ＥＱ　こころの知能指数コミュのワールドカップ観戦が男性のメンタルヘルスに貢献

■ワールドカップ観戦が男性のメンタルヘルスに貢献
（Football 'helps men show emotion'：6月1日英語版配信分）

サッカーワールドカップが話題となっています。一部の熱狂的な人々を除いて、日本人は、実のところ、どのぐらい関心を持っているのでしょうか。

英国人は、一般に思われているほど、ワールドカップに熱くはなっては、いないのかもしれないという調査報告を、英国のメンタル・ヘルス財団が、２３日発表しました。

３分の２の男性が、サッカーの試合を観戦するより、恋人と二人っきりで過ごすほうが幸せだと答えています。

英国のメンタル・ヘルス財団が、インターネットで実施したアンケート調査で、１８～７０歳の約５００人の男性の回答を分析したものです。

▼ワールドカップ観戦が男性のメンタルヘルスに貢献

英国男性はお国柄？、あまり感情を表に出さない傾向があるようですが、調査結果は、サッカーが、最もタフな男性に、柔らかい側面---女性的な側面を表面に出すことを助けるのを示すといいます。
日本男性も感情をあまり表さないといわれますが....。

調査によると、男性の３分の２（６４パーセント）は、サッカーによって、他の男性の心中を察し、感情を共有することが、以前より簡単になったと述べているといいます。

６７パーセントの男性は友人と試合が観たいと思っています。しかし、実際のところは、６４パーセントが家族と楽しむことになるだろうと答えています。
７６パーセントの男性が、サッカーの試合を見ている間、友人と抱擁しても当惑しないだろうと答えています。

ほとんどの男性が、試合の間、感情的に取り乱したり、攻撃的になると認めています。

約６割が、試合の間、友人の前で泣いても恥ずかしくないと答えていますが、７５パーセントは、試合の間に一度も泣いたことはないと答えています。

伝統的に、男性は女性よりはるかに、彼らの最も奥深い考えや感情を共有しない傾向があり、サッカーによって、男性が自分の気持ちを話しやすくなるのを、奨励しています。メンタル・ヘルス財団の会長のアンドリュー・マカロック博士（ Dr Andrew McCulloch ）は述べています。

博士は、最も快適であることがわかるどんな方法でも、男性が感情を言葉に表すことができると感じるのは重要です。気持ちを言葉に表し、会話し、社交的に過ごすことは、メンタル・ヘルスと幸福のために重要です、と述べています。

また、ワールドカップは、精神面への効果だけでなく、運動への意欲も高めているようです。３４パーセントが、ワールドカップの開催期間中に、自分も、もっとサッカーをしたいと回答しているそうです。

▼英国人はサッカーワールドカップに意外に冷静？

また、このワールドカップ0への態度の調査は、一般に信じられているようには、男性がサッカーに取りつかれていないかもしれないことを示します。（少なくともインターネットユーザーの男性は）

６３パーセント男性が、恋人とセックスするために、喜んで（残念とは思わず）英国の試合を観ないでしょう。
８６パーセントは、イギリスがワールドカップの決勝戦でプレーするのを見るより、彼らが彼らの最初の子供の出生に立ち会う方がましであると答えました。

試合を観るために仕事を抜け出すだろうと答えたのは、２７パーセントの人々だけでした。

もっとも、８４パーセントの男性は、サッカーワールドカップがエキサイティングなことだと答えています。

▼ワールドカップ観戦中のお酒の飲みすぎには注意

回答者の５９パーセントが、ワールドカップを理由に、いつもより多くのアルコールを飲むだろうと予想しました。これに対して、過度の飲酒は不安障害や鬱（うつ）病につながる可能性があると同財団は警告しています。

ノーサンブリア大学の心理学部主任のサンディー・ウルフソン博士は、次のように述べています。サッカーは人々の心理学的な幸福に、明白な効果を持っています。チーム選択、戦略、および選手の能力に関する意見を交換する、
討論のためのレディーメイドの楽しい話題を人々に与えます。多くの人々が、ワールドカップで良い友人を作り、サッカーで結婚相手に出合った人々もいます、と。

メンタル・ヘルス財団は、人々のためにメンタル・ヘルス問題と学習障害のサービスを改良するために活動している主なイギリスの慈善団体です。