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ライジングヘリオスコミュの復活の4歳

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年が明けて4歳になったライジングヘリオス。
だが、復帰は秋。その間同期のライバルたちが盛り上げてくれるだろうと多くの競馬ファンは思った。
三冠馬レッドロードスルーは日経賞を快勝後春の天皇賞に挑むも、古馬エルスペワンダーのまさかの大逃げ
の前に7馬身差の大差で2着に敗れてしまう。
スローペースによるあまりのあっけないレース振りに「退屈な三分間」と言われてしまうようなものであった。
ヴィクトリアマイルはエアヒシドーベルが勝ったものの、安田記念はすっかり逃げが定着したタッチインザバブルが京王杯SCを快勝し、
本命に押されるも直前に熱発で回避、外国から参戦したアマジックプローンが勝利し今一盛り上がらぬまま終わってしまった。
宝塚記念にいたってはレッドロードスルー・タッチインザバブル・エアヒシドーベル・ナリタオペラパサー・エルスペワンダーの
いづれも秋を見据えて回避、ここも外国馬アマジックプローンが快勝してしまい、あまりにも盛り上がりにかけてしまった。
やはりライジングヘリオスがいないと競馬は盛り上がらない。
ファンの誰もが思った。
そして夏競馬が終わり、秋になり、いよいよライジングヘリオスが復帰する事になった。
復帰戦は毎日王冠、このレースにはタッチインザバブル・エルスペワンダーも出走予定である。
復活をかけての一戦が始まろうとしていた・・・

「正直、長期の休み明けで勝ち負けは厳しい」陣営はそう思った。
しかし、圧倒的ではなかったが、単勝一番人気に押された。
ゲートが開くと好スタートを決めたタッチインザバブルが大逃げを打つ。
1000mの通過タイムが57秒とハイペースのラップを刻むタッチインザバブル。
直線に入ってもエルスペワンダーが2着に追いすがるも差は縮まらない、ライジングヘリオスは中段から
5番手まで上がった。
タッチインザバブルが2着のエルスペワンダーに5馬身差をつけてレコードタイムで圧勝。
ライジングヘリオスは5着だったが、復帰戦で確かな手ごたえを感じ取った。
「次はいける。33秒台の末脚が出せれば・・・」
昨年のジャパンカップで故障した原因でもある黄金の末脚を無理なく出せれば秋の天皇賞を
勝つことが出来ると陣営は確信した・・・
同じ時に京都大章典をレッドロードスルーが圧勝した。
ナリタオペラパサーに3馬身をつけての圧勝だった。
同期のライバル達がヘリオスの復帰と共に息を吹き返したかのようだ。
だが秋の天皇賞は残念ながら熱発でライジングヘリオスは回避する事となった。
しかし、レース内容は凄まじく、55秒台でハイペース逃げを打つタッチインザバブルを
直線入る手前で一気にスパートをかけたレッドロードスルーが捕らえると長い直線で長い叩き合いを演じ
首差でレッドロードスルーが勝つというもの、勝ち時計は1分56秒台というものすごい物でもあった。
エルスペワンダーはレース中に骨折。大事に至らなかったもののそのまま引退と言うかたちになった。
ナリタオペラパサーは5着に沈んだ。

ジャパンカップにもライジングヘリオスは姿を見せなかった。
大事を取り回避したのだった。有馬記念一本に調整するためにも・・・
レッドロードスルーも有馬記念に直行する模様。
タッチインザバブルも回避し、マイルチャンピオンシップではなく、有馬記念に挑む模様。
ジャパンカップはナリタオペラパサーが出走し、アマジックプローン以下を完封して勝利を収める。
エリザベス女王杯はエアヒシドーベルが快勝、マイルチャンピオンシップも勝ち、有馬記念は回避する模様。

そして、暮れの有馬記念。
レッドロードスルー・・・2.3
ナリタオペラパサー・・・3.3
ライジングヘリオス・・・4.2
タッチインザバブル・・・5.3

初めて一番人気を逃してしまう。
臨戦態勢が整っていないのではというのが多くの人の見解だったのだろう。
そして有馬記念当日、その日は雪が降っていた・・・

雪の降りしきる中、それぞれの思いも交錯し、有馬記念がスタートした。
ゲートが開くと真っ先に飛び出すと思われたタッチインザバブルがまさかの出遅れ!
快速を武器に逃げるのが身上となっていたタッチインザバブルにとっては痛恨の出遅れであった
先頭は押し出される形でナミダノエガオ、続くのがナリタオペラパサー、中段にレッドロードスルー
後方位置に出遅れたタッチインザバブル、そしてライジングヘリオスは鞍上の柴田騎手が手綱を引いて
最後方に下げていた。
先頭のナリタオペラパサーはナミダノエガオを見据え、レッドロードスルーを気にかけながらレースを運んでいた。
「叩き合いに持ち込めれば勝機は充分に有る。類稀なるスピードやレースセンス・末脚に恵まれた馬じゃないが、勝負根性なら
誰にも負けない。」鞍上の福永騎手はそう思った。
ジャパンカップをアマジックプローンとの叩き合いで制し、昨年のジャパンカップもエアヒシドーベル・エルスペワンダーという
格上相手に叩き合いで制するなど直線で並んでの勝負に滅法強いのがナリタオペラパサーであった。
そして、中段にレッドロードスルー鞍上は武豊。
先行くナリタオペラパサーを楽に行かさず、かといって後方のライジングヘリオスに付け入る隙を与えない・・・
「難しいな・・・でも難しいけど不可能じゃない。ナリタオペラパサーと叩き合いに持ち込むのは得策じゃない。一気に抜き去る脚は無い。
だけど必ずナミダノエガオは下がってくる・・・そこで出し抜く。その時になるべく他の馬と歩調を合わせて横一線に壁を作る・・・そうすれば
ライジングヘリオスは大外を回るしかない。タッチインザバブルはスタートを誤った時に終わっている。そうなれば勝つのはこの馬だ・・・!難しいがやってやる!!」
果たして、最終コーナーで武豊の読みどおりナミダノエガオが下がり代わりにナリタオペラパサーが先頭に押し出される。
他馬も一斉に仕掛ける。壁が出来た・・・

ライジングヘリオスの前に馬の集団の壁が出来た。先頭に出るための隙間は・・・無い。
ナリタオペラパサーが先頭。
レッドロードスルーが馬群を引きつれナリタオペラパサーを追い抜く。
他の馬が壁になり、ナリタオペラパサーはレッドロードスルーとの叩き合いに持ち込めない。
レッドロードスルーが頭一つ抜ける。
「勝った!」武は思った。
だが、ライジングヘリオスが大外を周ってものすごい末脚を繰り出してきた。
まさかあれほどのロスを乗り越え、雪で荒れた外側を周って先頭に踊り出るとは思わなかった・・・
そのままレッドロードスルーを追い抜き先頭でゴール板を駆け抜けるかと思った刹那。
ゴール前でバラけた馬群を縫うようにライジングヘリオスを追い詰める馬がいた。
タッチインザバブルだった。
「出遅れは作戦・・・デビューからNHKマイルまでは末脚勝負型だったんだ・・・ダービーからは調教師の指示通り
逃げを身上としてきたが、今日だけは・・・今日だけは追い込みで勝負だ!覚悟ヘリオス!!!」
鞍上はかつての盟友横山典弘。
なんと出遅れで終わったと思ったタッチインザバブルがゴール前で強襲。
ライジングヘリオスの33秒台の脚を凌ぐ32秒台の脚で一旦は先頭に立つ。
だが、ライジングヘリオスがゴール前更にひと伸び・・・・
長い長い写真判定の結果、20mm鼻差でライジングヘリオスが勝利した。
柴田騎手が号泣。
「やっと・・・やっと栄冠をこいつと共に手にする事ができました・・・・」
その後は言葉になっていなかった。
一世一代の大勝負に出た横山典弘「改心の騎乗だったと思う・・・勝てると思った・・・でも、勝ったのがヘリオスなら悔しくは無いな」

それぞれの思いを乗せた有馬記念はライジングヘリオスの復活劇で幕を閉じた
降りしきる雪はいつしか、勝者を祝福するように優しく降っていた

ウイニングランをする柴田善臣騎手は何度も鞭を天にかざした。
「ヘ〜リ〜オス!ヘ〜リ〜オス!」自然に沸き起こるヘリオスコール。
柴田善騎手がスタンドに手を振ると今度は、
「ヨ〜シトミ!ヨ〜シトミ!」
善臣コールが沸いた。あの冷静で寡黙な柴田善臣が喜びを爆発させ、そして人目をはばからず泣いた。
その男泣きに誘われるように、中山競馬場の20万人の観客も涙した。
「やっぱりライジングヘリオスが最強だよ!理由?かっこいいからに決まってる!」
観客は口を揃えてこう言ったという。

JRA賞発表。年度代表馬にはライジングヘリオス、タッチインザバブル、レッドロードスルー、ナリタオペラパサーの4頭が票を分けたが、
決戦投票の末に年度代表馬に選ばれた。
クラシックを無冠で終えた屈辱の3歳だったが、4歳で最大の栄誉を手にしたのだった。
この表彰式で、陣営は世界への挑戦も示唆した。しかし、当面の目標は天皇賞・春であると発表した。

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