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[保管庫]コミュの■第7章:夜明け前の橋の上で見た自分

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もみじ第7章:
夜明け前の橋の上で見た自分 (1)





 巍然にそびえる偉観、地平線にいつまでも鎮座する暁。

 一枚の抽象画のような幽邃に感化され、

 無駄な歳月、無価値な戯作は描き直す必要に気づいた。

 インバリアント(不変)な信念に包まれたと錯覚する。

 神のように諦観した場所で、遺跡の一部となるのだ。

 恐孤独症の蚊が追ってきて僕に言う、

「お前は案山子、盆地の守り神」

 鏡面の拳銃が彼女の心の内で暴発するのを待っているんだ。

 ふん、カプセルに包まれた実行力を、耳鳴りとともに合意をすり替え、

 体は真っ二つに引き裂かれた。

 田舎の口笛のように懐かしい虫の音が、秋色を近づける。

 あっという間に駆けた戻らぬ日々が教えた回答は、

 謎めいたまま夕空に沈んでいる。

 イエス、
 イエス、
 イエス、

 そう、誰だって俗物と植物の考えは持っている。
 特別だと思っていたのは生まれる前さ。

 生易しくない文明批判が夢を鷲掴みする。

 誰もいない場所で、何もない場所で、

 過去も未来も、この世には存在しない場所で、

 骨だけになって座禅を組むのだ。

 人はこういうときに、凡ゆるものに記号をつけるのだろう。

 僕はそして成長したが、
 世間はその何倍ものスピードで変容している。

 それだけの話さ。

 

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