。

　　?ブエナビスタ　　　　（２着 / １番人気）
　　　「負けてなお強し」と言えども、これで国内戦は5戦続けての2着。
　　　過去最も多い馬体重で臨むも太め感はなかった。直線では外を回してよく追い込んだが、前に
　　　行った馬が止まらない限りは難しい。差し届かなくなって来た、という見方もできる。

　　?エイシンフラッシュ　（３着 / ３番人気）
　　　道中は中団内目を進む。4コーナー手前で垂れてきた馬をうまくさばき前へ進出。
　　　直線では手応え十分も、前の馬が止まらない。2着を確保したかにみえたが差し切られる。
　　　直線の長さに関わらず安定して末脚を使えているが、ベストはやはり東京か京都。



『第52回 宝塚記念（G1）を回顧』　より抜粋。　http://klan.jp/q/n403