わたしの詩、詞コミュのまた一歩

長く歩いていく道を
一人一人幅が違うの

それは同じ人だけど
命をもつ人だから

ある人は一人ですたすたと
ある人は手を繋いで歩く

また別なひとはのそのそと
また違うひとは休憩中

合わせてひとつを踏み出すとき
人は小さな勇気をしぼり

道なる道へと歩くんだ
それが蛇腹の入り口でも

ひとりひとり歩き出す
音のリズムはそれぞれで

こつこつ　かつかつ　とことこと
いろんなメロディー奏でていくよ

突然誰かがとまりだす
私はその後ろをついてきた

「私はここで　リタイアだ」
そう呟くのはだれだろう？

「私も一緒に」と休み出す
小さな変化大きな転機

どんっと押されて踏み出した
後ろを振り返え気づいたの…

リタイアの意味
歩けないその姿…消える貴方

突然消えてしまった貴方の
思い出ばかりが蘇る

喧嘩して歩いてきたのに
私だけが一人ぼっち

歩く方向を見失い
立ち止まるその人は

一滴が頬に伝う
そして気付いた小さな幸せ

同じときを過ごせる日など
一日もないことを

毎日が宝物の日々
それが私の全てだと

誰かがつぶやく「それでいいの？」
聴こえる声は懐かしく

「君のその姿　違うね
そんな人と歩いたのか
私の好きな君は
もっと堂々と僕と喧嘩をし
それ以上に仲良くし
私は幸せだったんだ

ほら、歩いて？もう
僕に縛られることなどない

第２の人生　楽しんで？

いままで、ありがとう
愛していたよ…」

再び現れ消えていく
私の大好きな背中

立ち上がり踏みしめたものは
たくさんの思いを秘めている

大丈夫、もう振り返らない
貴方の好きな私でいるから

少しだけ一緒にいてほしい
前を向いた輝く瞳