ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

81、中東・アフリカ情報コミュの80、シリア:軍がデモ拠点急襲 無差別銃撃25人死亡

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 【カイロ伊藤智永】反政府デモが広がるシリアで25日、軍と治安部隊がデモの拠点各地を一斉に急襲した。南部ダルアー市内には、軍が戦車8両と装甲車2台、兵士約3000人で進攻、近接する南西5キロのヨルダン国境は閉鎖された。首都ダマスカス北郊ドゥーマでは電話回線を遮断し、治安部隊が住民を無差別に銃撃。各地で死傷者と逮捕者が多数出た模様だ。軍の本格的な出動は初めてで、シリア情勢は一気に緊迫してきた。

 シリア政府は外国人記者を国外へ強制退去させている。

 ロイター通信が伝えた目撃証言によると、ダルアーには軍がイスラム教の朝の礼拝が終わった直後に進攻。街頭に戦車を配置して兵士が住宅などに発砲し、少なくとも25人が死亡した。住民は屋内に身を潜め、外出できないという。

 同市では8日、デモと治安部隊の衝突で双方に死者42人、負傷者140人以上が出るなど特に対立が激しかったが、軍は市を遠巻きに静観していた。

 ドゥーマでは25日早朝、治安部隊が「外出禁止」を言い渡し、これに反して外出した市民を無差別に狙撃したという。他にダマスカス南西郊のアルマダミヤ、ジャブラ、マラアルヌーマンなどでも襲撃が行われたとみられる。

 ◇軍の権威揺らぐ
 アサド政権が民主化要求デモの鎮圧に軍部隊を投入したのは、騒乱が国家基盤を脅かす段階に達したとの判断があると見られる。だが、国軍が国民に発砲し死傷者が出たことで、政権の権力基盤の一つである軍の権威は大きく揺らぎそうだ。

 シリア軍は過去のイスラエルとの戦争で国土を防衛してきた。このため、弾圧の先兵である秘密警察や治安部隊に比べ、一般国民の評価は悪くなかった。3月中旬に民主化騒乱が始まってからも、弾圧に直接関与しなかった軍に「介入」を求める国民もいた。

 しかし、アサド政権の厳しい統制は軍にもおよび、「思想的に問題ありと見られた軍人は出世できない」(外交筋)。共和国防衛隊や軍情報部のトップはアサド氏の縁戚だ。

 ただ、25日に動員された兵士の一部が発砲を拒否したとの未確認情報もあり、軍も一枚岩ではないと見られる。強硬な弾圧で騒乱が収まる見通しは不透明で「長期化する」(現地の軍事専門家)との見方も出ている。

 ダマスカスの人権活動家は毎日新聞の取材に対し、「国民への発砲は軍の権威に傷をつけたが、政権はもはや評判にかまっていられないのだろう」と語った。【カイロ和田浩明】

【関連記事】
シリア:軍、治安部隊がデモの拠点一斉急襲 無差別銃撃も
シリア:治安部隊が発砲 住民6人死亡…西部
シリア:デモ死者100人超…政府側、葬儀でも発砲
シリア:死者は88人に 反体制デモへの治安部隊の発砲
シリア:デモ全土に拡大、十数万人規模に 治安部隊発砲も
毎日新聞 2011年4月26日 東京朝刊

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

81、中東・アフリカ情報 更新情報

81、中東・アフリカ情報のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング