THE SHEEPコミュの2011年１月30日　soraの「空の窓」フルカバーします

りんごの空
春が来て夏が過ぎてまた冬が来るまで
この冬の温度を忘れてしまうように
色んなモノを置いていってるようで怖い

大切なモノはたくさんない
たくさんのモノを大切にできない
手を大きく広げてたくさん抱えても
指のすきまからこぼれていってしまう

だから大切なモノはたったひとつ
コトバをやめても見ることをやめても
愛より強いモノはここに

いつも安心する場所を手探りで探してる
心がマーブル模様の日
静かに息をしていたかった神さまのそばで

流れるあの場所で消せない記憶
やりきれないセツナサ
見守った道を通り過ぎるまで離せないこの手と手

忘れないで今日息をしていたことを
忘れないで昨日もらった愛を
忘れないで明日やってくる全てを
みんなみんな愛しているからここで

今日が沈んでゆく私が一番好きな時間に
「今日」の意味もわからないまま
小さな箱の中で
確かに生かされていた

群青色の世界
毎日同じくり返し
そして僕らをのせてめぐる
今日もぐるぐる世界はまわる

どこかで泣いている人や
眠れない人がいたとしても
今日もぐるぐる世界はまわる

この世界が冷たいとは思わない
見えない空明日に向かって
愛をのせて今日も走りつづけるから
青すぎる空に想いをはせた

今日見た青い空を
あの日見た空を
にぎりしめたブルーもうたおう

ちぎれた雲ひとつになり
そしてまたちぎれていくように
まるで世界は空のよう

遠い昔の記憶が
ちぎれたりまたひとつになる
今も未来も一本の糸

ゆううつな雨も誰かとつながっている
見えない空明日に向かって
雨を抱いて今日も走りつづけるから
雲の上の空に想いをはせた

今日見た青い空を
あの日見た空を
にぎりしめたブルーもうたおう

あの日のにおい
雨上がりのアスファルト
あの日のにおいがした
小さな手を揺らしママの帰りを待った

目にうつる世界はやさしく　やわらかな世界
小さな手で砂の城を　大切に守った

幼い日に見た景色
遠くまで見えなかったけど
花や草が笑ったのをちゃんと見ていた

背は伸びて歩幅も大きくなったけれど
足元に咲く花は急ぎ足の中

あぁ風にのせて歩いてみようか
あの日の思い出つめて
やさしい風に祈りをこめて
あぁ愛しい日々　つむいだ音色も
運んでく　風にのせて
やさしさ忘れないため

こもれびの中で
あの日のにおいがした
鳥たちは羽を揺らし明日をうたった

無防備な世界はやさしくやわらかな世界
小さな翼で「今日」の空を大切に守った

あの日歩き疲れたら
この木で休んでいて
ちぎれては寄り添う世界をちゃんと見ていた

あぁ風にのせて歩いてみようか
あの日の思い出つめて
やさしい風に祈りをこめて
あぁ愛しい日々　つむいだ音色も
運んでくる　風にのせて
やさしさ忘れないため

しあわせの形
夕暮れがかたむく街を背に
ボクはふと立ち止まった
ひとりになりたい
ひとりにしてよ
ひとりにしないで
ってボクはひとりじゃないこと想った

確かにボクは幸せ
確かにボクは生きてる
愛すべき人も友だちも家族も
花も鳥も全部そばにあるんだ

なのになのに不安で
だからとても寂しいんだ
ボクは何が欲しいんだろう
ボクのすきま何でうまるの？

明け方のまだ空気が冷たい日
ボクは急に分かったんだ
明かりの数だけ
しあわせがあって
明かりの数だけ
哀しみがあるのはそう生きてこそ

確かにボクは愛されて
確かにボクは生きてる
痛み苦しみがこの手にあるけど
しあわせだってこの手にあるんだ

だから行くよ　今から
勇気少し足りなかったけど
ボクはすきま怖かった
だけどそれはやさしさ
気付くための　くるしみ

ボクの涙　かみさまひろう
ボクのすきま　かみさまうめる

こもりうた
結んだ小指もそのままに
ひだまりの中　眠りましょう

こぼれたしずくも　そのままに
手をひらげて　眠りましょう

明日吹く風に
抱かれて
抱かれて
笑っていますように

あおい空の下　そのままで
明日はきっと　すてきでしょう

とぎれた記憶も　そのままに
これからきっと　すてきでしょう

明日吹く風に
泣かないで
泣かないで
笑っていますように

ゆらぎの中で
限りなくまわり続ける季節の中で
めまぐるしく変わる天気
同じ日は二度と来ない

もう二度と会えない人と産まれる鼓動
ゆらぐ世界の中だけど
確かにつながっている

あの日に帰りたいと
願っても　願っても
今までどれだけの言葉
落としてきたのだろう

果てしない空を見上げ
ぼくはゆらぐ世界の中
失くしては　見つけて
くり返し　くり返されて
確かな光に向かって
旅をつづけるんだろう

午前零時のドアをあける
ゆらぎの中で
朝焼けに背中をおされて
始まる新しい日

優しい人になりたいと
祈っても　祈っても
今までどれだけの人を
傷つけてきただろう

果てしない空を見上げ
ぼくはゆらぐ世界の中
失くしては　見つけて
くり返し　くり返されて
確かな光に向かって
旅をつづけるんだろう