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怖い話で眠れなくする!!コミュの困った人達シリーズ 修学旅行とタマちゃんと困った人達

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高校2年の秋、

修学旅行で私達は四国へ行きました。

坂本龍馬でおなじみの高知県が最初の宿泊地でした。

修学旅行で高知へやって来て

学業に勤しむ若人がまず訪れるのは桂浜しか考えつきません。

太平洋を望む坂本龍馬像がある桂浜です。

古き時代の終焉と新しい時代の幕開けを感じて

幕末の動乱を最前線に立って疾駆し

新時代到来の足音を聞きながら

近江屋の一室で命を散らせた不世出の英雄ですもん。

福山版でなくとも私は憧れてしまいます。

新撰組副長土方歳三…トシ様の次あたりに…

ああでも、上泉伊勢守信綱様とか新撰組一番隊組長沖田総司様とか新撰組三番隊組長斉藤一様とか

岡田 以蔵様とか高杉晋作様とか伊達政宗様とか真田幸村様とか…(中略)……広瀬武夫中佐殿とか

西竹一中佐殿とかも捨てがたい…

ああ、美しい男子…

そ、それはともかく!

修学旅行で桂浜に来て『坂本龍馬』像の前でクラスごとに記念撮影をするのは

モンハンでいざ決戦!と意気込んだところ、

操作を間違えて肉焼いちゃうくらい当たり前のことなのです!

それを戦いが終わってからも

ぐちぐちと文句いう男子は狭量とか論外ってものですよ!

いいじゃん!どうせ私なんて戦力外なんだし!!


また話が大きく逸れてしまいました

ごめんなさい

桂浜…思ったよりも広くないんですね…

防風林と海の間にあります砂浜が妙に狭いんです。

クラスごと二列に並んで、

太平洋を背に撮影の順番を待っていますが〜

なんとも落ち着きません。

でも、本当に

桂浜って砂浜と防風林?と海と龍馬像の他はなんもないですね。

先に撮影が終わって解放された他のクラスの生徒達ですが、

あんたら幼稚園児ですか!?ってくらい

他人の目などをまるで気にすることなく大はしゃぎ…

砂浜で豪快に遊びはじめちゃってます。

新幹線やらバスに閉じ込められての道中…

その鬱憤を晴らすかのようにパンツ丸見えで走り回ってますよ

中には、一人を数人で担ぎ、海中へ「ぽい」と放り捨てる

『海神祭』みたいなことをしている生徒もいます。

ああ…生きながら砂浜に埋められてる生徒もいます…

砂のお城を築いてる方もいらっしゃいます…

まるでシュペーアがヒトラーに示した新ベルリン都市構想みたいに…壮大なのを…

あっちでは砂浜で疲れ果てアザラシみたいなって寝ている生徒を

トリアージ(患者の選別)している生徒もいます…って映画『プライ●ートライアン』の衛生兵ですか?

少しは

寄せては返す波と纏わり付く髪とスカートの裾を気にしながら

戯れる少女的な遊びが出来ないものでしょうか…高校生なんですから…

せっかく桂浜に来て

ブンガク的な行動ひとつも無しな我が校の生徒達です。

草葉の陰で

いろんな方が泣いていそうですよ!

本当に嘆かわしいことです

「一体…あと何組あるのよ!?」

まだ撮影が終わらずひたすら待たされている私達

文句のひとつも言いたくなります。

「慣れていくのね…自分でも分かるわ」

私の前にいる委員長がセイラさんみたいなことを呟きました。

「爺さんはこう言った…獲物を捕ろうとするな。

 海がその気にならないかぎり獲物はない。

 だから海に潜る。何度でも、何度でもってな…」

疲れのあまりか、

私の右隣で体育座りしているユッコがうわ言を垂れはじめました。

「APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)を装填…次も同じ…」

今度は左隣…スカートの裾など気にせず胡坐かいてるアマネが

晩秋にしては強い日差しを浴び過ぎた為でしょうか…

素敵で残念な幻覚を見ているようです…

このままでは

撮影の順番が来る前に

私達のクラスが熱射病とストレスで全滅しそうですよ…

ひたすら辛抱…

体育座りで辛抱…

まだ…なんですか!?

ガトー少佐の三年間待った辛抱が物凄いことなのだと今、理解できましたよ。

とうとう委員長以外の全員が砂浜に寝転がり…

桂浜が寝そべった生徒によって

築地市場のマグロの競りか

ノルマンディ上陸作戦のオマハビーチみたいになってます。

前言撤回で私もトドかセイウチみたいにゴロゴロです。

こんなに日差しが強いなんて…

日焼け止めとか持ってくれば良かったなぁ…

それでも

私達のクラスの順番はやってきません。

撮影の段階になって生徒が足らなかったり…もう遅々として…

『紅の豚』に出てきたスイミングスクールの女の子達の方が

まだ人としてマシなレベルですよ…

ウチの生徒と比べたら

「もしかしたら…ここで正月を迎えるかも…」

海を眺めながら

半ば本気で信じるようになりました。

「………………………」

完全諦めモード…

腐海の深遠で寝そべっているナウ●カみたいになった

私の視界に…

『海のトリトン』のオープニングみたいとは言い過ぎですが

海の奥の方で妙なうねりが起こったかと思うと

横一線に広がる白い……なに?

それは

みるみる…高度を増し

壁みたいな高波となって

私たちがいる桂浜に向って押し寄せて来たじゃないですか!?

上半身を起こすのがやっと

逃げる暇なんてありません!

あれよあれよと言う間に

頭上が翳り、波頭が砕けて

次の瞬間 

私の身体は白い泡に包まれ

さらに土気色した水の中へ…

覆い被さってきた巨大な波に飲まれ

何もすることが出来ないほどの物凄い水の力に翻弄され

水底を転がされ

気がつけば手を伸ばそうが足を伸ばそうが

地面がどこにもない

どちらが上か下かも分からない深い海の中でした。

本当に、

一瞬にして沖へと連れていかれる…そんな感覚でした。

「…………………………」

恐る恐る…

目を開くと…

痛いです!めちゃくちゃ痛い!

「キタァアアア!!」とか目薬如き叫ぶ織●裕二みたいに…

それでも目を開けて…

なんとか…明るさだけは確認しないと…明るい方へ…行かないと…

手足を動かし…

肺の中に残っている空気には限りがあります。

チャンスはそれほど多くはありません

間違って海底へ向かっていたのなら…

放っておけば浮力で勝手に海面へ出られるなんて甘くはないはずです。

救命胴衣でもあれば別ですが…

いつでも時間が問題になります。

冷静に…冷静になるんだ…そう、自分に言い聞かせながら…

上下感覚を掴もうと必死で探りました。

そして、賭けに勝ちました。

海面へ顔を出すことができたのです。

新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込み…

一度も顔を出さず溺れ死ぬことが回避できました。

しかし…

陸地…

立ち泳ぎで周囲を確認しますれば…

笑い死にできるくらい…陸地が遠く離れたところにありました。

このままでは…

ぶくぶくに水分吸って体内にガスが溜まった『成瀬川土左衛門』状態で

ブルーシートに包まれるのは確実…

悲しくも無いくせに悲壮ぶった風な女子アナによってニュースで読まれちゃうのも確実

読んだすぐ後のコーナーでB級グルメとか笑顔で紹介しちゃうくせに!!

ぽろぽろと

ずぶ濡れの頬を熱い液体が流れ落ちていきます。

高知のすぐ南沖を黒潮が流れています。

あれに乗っちゃったりしたら…

死んじゃう!

確実に私、死んじゃうよ!!

360度まるで隙の無い完璧な危機一髪です…

遠くの陸地を見つめてガン泣き始めた私のすぐ傍に…

「ぷはぁ!!」

何かが緊急浮上してきました。

「やっべぇ!間違って海底まで行っちまったぜ!!」

間違える筈がありません!

同じ趣味を持つライバルであり盟友である大親友のユッコでした!

「ユッコォ!」

抱きついていこうとしたのですが海水が邪魔して…なかなか…

「夜の海へようこそ…

 あ!お前も無事だったか…お前ってピンポイントで虚弱なところあるからな

 本当に無事で良かった」

やっとこさで

手をとりあって再会を喜びました。

「では、陸へ向かって泳ぐとしようか」

しばらく旧交を温めあって後(?)

事もなくユッコはそう言ってくれました。
 
「あ、あんなに遠いんだよ!?絶対行けないよ!!」

ユッコは水泳部だから…

「しかし、泳ぎださなくては陸地は近くならない

 手足は無事だ。

 他に…自分達は何ができる?」

「う、うう…」

そうなんだけど…確かにそうなんだけど…

「大丈夫!私達は生きて陸へ戻れるよ!

 そして、

 生きて再びこの足で

 冬のビッグサイトの大地を…踏む!!」

『漢』だ!私はユッコに『漢』を見ました!!

そうです!私達は生きて冬コミへ赴き我が大儀を成就せねばならんのです!!
 
「心、洗われました…死ぬまでお傍を離れません!」

「征くぞガトーよ!!」

「ハッ!」




そんな訳で


やれば出来るものですね…


私達、


無事に陸まで


泳ぎきっちゃいました。

桂浜へ上陸してみれば

そこは恐ろしいことになっていました。

本当にWW?ヨーロッパ戦線最大のヤマ場

ノルマンディ上陸作戦のオマハビーチみたいに

砂浜で倒れ伏している生徒達…

ただ…ちょっと違うのは


「あっははははははははははははは!!」


全員が笑ってるの…

ヒーヒーとお腹抱えて笑い転げのたうちまわってます。


担任が呆然としている私達を見つけて

駆け寄ってきました

「なんですのん…あれは?」

ユッコが訊ねると

担任は、

私達生徒の9割が高波に攫われたことを教えてくれました。

教師達は波打ち際にいなかったので全員無事だったそうですが

撮影を待っていた私達とか

撮影が終わって遊んでいた人のほとんどが

波が引いた後…誰も陸に残っていなかったんだとか…

あまりに突然の大惨事

教師達は当初…呆然と海を見つめて佇むだけ…

しばらくして

海から

「あっははははははははははははは!!」

あまりにこの状況で不謹慎な笑い声

驚いてそちらを見れば

タマちゃんみたいなアザラシ状の黒い物体が

海面から顔を出して笑っています…

高知県の海には笑うアザラシが出る!?

それはひとつではありません

ふたつ…みっつ…

十や二十ではきかないたくさんの…

タマちゃんの群れ…

続々と海面に顔をだしては

笑い声をあげながら

陸地目指して泳いでくるじゃないですか!?

それもクロールで!?

「あっははははははははははははは!!」


桂浜の大気は大爆笑で震えました。


よく見れば…


あのアザラシ…


ウチの生徒だ…


信じられない光景だったそうです。


絶望的と思われた生徒が


続々と陸を目指し


自力で泳いでくるじゃないですか!?


それも大爆笑しながら…


「本当に訳が分からない…」


担任は薄気味悪そうに私達を見ながら呟きました。


でも、


笑いたくなる気持ち分かるなぁ


だって、海面に顔を出したら陸地があんなに遠いところにあるんだもん。


笑いたくなりましたよ私も


そうかぁ皆…笑っちゃったんだ…


傍から見ればキモいよね

結局、


担任達が陸に上がっても笑い転げている生徒を確認したところ、


戻ってこなかった生徒


誰もいませんでした。


あの恐ろしい高波に飲まれたのに…


「ウチの生徒は…化け物か!?」


報告を受けた教頭先生は戦慄のあまり

どこかのジオン軍少佐がガンダムと戦った時みたいなことを呆然として言ったそうです


「溶鉱炉へ落としてもウチ生徒なら

 五割は生還するかもしれん……」


学年主任が未来から再びやって来たサイボーグみたいに私達を評したとか…


その後、

何事もなかったかのように撮影を再開…

私達はもちろんずぶ濡れ状態で記念撮影と相成りました。

それなので

何事も無かったということで

一時間遅れで修学旅行は予定通りに行うことになりました。
 


あとは何事もなく

修学旅行を満喫



問題が起こったのは

修学旅行が終わって一週間ほどしてからのことでした。

ホームルームで担任のミヤちゃん先生が、

「ちょっとお前達に訊くが……

 どうしても、記念写真欲しい奴って…

 いる?」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

ほら、クラス中が絶句しちゃったじゃん!

そんなこと尋ねるから…

「いらない人っている訳ないじゃん!!」

ちび●る子ちゃんのナレーション、キートン山田さんがツッコまなくても

私がツッコミ入れてしまいます!

「そうそう!欲しいに決まっちゅうがやないかね!!」

「何言うてるの先生はぁしっかりしとおせ!!」

「どうしてほがな事言い出したが?」

私の言葉が呼び水となってしまい

教室は蜂の巣を突いたような騒ぎとなってしまいました。

それにしても…

四国から帰ってきてから、

どう言う訳か…

クラスのみんなは覚えたばかりの土佐弁を

普段から使うようになってました。

「い、いや……ちょっと、写真に問題があって…

 こんなのじゃ記念にならないんじゃないだろう…とか?

 欲しくないんじゃ…ないかなぁ〜なんて……」

ミヤちゃん先生の額にうっすらと汗が浮かんでます。

本当に言い辛そう…

生徒達もそんな先生の様子に気づいて心配になったのか

「ハァ?どうかしたがかぇ!?」

「ほら、おんちゃんに相談してみいーや、わりぃようにゃしやーせんから」

先生の立つ教卓の前に集まってきました。

「なんていうか、不穏当なものが……

 写ってしまってる…ん…の…な?」

先生、歯切れが物凄く悪いです

クラス全員…先生が教室に入ってくるときに携えてた

大き目の封筒に釘付けです。

「冬服だから…いくらずぶ濡れだったとは言え…透けブラしてるとかないし…」

「ほりゃあ間違ってもないですろぉ?」

「もけんどて先生、その中に写真があるがかぇ?」

「写真?ああ、一応…全クラス分焼いたのは、ここに預かってきてはいるが…見たいのか?」

そこまで見せたくない写真…

まさか…あれ…ですか?

「せぇんせぇ!あるならちっくとばあ見せとおせ!!」

アマネ…あんた…何かすごいエッチな写真とか思ってない?

目が…爛々と輝いてるけど…

たぶん、そういうものじゃ…ないと思うよ?

「なぁ、せぇんせぇ!見せとおせとゆうちゅう」

「見せとおせ、この通りお願いするがで」

先生が勿体振るから皆、奪ってでも中味を確かめたい気持ちでいっぱいだよ!

教室に先生コールが巻き起こり

いくら委員長でも収拾がつかない騒ぎへと発展しました。

いつもだったら隣のクラスの委員長が怒鳴り込んでくるんですけどね

今頃はあっちも…ですかねぇ?

「わかったわかった!

 お前等なら図太い神経の上に心臓に剛毛生えてるから

 こんなの見ても大丈夫だろうが……お勧めできんぞ。」

担任は長いため息ひとつついてから

大きな封筒より…一枚の写真を取り出しました。

「あれ?」「おや?」「お?」「あらら…」

みんなから戸惑いと呆れの声が…

「なんなが?こりゃあーねきのクラスの写真がやないかね?せぇんせぇおかしいぜよ」

そうです…一目で分かるお隣のクラスの記念写真でした。

自分の受け持つクラスの写真を間違えたらダメですよ

「いや、まずはこれから…

 これがいちばんマシな写真だったんだ」

「なんなが!?」

「この写真変だと思わないか?じゃあ、俺の指差すところを見てみろ……この白いの」

あ…やっぱり…

「雲?霧?違うなぁ、あの時は霧なんか出てないぞな?」

生徒が並ぶその後ろ…防風林との間に白い柱状のものが幾本も立っています。

あまりに多いので霧が立ち込めているようにも思えます。

「あ、これなんか……人!?」

「本当だ!霧じゃなくってたくさんの人が隣のクラスの背後に並んでいるんだ!!

 いち……にぃ……さん……しぃ……」

「9人…10人だ……写ってる…」

全員、土佐弁じゃなくなっちゃいました。

生徒の後ろ…真っ白い煙みたいに立ち上っている半透明なもの全てが人に見えました。

「これ、もしかして心霊写真?」

「し、心霊…写真…」

「ああ、修学旅行を同行した写真屋がな…写真の出来が悪くて

 どれも見せることができないって連絡を入れてきたんだ。」

光が大気中の水分とかで反射とか屈折とか起こしたことでこうなったと…

納得できないこともないのですが、

不自然なくらい人の姿に見えてます。

服の部分……なんか淡く色なんか付いちゃってたり…

丸三つあれば人の顔に見えるとかな

シミュラクラ現象で無いのは確かです

「しかしな、生徒の青春の一ページとして、その証として記念写真だけは

 どうしても欲しいって…どうしてもダメだと言い張るなら

 ダメなのを一度見せてくれって写真屋に頼み込んだんだ」

「そしたらこれを見せられた…と?」

「ああ」

職員会議にかけられ…校長の出馬を仰ぎ…議論を重ねた結果…

生徒達に事態を説明して理解をもらい…

記念写真を諦めてもらおうと言うことになったそうです。

「で、これでマシな方って?」

「私達のクラスはどうなの!?」

担任、顔がこわばってます。

「見るか?」

「すごいの?」

見せるために、もう封筒の中に手が入ってるじゃん。

「すぞいぞ!全クラスでぶっちぎりの悪質さだ!!」

ぶっち……

私達…隣にいる級友の顔を覗い…

それから…

「うん」×35名

担任の顔を凝視…それから承諾と首を立てに振りました。

「精神に負荷がかかっておかしくなってカウンセラーが常時いるから大丈夫だ

 安心して見るがいい」

トキに死兆星をまんまと見せられた

ラオウの気分です…

オリーブの首飾りを鼻歌で奏でながら

担任が封筒からブッチ…な一枚の写真とやらを取り出し、

教卓の上に置きました。

みんなの視線が写真一点に集中…

「赤い…」

「なんだこの真っ赤な写真は!?」

先生の対面に立つ私達には写真全体をかなり濃淡がきつくムラのある赤で塗りつぶされ…

うっすらと私達が写っているのが分かる…

心霊写真というよりは現像失敗…って言った方が…

これのどこか心霊写真!?と問おうとした矢先…

「きゃあああああ!!」

「や、やだ!!」

「あああああ!ああもうなにこれぇ!?」

「こ、怖いよぉおおおおおおお!!」

私達の左側に立つ級友が…写真を見ていた目が限界までに開かれ…

顔が恐怖にゆがみ…

鋭い悲鳴をあげたじゃないですか!?

いや…もうガン泣きしてる子もいますよ

私達には分からないで…あの子達には一発で見えた…

「ちょっとこれ…」

「あ」

「ご、ごめんなさい!」

真っ赤な写真に手を伸ばして90度回転させました。

「正解…」

先生が私を見て頷きます…この角度じゃないと分からないんだ

再び目を写真へ…

回転させて縦長になった私達のクラスの記念写真…

写真全体を覆う

赤い斑模様…

これ…

ユッコもアマネも委員長も気が付いたみたいで

口元に手を当てて悲鳴を飲み込んでます。

これは凄いです…

写真いっぱいに写ってた赤いの…

咆哮するかのような歯をむき出し…

怒り露わの形相をした…

巨大な女性の顔が

整列した私達の姿に重なって写ってました。



それで…修学旅行の写真…桂浜で撮影されたモノは全て

供養とかお焚き上げすることになりました。

その他のクラスの記念写真ですか?

私達のあの赤い女性までは行きませんが…

見た生徒が泣き出すには十分なモノでしたよ…

特に数が…



生徒が個人で桂浜へ持っていった…

携帯やデジカメはほとんど完全防水が付いていなくて…心霊写真以前に

水没して全滅でした。

コメント(6)

コレ、さすがに創作ですよね(笑)⁇
このシリーズ、全てが大袈裟すぎる気がしますm(__)m
>まろすけさん
ですよね(笑)。
なんか笑いまで狙ってる感も…なんかなぁ…。
長くて疲れました。
途中で読むのやめました。

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