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烏の倉庫コミュの【ダージリンのお話】マスカテルのもう一つの秘密

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マスカテルフレーバーの秘密は、ウンカだけではありません。

実は今回、エステートのマネージャーが教えてくれたもう一つの秘密があります。



それは、Thirips(ティリップス)と呼ばれるとても小さな虫です。この虫に噛まれた茶葉は、ウンカに噛まれた場合と同じく、黄色く変色し、表面がでこぼこになります。ティリップスは茶の柔らかい部分を好んで食べるため、花や芽の部分に多く見られます。6月のウンカの発生時期には、茶園はティリップスで一杯になるそうです。マスカテルフレーバーが特に強い場所などは、茶園を歩いただけで、ティリップスが体中に付着する位いるそうです。

今回、特別にティリップスを見せてくれるとのことで、茶園に同行しました。今の時期は非常に寒いため、茶の表面にティリップスを見つけることは出来ません。テリップスは芽や花の中に隠れているのです。マネージャーは少し黄色く変色した、芽や花を次々と採集し、分解し始めました。「いたいた!」と言うので、見たのですが、何も見えません。「どれどれ?」と言って、よく見ると、物凄く小さな虫がいました。ウンカのように美しい、妖精のような姿ではなく、どちらかというと、「ミニはさみ虫」と言った形状をしておりました。

不思議な物で、お茶はどの昆虫の攻撃に対しても黄色く変色するわけではなく、ウンカとティリップスの2種類にのみ、反応をするそうです。その他の虫が汁を吸った場合、茶色く変色し葉枯れの原因になるそうです。


実は他にも、お茶が良い香りを作り出す秘密があります。それは環境ストレス、つまり、過激な環境下で生育すればするほど、お茶は頑張って生き抜こうとするがあまり、特殊なフレーバーを作り出します。

キャッスルトンが良いお茶を作り出す理由は、その土地柄にあります。実は、キャッスルトンの茶園は非常に石ころが多く、土地が全然肥えておりません。石が多い土地はお茶にとって、非常に住み心地の悪い環境なのです。このような土地で育ったお茶は、全体的に黄色っぽい葉になります。(前回のブログの写真をご参照下さい。茶葉が全体的に黄色いのが分かりますか?)そして、とても甘い香りの成分を作り出すのです。マスカテルフレーバーとは別の種類の甘〜い香りです。かの有名な福建省の武夷岩茶も同じ事です。武夷山は沢山の岩に覆われており、ゆえに茶木は栄養素が十分に得られず、大変なストレスを感じながら生きております。このストレスがとても優れた味や香りを作り出すのです。武夷岩茶が高いのも納得ですね。



実は、同様のことが有機栽培茶にも言えます。有機栽培のお茶は、栄養が少なく、また、常に虫の攻撃にさらわれております。これら有機栽培のお茶は、過保護に育てられたお茶と比べ非常に優れた香りを作り出します。但し、有機栽培にすることで生産量は3分の1位まで減少します。



この他に、雨の良く降る時期、降らない時期も同様の関係にあります。また、寒い時期になればなるほど美味しいお茶が作られます。

これら環境ストレスと品質との関係を良く把握することで、良質なダージリンティは何時何処で入手出来るかと言うことが見えてきます。次回のブログでは、今回私が買い付けた「オータムナル Late Harvest」の特徴に関して説明します。冬直前の非常に寒く、雨が殆ど降らない時期に、有機茶園で作られた本製品がどの様な品質的特徴を持つのか説明したいと思います。いわゆる、ダージリンオータムナルとは全く異なります。

http://specialityteas.blog53.fc2.com/blog-entry-244.html#

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