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和歌が好きコミュの冬の気配

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空を見上げたら、空気が澄んでまるで冬のようでした。
空気が澄むと、空が遠くなって自分がとても小さく感じます。


旧暦とは少しずれるので、「冬歌」から



この葉ちる 深山の奥の かよひちは 
   雪よりさきに うつもれにけり (惟明親王)


いつしかと 冬のけしきに 竜田川 
 紅葉とちませ うすこほりせり (俊成) 



惟明親王は、安徳天皇の異母弟で
後鳥羽天皇の異母兄にあたります。
帝位にはつけなかった方ですが、家隆や定家らと交流があり
歌人として名前が残っています。
日々落ち葉にうずもれ、山を見つめながら生きているので
こういった情景にとても親しみをおぼえます。

俊成の歌
薄氷と紅葉との組み合わせで、実は美しいものを見た事がなく
けれども、いつしかこのよくできた菓子のような
秋と冬の行き交う姿を見てみたい、との思いでながめている歌

私達が生涯で見られる美しいものは
限られているのでしょうけど
こうした歌で、疑似体験ができるような気がします。



コメント(2)

都心を離れ、木々の多いところに庵を移した所為か、
晩秋の寂しさ、冬への誘いを思わせるこんな歌が
身に染みる、今日この頃でございます。

散り散らず 見る人もなき 山里の
 紅葉は闇の 錦なりけり  

 人恋しきに
惜しまれぬ 涙にかけて とまらなん
 心もゆかぬ 秋はゆくとも

もみじ葉や 落つると思へど 木枯らしの
 吹けば涙も とまらざりけり

いずれも、和泉式部の歌。
秋から冬へと向かう季節。
紅葉葉の美しさも過ぎ去って、
心には寂しさの影が忍び込んで行き、
そうして、思いは人への恋しさが募って行く…

昨日今日 行きあふ人は 多かれど
 見まくほしきは 君一人かな
ポン太さんの、

紅葉は闇の 錦なりけり

という歌から


 秋の月 山辺さやかに 照らせるは
   落つる紅葉の 数を見よとか (読人不知)


を想いおこしました。


そこに人が居ようが居まいが、季節は流れ
自然の景観も変化していくのでしょうけれど
そこに意志を見たり、見立てたりするのは
やはり人間が自然に対して強い関心を抱き続けている(いた)から
なのでしょうね。そして


 見まくほしきは 君一人


には、うっとりとしてしまいました。

恋というのではないのですが
星の王子様が、
たくさんの薔薇と自分のたった一本の薔薇とが
違うのだ、と気がつくシーンが大好きです。

世の中にはたくさんの人がいて、
たくさんの物があふれてますが、
本当に大切なものは、ほんの一握り。


和泉式部のように、進行形で思う人はいないにしても
秋から冬。寂しさが増すと、日常忙しくしていても
なんとなく恋しさ、というのは募りますね。



 飛鳥川 淵は瀬になる 世なりとも
    思ひそめてむ 人は忘れじ (読人不知)

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