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東日本大震災記録コミュの654、早期更迭にしくはなし 鉢呂経産相

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野田佳彦内閣が発足してわずか一週間、 施政方針演説すらまだなのに、早くも手痛いボロが出ました。鉢呂吉雄経済産業大臣です。野田首相に随行して福島県の東京電力福島第一原発事故現場と周辺を視察したあと、「市街地は人っ子一人いない、まさに死の街という形だった」と発言したのです。

「批判されるべきなの?」という疑問もあるが

この発言については、「それほど批判されるべきなのか?」という疑問を持つ人が少なくなかったようです。悲しいことですが、原発周辺の市街地に人っ子一人いないのは事実です。また、まったく人がいないわけではなくても、人影のまばらな町を「ゴーストタウン」に例えることはあります。そんな感覚でしょうか? しかし、原発事故の被災者たちが置かれた環境をよく理解するよう努めれば、それは違うということがわかってくるでしょう。

被災者の希望を打ち砕く心ない発言

大震災・原発事故の被災者は、家を追われ、家を遠く離れたところに疎開せざるをえなくなっています。家族がばらばらになったり、日頃助け合ってきた隣近所からも切り離されたり、さらには職場をも失ったりした人が多いのです。人は、一人では生きていけません。家族や友人の絆、隣近所の絆、そして職場関係の絆の中で、助けたり、助けられたりして生きています。

大震災の被災者はそれが根こそぎにされました。昨日のテレビ朝日「スーパーJチャンネル」では、避難所から仮設住宅に移った高齢のご夫婦を取り上げていました。ご主人は大震災以降、寝たきりに近くなりました。奥さんはいいます。「3月11日以来、何もやることがなくなったからね」と。

もし、震災がなかったら、このご主人にも家族や隣近所の長老として、期待もされ、さまざまにやることもあったでしょう。周囲に期待されているということは、その人にとって「希望」になります。

原発被災者の場合はふるさとの放射能汚染が長く続くという点で津波の被災者よりはるかに深刻です。原発に近いところの住民たちは、いつ帰れるかわからない不安にうちひしがれていますが、それでも、「いつかは帰れるだろう」という希望にすがっています。鉢呂経産相の発言は、その人々の希望を踏みにじるような発言なのです。だから批判されるのです。

思えば、菅直人前首相も「東日本がつぶれる」「20年は帰れない」と発言したとして批判されました。どんな人々にもやさしい政治を主張していたはずの政治家集団に属する鉢呂氏(旧社会党系横路グループ)や菅氏(市民運動出身)が、そろいもそろって心ない発言をするのですね。

謝罪も心伴わず

鉢呂発言については、さすがに野田首相は直ちに「不穏当な発言だ。謝罪して訂正してほしい」と不快感を表明しました。

これは正常な反応です。これを受けて、それまで四の五のいっていた鉢呂氏は「思いはみなさんにご理解いただけると思うが、被災地のみなさんに誤解を与える表現だった。真摯(しんし)に反省し、表現を撤回したい。大変申し訳ありませんでした」と陳謝しました。

しかし、これとて、かつて民主党が批判してきた自民党の暴言大臣の謝罪の様式を踏襲したものです。ことばは丁寧ですが、「お前たちは誤解したのだ」と宣言しています。野田首相の意さえ理解していないのがありありです。

新しい暴言も暴露される

そのためでしょう。今度は足下から火がつきました。鉢呂氏は視察から帰京した8 日夜、都内の議員宿舎で記者団と懇談中、記者に防災服の袖をすりつけるしぐさをし「放射能をうつしてやる」などと発言したことが判明したのです。これがなぜけしからんかは、説明する必要もないでしょう。それよりも重大なのは、この発言が行われたとき、現場には大臣と記者しかいなかったことです(ひょっとしたら、秘書もいたかもしれませんが)。

当然、情報源は「鉢呂番」の記者です。鉢呂氏は国対委員長も務めていますから、記者団との付き合いも昨日今日始まったものではありません。普通の政治家なら記者団との関係も親密あるいは、情の湧く関係になるのが普通ですが、記者の中に「大義親を滅する」行動に出た人がいたのです。そして、興味深いことに「放射能をうつしてやる」という発言そのものに、新聞によって「ほら、放射能」とか「放射能をつけちゃうぞ」とかの細かい相違があるのです。通常、自宅での懇談はメモなしが原則です。

その記者たちが一斉に書いたということは、すでにこの大臣が就任した瞬間から「要注意」とみられていたことをうかがわせます。

早期に辞任させなければ、累は野田首相にも及ぶ

福山哲郎前官房副長官は10日のTBS番組で「発言は不適切だ。これからいろいろなことが起きてくる」と述べ、進退問題に発展する可能性に言及しました。「これからいろいろ出てくる」というのは意味深長です。

wikipediaによると、鉢呂氏はこれまで、昨年起きた北朝鮮の韓国・延坪島砲撃について、「砲撃戦は民主党にとって神風だ」と発言したとか、昨年末の正副国対委員長会議で「野党の質問があまりにも低俗だ。答弁者は質疑者の低劣さに合わせなければ答えようがない」と発言したとか、芳しくない言行を残しています。民主党幹部が「自発的辞任が望ましい」と表明したのは、放っておけないということなのでしょうか。

しょせん、この大臣は力量、適性というより派閥力学で選ばれた人のようです。早期辞任で火消しができればともかく、今週の週刊誌に様々な過去が出てくるようでは、野田首相の任命責任も次第に大きくなってしまいます。

追記
10日夜、野田首相と会談した鉢呂経産相は、辞表を提出しました(TBSニュース速報)。順当な成り行きです。野田内閣のためというより国民のためにはよい結果だったと私は思います。一方、この間、「鉢呂経産相は『原発ゼロ』をいったから、罠にはまった」と考える人たちもいることを知りました。

2011年09月10日
http://news.livedoor.com/article/detail/5851888/

コメント(7)

<鉢呂経産相辞任>原発対応、エネルギー政策混迷も
鉢呂吉雄経済産業相の辞任を受け、野田政権の原発への対応やエネルギー政策が混迷する可能性もある。

 鉢呂氏は、定期検査などで停止中の原発再稼働について、地元の理解などを前提に「できるだけ早く」と発言するなど積極的だった。経産省は「後任が再稼働に慎重であれば、今冬以降の電力需給問題が心配になる」(幹部)との懸念を強めている。

 一方で、鉢呂氏は「耐用年数の過ぎた原子炉を廃炉にし、新規の原発は難しい」と述べ、前政権の「減原発」を引き継ぐ考えを示していた。また、中長期のエネルギー政策を議論する「総合資源エネルギー調査会」に原発に批判的なメンバーも加える意向を表明。すでに人選を始めていたが、後任人事次第では白紙に戻る可能性もある。

 また、11年度第3次補正予算案については、鉢呂氏の肝いりで、蓄電池など家庭や企業の省エネ設備導入を助成する「節電エコ補助金」(2000億円)などを要求したばかりだった。円高対策の道筋も不透明となった。

毎日新聞 9月10日(土)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110910-00000097-mai-pol
鉢呂経産相辞任 記者クラブに言葉狩りされて
2011年09月11日00時33分

 「藪の中」とはこのことである。鉢呂吉雄経産相を辞任に追い込んだ「放射能すりつけてやる発言」。10日夕の緊急記者会見で鉢呂氏は「そんなことを発言したという確信を持っていない」と否定した。

 件の発言はオフレコ懇談会の中で出たものだ。鉢呂氏は「記者さんがたくさんいたものだから誰に言ったのかも覚えていない」とした上で「聞くのが専門の記者さんだから…」と皮肉を込めている。

 オフレコ懇は日本の記者クラブ特有のものだ。出席できるのは、クラブ詰の記者だけである。極端な話、記者全員が一致団結して大臣のコメントを捏造することさえ可能だ。本来オフレコのはずの、それも真偽の定かでない発言が表に出てきたのが不思議である。今回、経産省記者クラブが全社一致したのか。それを知ることはできないが、発言をめぐって鉢呂氏は「定かに記憶していない」としている。

 鉢呂氏は「言葉狩り」の犠牲者でもあった。「死の街発言は記者クラブによる言葉狩りではないか?」と筆者は質問した。

 鉢呂氏は次のように答え無念さをにじませた。「(発言の)前日、地元14の市町村長さんたちと話した・・・(中略)人っ子一人通らない。街並みがあるのに。こんな街は日本にはないという意味が、ああいう言葉(死の街)になった」。鉢呂氏の表情は『俺の真意ではないんだ』と語っていた。

 20キロ圏内や飯舘村は明らかに「死の街」である。福島に住む多くの人々は疎開したがっているのが現実だ。事態を率直に認めた鉢呂氏は評価されて然るべきではないか。脇が甘かったと言われればそれまでかもしれないが。

 大臣を辞任に追い込んだ記者クラブの面々は鼻高々だ。記者会見室には哄笑が響く。得意絶頂のあまりヤクザ言葉で鉢呂氏に答を迫る記者もいた。社名も名乗らずに無礼千万な態度で質問するのである。同業者として恥ずかしい。

 筆者はその記者をドヤシ付けてやった。後で名刺交換し社名を聞こうと思っていたが、輩は記者会見が終わるとソソクサと記者室に逃げ帰った。大手メディアの記者であることだけは確かなようだ。

 社会人としてもお粗末な連中だが、「藪の中のオフレコ懇」と「言葉狩り」で国務大臣の進退をも左右することが可能なのである。記者クラブが国を滅ぼすことを確信した会見だった。

 小沢一郎氏の例が物語るように記者クラブと官僚の目障りになる政治家は陥れられる。鉢呂氏の場合「脱原発と反TPP」が、記者クラブメディアと官僚の機嫌を損ねていたことは確かだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/5852621/
「説明しろって言ってんだよ!」「君はどこの記者だ!」鉢呂氏の辞任会見が大荒れに
2011年09月10日21時33分

鉢呂吉雄経済産業大臣が10日21時半に辞任会見を開いた。鉢呂氏は野田佳彦首相に辞表を提出し、受理されたことを明かした上で、8日の視察後に福島第一原発周辺を「死の町」と表現したことや、記者懇談の中で不適切な発言をしたことを「国民の皆さん、そして福島県民の皆さんに深くお詫びします」と陳謝した。

具体的に「放射能をつけた」と新聞記者に言ったかどうかについては明言を避けたため、会見中に厳しく追及する記者が出て、会見場が騒然とする場面もあった。

「大きな不信の念をつけたことに尽きるかと」
本日、野田総理大臣にお会いし、経産大臣を辞任したいと申し出をさせていただき、受理していただいたところであります。

国民の皆さん、そして福島県民の皆さんに多大の不信の念を抱かせたことを深くお詫びいたします。

大変短い期間でありましたけども、経済産業省の皆さんの力添えでまことに有難うございました。

―総理からは言葉は?
総理からは、これを受理していただいたと。

―何かコメントは?
特に申し上げることはありません。

―時間はどれくらい?
数十分だったと思います。

―辞任を決めた一番の理由は?
福島県に視察に行った際での記者会見での発言、一連の発言につきまして、国民や福島県民の皆さんに大きな不信の念をつけたことに尽きるかと思います。

―いつご決断をされたのか?
総理に経過を報告し、その際に決断した次第です。

―大臣は一連の発言といいますが、具体的には何を反省してやめるのか?
一つは、昨日の記者会見での「死の町」とした表現についてであります。このことは午後の記者会見で陳謝お詫びしたところであります。

また、視察後に被災地に行ったあとの非公式の記者との懇談の中で、全体としては真面目で真剣な報告をしたと思いますが、その中で不信を抱かせるような言動があったということであります。

―理由くらい説明しなさいよ!
私も非公式の記者の皆さんとの懇談ということでありまして、定かな記憶もありませんので。

―最後くらい説明を!
そういう風に、国民の皆さん、福島の皆さんに不信の念を抱かせたと……。

―何を言って不信を抱かせたか説明しろって言ってんだよ!
ですから、今話したとおりであります。

(別の記者)「そんなやくざ言葉やめなさいよ。記者でしょう。品位を持って質問してくださいよ!」
大変すいません、私は精一杯話しておるつもりであります。

(別の記者)「恥ずかしいよ、君はどこの記者だ!」

http://news.livedoor.com/article/detail/5852236/
鉢呂大臣に暴言吐いた記者の名前が誤拡散

2011年09月11日17時20分 提供:ゆかしメディア

 10日に行われた鉢呂経産相の辞任記者会見で、出席した記者が「説明しろっつってんだよ」と暴言を吐いたが、インターネット上には、某全国紙の●●記者だと名前が挙げられた。
すでに名前は本人の知らないところで拡散しているが、これがどうやら違う記者の名前のようだ。

 鉢呂大臣が、辞任理由を説明した際に表現がわかりにくかったために、わかりやすく説明するよう問いただした言葉が「説明しろっつってんだよ」。この記者は最初に「説明しなさいよ」とも言っていた。

 最近は記者会見でも、社名と名前を必ず言い挙手をするというのが、暗黙のルールとなっている。しかし、この記者は、さすがにバレるのが嫌だったのか、名乗っていない。そのせいか、違う記者の名前が出るという二次被害も結果として出ている。

 これで思い出すのが05年のJR西日本の福知山線脱線事故。社長を前にして、記者が「遺族の前で泣いたようなふりをして、心の中でべろ出しとるんやろ」といういびる姿がテレビで放送されたことだ。

 これは、世界最大の部数を誇る某全国紙の社会部の記者の質問だ。これには、本社にも苦情や怒りの電話が多数あったという。あえて、時効ということで名前は伏せておこう。実際に同業他社からも、この記者たちの評判は芳しくなかったそうだ。

 それから6年、クビを盗ったぞ、といわんばかりの「ドヤ顔」で、溺れている人を叩くとは、記者は何も学んでいない。

http://news.livedoor.com/article/detail/5853410/
鉢呂氏辞任は脱原発議員に対するいじめにしか見えない
2011年09月11日00時00分

鉢呂氏が辞任しました。一連の発言に対し引責、とのことですが、「死の町」発言はそのまま事実を言っただけでなんら非難されることではないと前回書きました。
「放射能をうつしちゃうぞ」と言ったとか言わなかったとか報道されていますが、これもどうもはっきりしないことをはなゆーさんが指摘されています。
http://alcyone.seesaa.net/article/225306593.html

鉢呂氏に対するメディアスクラムは酷すぎるのではないでしょうか。
マスコミは鬼の首でも取ったように「死の町」発言は引責して当然という論調ですが、チェルノブイリではマスコミは一度も「ゴーストタウン」というたぐいの言葉で形容しなかったでしょうか?

辞任についてツイートをいくつかメモしておきます。

akiharahaduki 秋原葉月
鉢呂氏辞任。とりわけ福島県民の皆様におわびって、福島県民からそんな非難の声あがったっけ?石原の「震災は天罰」発言とどっちが罪深いか明瞭だろうに(怒)鉢呂氏は最初から脱原発議員への見せしめとして辞任させるためにわざと野田総理が任命したんではないかと疑ってしまう

tanakaryusaku 田中龍作
akiharahadukiがリツイート
鉢呂経産相辞任。 「オレが大臣の首を取った」。 おそろしくレベルの低い政治部記者の高笑いが聞こえる。 この国は記者クラブと共に滅びるよ。

iidatetsunari 飯田哲也 tetsu iida@ISEP
akiharahadukiがリツイート
鉢呂経産相辞任。菅前首相が浜岡停止を口にして以降に見た原子力ムラの猛烈な反発を、高速回転で見たようなデジャブ感。原発官僚や原子力ムラの後押しを受けた経産記者クラブが、一体となった揚げ足取りの蹴落としゲーム。国民世論を無視した原発官僚が「母屋」で好き放題している感がある

3qnba nori oga
akiharahadukiがリツイート
特定の政治家政党を擁護するべきでは無いが、鉢呂氏は我が福島にとっては最大の尽力者の一人。二次補正予算、福島に入り各学校を視察しクーラー等の必要性を訴え、8月25日に福島に入り学校1マイクロシーベルトを0,5マイクロシーベルト周辺を1マイクロシーベルト以下に提言したのも就任前の氏。

hosakanobuto 保坂展人
akiharahadukiがリツイート
本当に怖いのは「原発増設」「無条件再稼働」を唱える政治家が後任に座ることだと思う。時事ドットコム:傷口拡大恐れ即断=経産相辞任 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201109/2011091000379&g=pol

野田総理は原発推進論者ですが、総理就任に当たって脱原発をにおわすようなコメントをしました。バカ正直に原発推進姿勢を全面に出したらさすがに国民から総スカンを食らっただろうことは誰にでも推測がつきます。
経産省に脱原発姿勢が明確な鉢呂氏を任命しましたが、この辞任で脱原発議員にミソがつきました。
これで次は堂々と原発推進議員を経産省大臣に据えることができる・・・なんて嫌な想像をしてしまいます。


も一度書いておきましょう。
石原氏が「震災は天罰だ」「津波で我欲を洗い落とせ」と放言したとき、マスコミは何の追及もせずまるで他人事のようにさらりと流しました。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-676.html
鉢呂氏の「(原発周辺は)まさに死の町という形でした」という発言と石原氏の「震災は天罰だ」「津波で我欲を洗い落とせ」という発言と、どちらが非難に値するか一目瞭然だと思います。
これこそ「偏向報道」でしょうに・・・

http://news.livedoor.com/article/detail/5852725/
言いたい放題 第211号「許せない大臣の軽挙妄動」
2011年09月10日10時38分  深谷隆司

 昨日、野田新内閣の大臣達の軽率な発言を批判したばかりだが、その日のうちに、またもや鉢呂吉雄経済産業大臣の馬鹿な発言が大問題となっている。早速追加して書かなければならないことを情けないと思っている。

 8日、野田首相は就任後、初めて福島県入りし東京電力福島第一原子力発電所を視察、更に佐藤雄平知事と会談したり、自衛隊員や作業員を激励した。

 行かないより行った方が良いに決まっているが、就任直後の視察は恒例のようになっていて、形ばかりを繕っているようで私はどうも気に食わない。

 もっと、どっしりと構えて、しっかり熟慮検討し、具体的な対策や提案を用意してから現地を訪れるというのでなければ、単なるパフォーマンスで終わってしまって、ほとんど意味がない。

 それどころかかえって、迷惑をかけるだけではないかとさえ思えて危惧していた。

 そんな折の鉢呂大臣の問題発言だから、あきれるよりも怒りが込み上げてくる。

 「周辺町村の市街地は、人っ子一人いない、まさに死の町という形だった。」と記者会見で語ったのだ。政府が避難命令を出しているのだから人がいないのは当たり前ではないか。

 大熊町の渡辺町長は、「好きで避難したのではない。故郷を死の町なんて言われたらたまったものではない。避難者の気持ちを考えて発言して欲しい」と怒っている。なんとも、やりきれない思いでいるに違いない。当然の怒りだ。

 首相は即座に反応し、「不穏当な発言で、直ちに謝罪と訂正をして欲しい」と記者団に話した。不思議なことに、直接鉢呂大臣を叱りつければいいものを、何故、記者会見で間接的に伝えようとしたのか、そこのところも分からない。

 鉢呂大臣も、あわてて謝罪記者会見をしたが、何を言っても後の祭りだ、それで現地の人々の怒りや苦しみが消えることはない。

 この発言も最低だが、実はもっと重大な断じて許されない言動をしていた。
 彼が視察を終えて、都内の衆院議員赤坂宿舎に戻った時、取り囲んだ記者の一人に、着ていた防災服をなすりつけるようにして「放射能をつけちゃうぞ」と、信じられないような悪ふざけをしたのだ。

 経産相は言うまでもなく、原子力政策や原発事故の補償問題などを直接扱う担当大臣だ。
 放射能はまさに人の命にかかわるもの、特に放射能汚染問題は国を挙げての最大の脅威になっている。冗談や悪ふざけが許されることではない。ましてこの解決のために身命を賭して働かなければならないのが経済産業大臣ではないか。

 私は何度も大臣を経験しているから、取り囲む番記者の対応は心得ている。

 彼らの言葉や筆によって、大臣の言動が国民に直接伝わる。だからどうやって正確に自分の考えや思いを伝えていくか、いつも真剣に考えて発言したものだ。

 記者とのコミュニケーションは大事で、一緒に飲んだり、大いに語ったりするのだが、どんな時でも決して油断はしない。
(6より続く)

 出来れば、本物の人間関係、信頼関係を作って、彼らを最大の武器として活用することも考えた。事実、これはかなり成功して、未だに家族的な交流を続けている人たちも多い。

 鉢呂氏は、私がテロ対策特別委員長として、インド洋における国際貢献問題に取り組み、苦労した時の野党民主党の筆頭理事であった。

 穏やかな人で、いつも協力的で、私は好感を持っていた。ただ、最大の欠点は、自分では何も決断できないで、いつも問題を持ち帰っては党本部と相談してくるというのが常だった。
 ちなみに相談する相手は誰かと言えば、それは間違いなく小沢一郎氏であった。

 鉢呂氏は万年野党議員であった。それがひょんなことから与党になって、おまけに想像もしなかった大臣にまでなってしまった。

 今回の閣僚達も圧倒的に初めての人が多い。何しろ初めてのことだからどうしていいのかさっぱりわからない。大臣としてどう行動していいのか自分一人では皆目見当もつかない。その上、野党経験者ばかりだから、大臣のあり様を教える先輩もいない。

 急に周りがにぎやかに動き出して、「大臣、大臣」とちやほやしてくれる。

 なんだかわからないうちに偉くなったような気持になって、無分別な発言をしてしまう。中途半端な者が有頂天になることぐらい怖いものは無い。

 他の大臣も概ね似たようなものだが、まさに鉢呂大臣はその典型的な姿なのではないか。

 最初だから仕方がないと同情を寄せるわけにはいかない。大臣の言動は国家国民の運命が掛かっているのだ。

 はっきり言って、気の毒だが鉢呂氏には大臣の資質が無い。

 国会で問責決議を出そうとの動きがあるが、自分から辞めた方がいい。

 もう一度出直して、政治家の勉強をしなおしてくる必要があると思う。

 随分厳しい言い方だと思われるかもしれないが、重ねて言う。

 政治家、とりわけ大臣の言動には国家国民の運命が掛かっているのだと・・・。

http://news.livedoor.com/article/detail/5851511/

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