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ザ・ヒットパレーズコミュの8/17スイートベイジルライブ 前半戦レポ

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まずはザ・ピーナッツ引退特番の映像から「可愛い花」。
考えてみたら、ピーナッツは引退してすでに40年近くが経っているわけで、伊藤エミさんがジュリーと結婚していたことすら、いまや歴史上の出来事だ。それでも改めて訃報を耳にすると、その長いブランクがなかったかのような錯覚にとらわれる。生で見たかったアーティストのひとりだけど、これから、21世紀のピーナッツ、アイ&ユキがじっくりと再現してくれる。

1.ザ・ピーナッツ モスラの歌(アイ&ユキ)
2.ザ・ピーナッツ 情熱の花(アイ&ユキ)
オープニングはいつもどおり、重厚なドラムとトランペットの前奏に乗って「モスラの歌」。これまでのライブではステージに登場せず、声だけで聴かせてくれたが、今回は2コーラス目から登場。「舞台裏で歌っていたのにCD流してたの?と言われたのが悔しくて」(ユキ)。それは裏を返せばオリジナルを再現できるだけの実力がなせるワザということ。モスラの羽をイメージさせる振りもついて、これまで以上に雰囲気が高まる。続いて最新CDにも収録の「情熱の花」で会場も一気に昭和ムードに。

3.ヘドバとダビデ ナオミの夢(アイ&ユキ)
ノリがよくって歌いやすい昭和歌謡を象徴する1曲。「世界歌謡祭」の第1回グランプリという枕詞自体が、遠い歴史のかなたにタイムスリップしたような気分にさせてくれる。なんといってもイスラエル人がナオミさんの名前を呼び続けるというシチュエーション自体の無国籍ぶりがたまらない。そもそも「世界歌謡祭」というイベント自体が、一歩間違えば荒唐無稽。でもあのころは「東京音楽祭」同様に、みんな真面目に見ていたのだ。アイ&ユキのハモりっぷりが気持ちよい。

4.欧陽菲菲    雨の御堂筋(アイ)
前半おなじみ、アイちゃんのエレキ歌謡コーナー。ギターのShigeさんのごきげんなエレキサウンド全開で、こちらも無国籍な欧陽菲菲の代表曲。こないだ「徹子の部屋」では「ごめんあそばせ」とか黒柳さんに相変わらず日本語を教わっていたフィーフィーだが、アイちゃんはオリジナルの雰囲気を崩さず、でも物まねにならずに、きっちり歌詞を伝えてくれる。このバランス感覚がさすが。

5.高峰秀子    銀座カンカン娘(ユキ)
ユキちゃんの「コスプレ戦後歌謡シリーズ」、まずは歌詞にも登場する赤いブラウスに、水玉のふわっとしたスカートで登場。戦後歌謡はテレビがまだない時代だから、よっぽどの映画ファンでない限り、歌い方とか、当時の雰囲気はわからない。だからこそディティールにこだわるユキちゃんの歌への愛情がじわりと伝わってくる。「これが銀座のカンカン娘♪」は場内も大合唱に。

6.渚ゆう子    京都慕情(アイ)
アイちゃんはこちらもベンチャーズ作品を白のドレスでしっとりと歌い上げる。さっきのアップテンポなフィーフィーから、情緒あふれる渚ゆう子へ。本人はおんなじように歌っているのだけど、そこにオリジナルをどこか彷彿とさせる隠し味があるのが不思議でならない。

7.笠置シヅ子   ラッパと娘(ユキ)
そしてユキちゃんは今や十八番の持ちネタ、笠置シヅ子から、珍しくタイトルに「ブギ」のつかない隠れた名曲に挑戦。映画「舞台は廻る」を再現すべく「ユーチューブで見た映像と雰囲気の近いのをヤフオクで700円で落とした」というレトロな衣装を身にまとって熱唱。映画で共演したトランペッター、南里文雄役のフクダヨシヤが舞台上手に登場して、昭和20年代の日劇が再現される。といってもほとんどの人はわからないけど、そこにこだわるのがヒットパレーズの心意気というもの。

8.小山ルミ    さすらいのギター(アイ)
知る人ぞ知る、というエレキ歌謡の名曲。それはおそらく、オリジナルのアーティストが一線を退いてしまったら、というだけのことで、曲そのものの価値とはまったく関係がない。そんなことを改めて感じさせるこのナンバーは、今や「歌謡の花」にも収録され、ヒットパレーズファンにはおなじみのものとなった。前の2曲にはないアイちゃんのヴォーカルの艶っぽさも存分に楽しめる。

9.笠置シヅ子   買物ブギー(ユキ)
今や「吉本芸人入ってるよね」(バンマス田口さん)とまでいわれるユキちゃんのコスプレ歌謡。ついに「母の遺品です、って書いてあった」(本人談)ワンピースをステージ衣装として光を当てることに…。そしてエプロンとおままごと用の買い物カゴを引っさげて、ステージ狭しと、あふれんばかりの歌詞を繰り広げながら歌い踊るユキちゃんを止めることは、もう誰にもできない。テレビ番組で何人かのよく知られた歌手がこの曲をカバーしているのを見たけれど、悪いけど彼女の前では誰も勝負にならない。そして本人も言っていたが、この衣装をお召しだったご母堂も喜んでくださったことだろう。

10.渡辺真知子   かもめが翔んだ日(アイ)
大橋純子や庄野真代といったディーバ系昭和ニューミュージックを一手に引き受けるアイちゃんが、今回は渡辺真知子を気持ちよく熱唱。異様なテンションで序盤から盛り上がる客席からはついにスイートベイジルの食事用ナプキンを振り回すという斬新な声援スタイルが。ステージからも「かもめみたいだったね!」と好評だったが、スイートベイジル的にはどうだったのか(笑)。余談だけど、梅垣義明のライブでは「かもめはかもめ」を歌いながら、お客さんの靴下を脱がせてバケツの水に突っ込んで、棒の先に付けて振り回すというパフォーマンスがあって、不謹慎ながら私はそれを思い出しておりました(笑)。

11.山口百恵    夢先案内人(アイ)
続いては百恵ナンバーの中でもとびきりの詩的センスにあふれた名曲。「月夜の海に〜♪」という出だしには覚えがあるけど、なかなかタイトルが出てこないという人も案外多い。わかる人にはわかる通好みの選曲で、カラオケで歌うとウケるか外すか、ちょっとした賭けかもしれない。アイちゃんの清楚なドレスがまたオトナのムードを醸し出す。

12.ザ・ピーナッツ 可愛い花(アイ&ユキ)
13.ザ・ピーナッツ 恋のバカンス(アイ&ユキ)
そして前半のフィナーレはお得意のピーナッツナンバー。冒頭に本物の映像が流れた曲、そして代表曲をいつものように堂々と披露。今やアイ&ユキは、いや、ザ・ヒットパレーズは正統なピーナッツの継承者。そういうひとつの宣言だと理解してもいいのかもしれない。それは別に淡谷のり子が曲を形見分けしたように、本人の公認であるかどうかの問題ではない。歌の心や思いを、そして技術をきちんと受け継いで、次の世代に伝える大切な役割を二人のヴォーカリストは担っているのだ。渡辺晋も宮川泰も伊藤エミも鬼籍に入った今となっては、誰のお墨付きを得るわけでもないのだけれど、会場でその演奏を聴いた私は、自信を持ってそう賞賛したい。

14.デューク・エリントン・バンド キャラバン(インストゥルメンタル)〜
石原裕次郎   嵐を呼ぶ男(田口耕郎)
前半最後はおなじみ、ヒットパレーズの偉大なバックバンドによる演奏。ギターのShigeさんの軽快なソロは相変わらず。クレイジー・トミーの脱退でバンマス田口さんがウッドベースをスティックで叩くおなじみのパフォーマンスは見られなくなったが、新ベーシストのFUKUSHIN!がポーカーフェイスで繰り広げるベースソロがまた、インストゥルメンタルに新たな彩りを添えてくれる。どこまでも飽き足りず、進化を続ける中年ミュージシャンたちの姿には勇気付けられる思いがする。そして途中から、ドラムソロからの、裕次郎。定番で分かり切っているんだけど、微妙にクサいのがまたかっこいい。この矛盾をあっけなく超越してしまうのが田口さんのスゴさなんだろうと、しみじみ。

コメント(2)

>ユキヲさま
ってことはお客さんのノリがWAHAHAに近づいてきたってこと?
ピーナッツのあとで鼻ピーナッツとはまた、芸域が広すぎる(笑)。

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