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アーバンシラット研究会コミュのシラットの用語辞典

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 シラットに限らず外国の武術によく登場する用語を解説いたします。

---基本的なシラット用語-----------

 Two beat pass トゥービートパス:二挙動の受けと言う意味のシラットでよく出てくる動き。受けとなっていますが、攻撃にも使います。

 kilap キーラップ:二人組んで行う練習法。練習相手がいなくても柱や木、自分の脚などを使って練習できます。

 inner gate インナーゲート:内門。相手の身体の内側。

 outer gate アウターゲート:外門。相手の側面。

 guntin グンティン:ハサミの意。両拳で挟むような技の総称。ガンティンと発音されることも。

 abanico アバニコ:天井に吊られた扇風機の意。スティックを持ち、頭上で手首を回転させながら打つ技。基本的にシラットでは用いませんが、フィリピン武術では頻繁に出てきます。応用法が山ほど有り。

 figure eight フィギュアエイト:八の字、もしくは8を横に寝かせた無限の字を宙に描く動き。これもシラットではあまり使わないのですが、フィリピン武術では多用します。

heaven six ヘブンシックス:ダブルスティックの型。左右交互に上段袈裟斬りを6回繰り返す。ヘブンシックスとはフィリピン武術での呼び名ですが、シラットでも同じ型を使います(シラットでの正式名は不明)。実戦用法が山ほどあるお得な型。

 earth six アースシックス:上記のヘブンシックスと同じ動きで下段への攻撃を6回繰り返す型。他にheaven,man,earthという、上段、中段、下段に攻撃を繰り出す型もあり。

 foot trap フットトラップ:脚を踏んだり引っ掛けたりするいじめっ子のような技。

 sapu サプー:シラットの脚払い。上記のフットトラップと同じようなもの(だと思われる・・)。

 forearm strike フォアアームストライク:前腕を使った打撃。プロレスのウェスタンラリアットのように上腕を使ったバージョンもあり。

 shoulder lock ショルダーロック:相手の腕に自分の腕を巻きつけ、肩関節を極める非常に単純な関節技。シラットではやたらと出てきます。また、シラットに限らず古今東西のあらゆる格闘技に登場します。

 comealong カマロン:人を拘束し、連行する技術の総称。

 disarm ディスアーム:直訳すると「武装解除」。相手の武器を落とさせる、もしくは奪う技術の総称。

 strip ストリップ:シラットのディスアーム技術の一つ。相手の武器を弾き飛ばす。
 
 snake スネーク:武器を持った相手の腕に自分の腕を巻きつけて逆関節に極め、武器を落とさせる技。相手がナイフを持っている場合、自分の腕の内側の動脈を切られやすいのでリスクの大きい技でもあります。

 reverse リバース:攻撃を仕掛けてきた相手の武器を文字通り相手にリバースする技(笑)。

 tripod トライポッド:三脚のこと。人のバランスを崩すための重心点。

 harimau ハリマウ:トラという意味。シラットのトラの型を総称してハリマウという。カッコいい技が多くて人気の型。

 buaya ブアヤ:ワニの型。

 monjet モンジェット:サルの型。

 iron shirt アイロン シェート(シャツ):攻撃に耐えうる身体を作るための鍛錬法。

 karambit カランビット:半月状のナイフ。シラットを象徴する武器の一つ。

 saron サロン:腰布。これで叩いたり関節を極めたり首を絞めたりします。

 Pencak Silat ペンチャックシラット:古代のシラットを伝える流派と近代式の荒々しいシラットを伝える流派に分かれ、欧米諸国では後者のシラットが多くの人に修練されている。

 kuntao silat クンタオシラット:中国拳法と融合したシラット。

 damihurt silat ダミハートシラット:元NSA(アメリカ国家安全保障局)のマイケル・ジャニチ先生が創始したシラット流派。ちなみにdamihurtとは ”dam it hurts!!!”(超痛てぇっ!!!)を縮めた言葉です。

 supermarket silat スーパーマーケットシラット:スーパーのように大安売りしているレベルの低いシラットのこと。

 DVD sifu ディブイディシーホー:実際に教わったわけではなく、DVDやユーチューブで観て覚えた技術を教えて先生を気取っている人のこと。
 
---海外の武術でよく使われる単語----------

 telegrafic テレグラフィック:予備動作が大きくて読みやすい動きのこと。外国の武術動画では非常によく出てくる言葉です。

 hey maker ヘイメイカー:大振りなケンカフック。綺麗な軌道で飛んでこないために意外と防御しづらく、しかも渾身の力をこめて打ってくるので喰らうとダメージがデカイ。

 sucker punch サッカーパンチ:言葉などで注意を逸らし、相手の不意をついて殴りかかるとてつもなく卑怯な技。フェアプレーなどということは考えない人が使用する。

 bitch slap ビッチスラップ:女性によるビンタのこと。速く、そして予備動作が少ないため、プロボクサーでもない限り防御不能の恐ろしい技。痛いだけでなく、精神的ダメージも大きい。ごくまれにビッチスラップされるのが大好きな男がいる。

---シラットと関わりの深い武術----------

 kali カーリー:フィリピン武術。日本では「カリ」と表記。フィリピン土着の武術にスペインの剣術、海外の軍人のケンカ術、シラットなどを融合して作られた(他にもいろんな説あり)。西洋のボクシングに多大な影響を与えたとも言われています。カッコいいので西洋の国では大人気。

muay boran ムエボラン:古式ムエタイのこと。ムエタイボランと表記されることも。

 jijutsu ジュージュツ:英語でジュージュツというとブラジリアン柔術を差す場合もありますが、基本的に欧米式の柔術を差す場合が多い。百年ぐらい前にヨーロッパに伝わった日本古来の柔術を西洋人向けに改造したもの。 

 wingchun ウィンチュン:詠春拳のこと。ブルースリーが教わっていたことで有名。欧米人の間で大人気で愛好者が多い。

 praying mantis プレイングマンティス:イギリスのヘビメタバンド"Praying Mantis"のことを差す場合もあるが、英語でプレイングマンティスと言ったら蟷螂拳のことを差すことがほとんど。mantis boxing(マンティスボクシング)と呼ぶこともあります。

 taichi タイチー:太極拳。老人の健康体操のようなイメージがあるが、実戦で使う太極拳はかなりえげつない・・。

 MMA エムエムエー:総合格闘技のこと。

 FMA エフエムエー:フィリピン系武術(カリ、エスクリマ、アーニスなど)の総称。

---様々な凶器の英語名----------

 beer bottle ビアボトル:ビール瓶。ビールの容器として使われる以外に人を殴るための道具として使われる。衝撃に弱く、粉々に割れるので破片で人を刺すことは出来ない。とバス・ルッテン氏が言っていました。

 ash tray アッシュトレイ:灰皿。人の喉を攻撃したり、あるいは乗っている灰を吹きかけて目潰しに使います。

 cue キュー:ビリヤードで使われる細長い棒のこと。槍として使う以外に半分に折ってフィリピン武術のダブルスティック代わりに使います。

 millwall brick ミルウォールブリック:新聞紙や雑誌などを丸めて作られた即席の打撃武器。

blackjack ブラックジャック:袋に硬い物(コインや缶、石など)を詰めた武器。刑務所モノの映画などにたまに登場します。プリズンブレイクでも使ってました。

prison shank プリズンシャンク:手に入るものが限られている刑務所内で作られる即席のナイフ。歯ブラシをヤスリで削って尖らせたものが一般的。

 blowgun ブロウガン:吹き矢のこと。

 knuckle duster ナックルダスター:メリケンサック。

 garrote ガロット:細くて丈夫な糸(ピアノ線など)に取っ手をつけた武器。主に人を絞殺することに使われる。首を切断できるガロットもあり。

syringe シュリンジ:注射器のこと。外国、特に欧米の国では注射器を凶器として使う犯罪者が非常に多い。注射器の中身は強力な麻酔薬だったり、誰かの血液(HIVウィルス入り)だったりと考えただけでも恐ろしい。しかも注射針はけっこうな厚さの衣類でも簡単に通してしまいます。

taser テイザー:テイザー銃。電気を流す針を飛ばす拳銃型の武器。犯罪者に利用されないようにあらゆる仕掛けがなされているが、実際はどうなのやら・・と思ってしまいます。


 samurai sword サムライソード:侍の剣、つまり刀のこと。日本かぶれの外国人が持つ以外に犯罪者に使われるパターンが多い。軽いわりには扱いが難しく、使いこなすにはかなりの練習が必要。破壊力と耐久力に難あり(特に西洋の刀剣と比べて)だが、刃を厚く重くし、破壊力も耐久力も増した日本刀も有り(ただし値段が高い・・)。

 machette マシェッティー:英語では鉈を差す。日本語ではマシェット、またはマチェーテと表記されますが、マチェーテと表記するのはたぶん間違いです。軽くて切れ味が鋭く、しかも扱いやすいのでこちらも海外の犯罪者に大人気です。

 paran パラン:マシェットのこと。
 
 improvised weapon インプロバイズドウェポン:ビール瓶、灰皿、傘など武器として作られたのではない物を即席の武器として使用することを指す。

---ナイフによる一般的な攻撃法----------

 prison rush プリズンラッシュ:犯罪者が刑務所で囚人仲間に教わるナイフ術。ナイフを腰に構えて突進し、突き刺すという単純な技術ながら防御が相当に難しい。

Frankenstein attack フランケンシュタイン アタック:まるでフランケンシュタインのようにのろまで大振りなナイフ攻撃。

 psyco stab サイコスタブ:ナイフを逆手に握って振り下ろす攻撃。ヒッチコックの「サイコ」でこのようなナイフ攻撃をしていたことから「サイコスタブ」という名前がついた。腕力がなくても強い破壊力を生み出すことができ、しかも逆手持ちなので力が入りやすく、ディスアームしづらい厄介な技。

 piper system パイパーシステム:アフリカの犯罪者を研究して作られたナイフ術。独特のフットワークとフェイントを交えたそのナイフ攻撃はとてもじゃないけど防御不能のように思います。

---武術家を脅かす恐ろしい敵の数々----------

knifer ナイファー:ナイフをコレクションするだけでなく、実際に使うための訓練もしている人達。

 alcoholic アルコホリック:アルコール中毒者。片時もお酒が手放せず、終始手が痙攣してたりする。しかも酔って暴れる困った人達。アルコールのせいでとてつもない耐久力を持ち、怪力を発揮するのでできれば近くに寄ってきてほしくない。

 junkie ジャンキー:麻薬中毒者のこと。精神を病んでいるため、犯罪に走りがちな人々。薬の副作用で痛みの感覚が麻痺し、武術の技が通用しづらい恐ろしい相手。
 
 steroid user ステロイドユーザー:筋肉増強剤を使用する人。体重が130kgもあるのに体脂肪率が一桁。みたいな人はまず間違いなくステロイドを使用している(らしい・・)。肥大した筋肉のせいでやはり武術の技が通用しにくい。
 
 strongman ストロングマン:直訳すると「強い男」という意味だが、英語でストロングマンと言えば怪力コンテストに出場して賞金を稼ぐ人たちのことを指す。過激なトレーニングで肥大した筋肉とゴリラ並みの怪力を持っており、しかもボクシングやカラテなどをトレーニングに取り入れているストロングマンも多い。

 football player フットボールプレイヤー:フットボール選手のこと。元々どこのフットボールの選手も人並み外れた体力を有しているが、オーストラリアのフットボール選手はほとんど防具をつけず、競技を行うのでとてつもないタフさを持つ。そのため、実際にオーストラリアのフットボール選手と戦った経験のある人が言うにはあらゆる打撃が通用しない・・。

 biker バイカー:いい歳して集団で武装してバイクを乗り回す、少年の心を忘れない人々。西洋の国では必ずと言っていいほど出現し、悪さを働く。

 giant ジャイアント:身長約2mの恵まれすぎた体格を持つ人々。西洋の国では意外にたくさんいる。人並みはずれた腕力だけでなく、なぜかやたらと高い知能を持っている者が多い(ような気がする)。

 maskman マスクマン:目と口の開いたヘンテコなマスク、はては13日の金曜日のジェイソンのようなホッケーマスクを被って顔を隠し、悪さをする人たち。モラルや精神性などというものには興味がなく、刑務所、もしくは軍隊で身につけた技術を悪用して犯罪を行う。しかも上記のジャンキーであることも多く、残念ながら技が通用しません・・。

コメント(4)

 再び追加するとともに分かりやすくするために分類しました。

 それにしてもまた大きな地震がありましたね・・・。
 大変お恥ずかしい間違いを修正しました。
 中国拳法の修行者が見たら怒ってたかも・・・(;0;。

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