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妄想小説コミュの砂の刻 7

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「改めまして、『佐藤奈央』と言います。いろいろ考えたんですけど、こんな風にしかお会いできなかったので・・・、突然のことで、ビックリされたでしょう?」
「それは、勿論。驚きました。」
彼女は丁寧な口調で話すことには慣れているようで、初見でも、滑らかにそして落ち着いて話している。僕には他に応えようも無く、彼女の次の言葉を待った。
「本当にごめんなさい、でも、どうしても相談したいことがあって・・・。」
そう言って彼女は一瞬躊躇うかのような間を作って下を向いた、が、すぐに真っ直ぐ僕の方を向き直ると口を開いた。
「工藤さん、お知り合いに大学の2003年度の卒業名簿、持ってらっしゃる方いませんか?」
「大学の名簿?ですか?」
僕は驚いて聞き返した。驚いてばかりだ。
「はい。実はどうしても確認したいことがあって名簿を探しているんです。」
確認したいこと?どの道僕は自分の代の名簿すら持っていなかったと思う。
「いや・・・、どうだろう、僕は確か99年卒業なんで4代下ってことになる、ちょっと難しいかもしれない。」
「後輩の方とかで、お知り合いの方とか、何とかなりませんか?」
「・・・、後輩か・・・。しかし、4年違うということになると、後輩の後輩のという風なら繋がりは無いわけでは無いかもしれないが、僕自身、それほど交流関係も広い方ではないから・・・」
やんわりと無理だと断りをいれようと言葉を濁していると、彼女が続けた。
「無かったときは、それでかまいません。御面倒をおかけして申し訳ないとは思っているんですが、今工藤さんしか、頼れる人がいないんです。」
彼女の強引ともいえる押しの強さに少々引きながらも、了解せざるを得なかった。別段、面倒だということ以外には特に問題はないし、見つからなくても良いというならば、旧友に連絡するくらいなものだ。

コメント(5)

忘れてた・・・

なんだか事件なにほひもするが、胡散臭い話な感じもすなぁ。こりゃ続きが気になる。
電話でよかったんじゃないかなんて!?ひどい・・・。それは、工藤がとっても断りそうだったとか、他に目的があったとかあるじゃん!

皆さん忘れる程おいといてすみませんでした。

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