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悲劇神話のその先は?コミュの15.新天地

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「さあ!ここがあたしらのアジトだ!」
キロはノリノリで扉を開け放った。

僕は、愕然とした。

薄暗い中に

人型の的が3つ。

適当なベッドが2つ。

食料保管用の壺が5つ。

囲炉裏が中心にボコっとあるような単純な作りになっていた。

凄くアンバランスな部屋だった。

僕は、ふと隣のキュオネを眺めてみる。

見覚えのあるくせ毛の間に見える顔は、何かを決意したかのように真っすぐ前を向いていた。

顔の作りは、彼女の母親に明らかにおとっている。

おとっているはずなのに、僕は、それが凄く綺麗に見えた。

キュオネは、そんな僕に気がつき、ニコっと笑った。

ビュン!

見取れていた僕の顔の横に何かが掠った。

トン
トン
トン

キロが人型の的にナイフを3本投げた。

見事にすべてが急所をとらえていた。

「今日も順調!」

僕は青ざめた。

キロは、満足げだった。

「おかぁ〜さん…。」
キュオネも流石に呆れていた。

「あんちゃんもこれくらい当てられるようになれよ!」

キロは僕の方にご機嫌で話しかけてきた。

僕は、当初は、そんな彼女の姿に若干ひいてた…。

同時にこの自由奔放さが羨ましいだなんて、検討違いなことを思っていた。

彼女の気も知らないで…。

どれくらいそのことを後悔しただろうか…。

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