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Scott Rockenfieldコミュのスコットインタビュー(Live from music city) part 2

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先日のパート1の続きです。



http://livefrommusiccity.wordpress.com/2013/02/11/live-from-music-city-with-scott-rockenfield-of-queensryche/



Part 2



D:さて、あなたは音楽しかやったことないと先ほどおっしゃってましたけど、ミュージシャンでいることと、ビジネスマンでいることは2つの異なる職業と思うのですが、たいていのミュージシャンはその辺の区別が上手く付けられないと思うんです。でもあなたは仕事仕事と、いつもやりこなしてきたわけです。その辺はいかかでしょう?



S;うん。あのね、今これを聞いているリスナーの皆に僕の経験から言えることの一つだけど、例えば、映画音楽を例にとってみるけど、この世界は今、本当に人で溢れてるんだよね。だからコンポーザーとしてやっていくには人脈がないと始まらないんだよ。幸いなことに、僕はいろんな人を知ってるし、QRのキャリアを通して、いろんなドアが開いたと言える。映画音楽の業界では、才能は30%で、後の残り70%はいかに人脈があってビジネスマンであるかということにかかっているんだ。で、肝心なのは、いかに上手く会合が運べるかということにかかっている。おかしく聞こえるかもしれないけど、この業界に足を踏み入れて、素晴らしい音楽を作っても、それを上手く提示していける能力がないと成功しないよ。先週、僕はNAMMショウでLAに来ていたけれど、クラウスっていうパイレーツオブカリビアンとかグラディエーターとかを手がけた人と話していて、彼も同じことを言っていたよ。彼も毎日毎日ネットワーキングし続けて自分のプロフィールを上げているって。で、そのNAMMで、映画音楽界では有名なトレバー・ラヴィン(元イエスのギタリストでもある)に彼のスタジオに招待されたんだけど、彼も同じことを言っていた。いい会合の出来る人は成功するって。だから自分の音楽がすでに出来上がっていて素晴らしいものであれば、後必要なのは、正しい人脈を作っていくってことだよね。まあ長い話と要約すると、映画音楽であれ、バンドであれ、成功したかったら、正しい人脈を作っていって、ネットワークを広げることに限るよ。長くなっちゃったけど。



D:いえいえ、バンドをやっているリスナーであれ、映画界で成功したい人であれ、それは大切なことだと思いますよ。



S:うん、僕はこの業界でかれこれ35年もやってきたけど、いろんなことを学んだよ。明らかに音楽業界は昔と比べてかなり変わってしまったけど、その反面、新たな機会も得られるようになった。ネットワーキングを広げることは本当に大事だよ。



D:さて、調べていて困惑したんですけど、1998年に、あなたは栄華音楽“Televoid”でグラミー賞にノミネートされているのですが。



S:そうなんだ(笑)光栄だよね。



D:で、受賞したのか、ノミネートだけだったのかという点なのですが。その辺の真相は?



S:うん、真相はね、ノミネートだけで、最後、受賞というところまではいかなかった。最終の5人まで残ったのは光栄だけどね。確かルー・リードが受賞したんじゃなかったかな?とにかく98年のテレボイドといえば、僕が初めてQRの枠から外に出て手がけた作品だったから、っていうか僕がQRのメンバーの中で最初にバンド以外のプロジェクトに手を出したんだけど、とにかく初めての作品でグラミーにノミネートされたなんて、今思っても光栄に感じるし、そこからいろいろな道が開けたからね。以来映画音楽、ゲーム音楽、トレイラーなど様々な仕事が入ってきたんだ。



D:さて、では少し別のお話をしましょう。前回のミート&グリートの際に話していて、「音楽業界でCDはもうお金にならない」というコメントがあったんですけど、そうであるとすれば、バンドの収入源はどこになるんでしょう?

S:まあバンドにもよるんだろうけど、今でも音楽(CD)で収入を挙げているバンドもいるし、ただ、業界が変わったのは確かだよね。以前は週に20万枚くらい売らないとビルボードのトップ10に入れなかったのが、今では1万枚で入れる世界になったからね、時代は変わったよ、ほんと。で、僕らの収入源はというと、ツアーに出てショウをすることによって得られているんだ。ツアーしてグッズの販売をしてというのが収入源だよ。僕たちはそういうことを長年やってきたから、歴史があるのでやりやすいけど。新しいバンドは大変だと思う。でも根気よく続けることだよ。どうしたらファンに販売されているグッズに興味を持ってもらえるか、ネットで売ることが出来るかとかいろいろ研究する必要はあるよね。僕の会社のハリウッドループスを例にするけど、そこではエフェクト的な短い1−2分のオーケストラの作品が、そろっていて、ハリウッドの映画音楽界の人たちが作品を購入できるようになっているんだ。だから自ら売り込みに行かなくてもけっこうな収入源になっているんだよ。



D:でもそれって大変なことですよ。



S:うん、ネットワーキングは大事だよ、ほんと。僕は2週に一回くらいLAに行くんだけど、確かにお金もかかるし時間もかかる。投資だと思うけど、幸い僕は人脈もあるし、そうできるだけの余裕があるから。で、キミの質問に戻るけど、僕らの原点はショウをして収入を得る。これに尽きるよ。それと物販だね。



D:さて、もう一つ、ローカルバンドに関しての質問なのですが、彼らがあなたたちのショウに来て、会える機会があったとします。その際、どのようにして彼らの音源をあなたがたに渡すのが適切でしょうか?



S:あ、これはいい質問だね。僕たちミート&グリートなんかで、たくさん受け取るからね。貴重な物もあれば、正直に言うけど、聞かれないで終わってしまうものもある。時間がなくてね。だから一番いい方法は、そうして渡すんじゃなくて、ネットワーキングしてソーシャルメディアを通して渡してくれたほうがいいと思う。僕のメールは隠してなんていないから、ネットで探せるし、サイトのコンタクトの欄をクリックしてくれたら僕にちゃんと届くからね。時間があれば返事も出来るしね。あまりに一般的だと返事できないときもあるけど。時間があれば聞くときもあるしそうでない時もあるから、まあタイミングとどのような表示のされ方で届くかということだよね。素晴らしい音楽はたくさんあると思うけど、残念ながらたいていのものに、僕は興味がないんだ。で、これで答えになってるかな?



D:ええ、もちろん。では次の曲に行きましょう。これはRFOからの曲で“Walk in the shadow”です。どのようにして出来た曲なのでしょう?



S:うん、いい曲だよね。RFOはバンドのターニングポイントで、バンド内のケミストリーも確立されてきてた。あのアルバムは当時は先を走っていた音作りで、ユニークだったと思う。技術的にも新しいことを試したし、音の作りも凝っていたと思う。作っていて楽しかったし、いい思い出だよ。QRの作品すべて、最近のも含めてだけど、自分が気に入ってるかそうかは別にしても、どの作品も後悔したものはないよ。とにかくWalk〜は素晴らしい曲だと思う。



D:では曲にいきましょう。(Walk〜がプレイされる。)

さて、スコット、ここであなたの手がけていることの一つで、ロッケンラップというのがあるのですが、ドラムの外装のカスタムメイドの会社なんですよね。ステージから見て、なぜイメージというものは大事なのでしょうか?



S:僕の視点からするとね、他と違っていたい、ユニークでありたいってことなんだよ。そこからこのロッケンラップがうまれたんだ。80年代にツアーし始めてから、ドラムキットのシンバルにチェーン付けてみたりしたんだけど、そんなことしてる奴他にいなかっただろ。で、僕はただステージの後ろにつまされて埋もれてるのがいやだったんだ(笑)観客に見てもらいたかったんだ。とにかく僕がそうやってカスタムメイドのキットや外装を作っているのを他の人が見て、どこで手に入れたんだ?ってことになり、そこから注文がくるようになって、ロッケンラップは生まれたのさ。



D:個別にオーダーできるんですか?お店とかに行かなくても?



S:そうだよ、この話をしている間にも、もっとインターナショナルにも出向いていこうって言ってくれて働きかけてくれてる人がいるんだ。10年くらいやってきたけど、今まさに新たなレベルに向かっている所だよ。



D:さて、先ほどあなたはステージで後ろのほうで埋もれていたくないとおっしゃってましたが、バンド内でエゴの問題などから誰がどこに立つとか、目立つとかいろいろあると思うんですけど、どのようにしてそういう問題は解決していくのですか?



S:僕としてはそういうエゴ的な問題は、ドラムキットをステージのど真ん中において解決するよ(笑)誰がボスなのか、他の奴らに示してやるんだ(笑)でもまあ、そういうわけにはいかないので(笑)僕達は、ケミストリーがあるし、いつもどのようにステージでバンドを披露するかというアイデアは明確にある。それぞれが音楽的に貢献しているので、ある時はあるメンバーにスポットライトが当たり、また違うときは他の奴に当たるというような感じさ。その辺が長く続いているキーともいえるよ。一人が目立つというわけじゃなくて、バンドとして、音楽をいかに表現するかということだからね。お互いに自由を与えているのさ。



D:バンドのメンバーチェンジなども含めて、今までにこのまま続けていて意味があるのかと思ったことはありますか?



S:うん、今まで長いことやってきて、浮き沈みもあったし長いプロセスだったと思うけど、ここ一年の変化に関してはエキサイティングだし、バンドとしていい決断を下したと思っている。マイケル、エディと僕は結成メンバーだけど、今でも上手く一緒に仕事が出来るんだ。僕たちは同じ目標を掲げてきたし、音楽的な趣味も似てるし、その辺が今度の新しいレコードにも反映されていると思うよ。



D:ではここでもう一度、ハリウッド・ループスについてお伺いしますが、リスナーの皆に、どのようにしてバンドの枠から出て、新しいことをはじめていったらいいのか、その辺を理解してもらいたいので。ハリウッド・ループスはただのサウンドエフェクトの会社でもないわけですし、どのようにして売り込んでいくかとかその辺も含めてなんですが。バンドの枠から足を踏み出して新しいことを始めたいと思っている人たちに向けて、アイデアはあるという場合、どのようにステップを踏み出せばよいのでしょうか?



S:よく考えることは大事だよね。アイデアを煮詰めて、どのように提示していくかで、時間も必要だろう。一晩で物事は進展しないからね。時間をかける覚悟は必要だ。僕としてはいつも熱意をかけるということかな。僕は自分が楽しめないと集中出来ないからね。ハリウッド・ループスを例にとってみるけど、僕のホームスタジオには6つのモニターがあるんだ。映画音楽やQRの音もここでプロツールという機材を使って仕上げるんだけど、そのプロツールの中にはプラグ・インというのがあって、キーボードの音で音楽を作れるのさ。そこからハリウッド・ループスは生まれたんだ。クールなことが出来るな、やってて楽しいなってことで。で、売り出すことにしたわけさ。すべてインターネットで処理出来るんだ。購入してダウンロードして自分のコンピューターにインストールするというわけさ。僕がすべて賄ってるよ。コードからスクリプトからすべてね。時間はかかるよ、ほんと。始めるにあたってお金はかからなかったけど、時間はかかった。(笑)まあやりがいはあるけどね。というのがハリウッド・ループスの概要だけど、今でも現在進行中の会社だよ。以前にアップルで働いていた人が新しいレベルに向上させようとしてくれている最中なんだけどね。とにかく熱意をかけていいアイデアがあったら成功する可能性はあると思う。僕はビジネスマンだと思わないし、どちらかというとクリエイターだからね。ただ、人脈があるし、いいものを提示できるんだと思う。で、大事なのは常に周りを自分よりも上の人、出来る人たちで囲むことだ(笑)僕は何もかも知ってるわけじゃないからね。



D:その通りですね。いつも他のアーチストとも話していることなんですが、時間があるのなら、それを有効に使って何か他のことも手がけるべきだと思うんです。



S:うん、ちょっと横から突っ込んでしまうけど、今みたいな音楽業界の状況だと、いろいろなことが出来るというのは有利だよ。それが音楽業界であれ、それ以外であっても。ほらJay Zだっけ?彼なんか巨大な服飾会社を持ってるだろ?僕の場合は一つの枠のなかでこもっているより12種類の違う料理を作ってるほうがいいって言う感じなんだ。で、そこから収入が得られる。毎日メールを開けると何かお金が入ってるからね。業界用語でいう、メールボックスマネーって奴だよ(笑)毎日何かしら収入があるっていいことさ。



D:ではここでこれからのツアーのお話をしましょう。まずは2月27日にメキシコでツアー再開ですね。(注:この日程は6月に延期になりました。)その後アメリカに戻ってカナダも少し回るようですが、もうすぐまたツアー再開ですね。ツアー中はどのようにしてあなたのビジネスを管理するんですか?



S:いい質問だね。僕はツアーに全部、持っていくんだよ。僕のやること全てはコンピューターに基づいてるから、機材を持っていけば出来る。2009年にホラー映画の“Albino Farm”ってのを手がけたけど、あと少しで完成という所でHeaven and Hellと3ヶ月のツアーに出ることになったんだ。だからすべて必要な物をツアーバスの後ろのほうに積み込んで、ラップトップで仕上げたよ。要するに機材さえあればすべて出来るんだよ。ハリウッドループスもロッケンラップもネットでいろいろ出来るからね。ツアー中は昼間はインタビュー以外は時間が取れるので、逆に家にいるときよりも集中出来るんだ。子供のこととか心配しなくていいだろ。だから有効に時間を使うことにしてるよ。



D:では次の曲は有名なマインドクライムから、Eyes of a strangerです、スコット、この曲についてはどんな事が言えるでしょう?



S:うん、このアルバムは大変な仕事だった。2年くらいかけて仕上げたからね、書き始めてから終わるまで。Eyes〜は記憶が正しければ、確か初めてMTVで流された僕らの曲だったと思う。発売されてしばらくは、反応は良くなかったんだ。ヒット性のある作品じゃなかったしね。で、ビデオがいくつか出来てMTVでかかり始めて広がっていったんだ。なんだかおかしい話だけどね。



D:そうですね、当時はMTVは偉大でしたからね。いまはyou tubeの時代になりましたけど。そういえばあなた方のyou tubeの反応はいかがですか?



S:うん、上手く言ってると思うよ。いろんな人が助けてくれていい仕事としてくれているからね。この前1分足らずの新作のティーザービデオを作ったんだけど、うわーそれがすごいことに広まってさ、爆発状態だよ、you tubeで。すごくいいツールだと思うよほんと。僕は自分のビジネスでも活用してるんだ。



D:それでは曲に行きましょう。(曲がプレイされる)スコット、今日はお忙しい中こうして長いインタビューに応じていただいて、どうもありがとうございました。ナッシュビルのショウを楽しみにしています。これからも頑張ってください。



S:デイブ、こちらこそありがとう。今回は短いのにしようって言ってたのに、僕は多分しゃべりすぎたんだろうな(笑)



D:いえいえ、私のほうもあれこれ聞いたものですから、いろいろと貴重なアドバイスをありがとうございました。そして長年にわたってインスピレーションを与え続けてきてくれたことにも感謝しています。



S:いやほんとにありがとう。ショウでみんなに会えるのを楽しみにしてるよ!

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