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映画レビューアーフォーラムコミュの【ネタバレ有り】『アジアの純真』 [ 2011年10月15日公開 ]

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●Introduction
 誰もが世界平和を願っている。だが世界では戦争は続き、憎しみは連鎖し、次の悲劇の火種を生む。日本やアジアも、そうした歴史を繰り返してきた。そんなアジアの片隅で、ある少年と少女が出逢い、やがて彼らは“テロリスト”と呼ばれるようになる。なぜ彼らは、そこまで世界を憎んでしまったのか。その彼らの悲しみの行方とは…。監督は、プロデューサーとして『ピストルオペラ』『オペレッタ狸御殿』で、21世紀鈴木清順ワールドを世に出した片嶋一貴。主人公の少女を演じるのは、『ピストルオペラ』『誰も知らない』『疾走』『悪人』『マイ・バック・ページ』など多数出演、実力派女優・韓英恵。2011年のロッテルダム映画祭で、その過激なテーマから物議を醸す一方、「白黒の奇跡」と評された問題作。(作品資料より)

姉を殺された在日朝鮮人少女と、その現場で見て見ぬ振りをしてしまった日本人の少年が自転車に乗って旅をしながら、やがて“テロリスト”と呼ばれるようになる様を描くロードムービー。監督は「小森生活向上クラブ」の片嶋一貴。出演は「マイ・バック・ページ」の韓英恵、「ユリ子のアロマ」の笠井しげ。

2002年秋。北朝鮮による拉致事件で反朝鮮感情が蔓延する中、チマチョゴリを着た女子高校生がチンピラに絡まれ、白昼に大勢の目の前で殺害される事件が起きる。その死亡した少女の妹である孤独で勝ち気な在日朝鮮人少女(韓英恵)と、少女の殺害現場で見て見ぬ振りをしてしまった気弱な日本人高校生(笠井しげ)が知り合い、ふたりは第二次世界大戦の時から残っていた毒ガスをリュックに詰め、自転車に乗って旅に出る。怒りと屈辱にまみれながら、悲しくもパンクな旅。そんな中、ふたりは、自分の親の部屋に毒ガスを放出してもいいんじゃないかと考え、人生に絶望している同年代の青年と出会う……。
[ 2011年10月15日公開 ]

コメント(1)

 映画を語る前に、この日本人監督の人間性を疑いました。外国人への差別感情を告発する余りに、なぜか拉致被害者の会を偏狭な愛国者団体と決めつけ、手利きむき出しに罵倒するのです。挙句の果てに、拉致被害者の会の講演会に主人公を行かせて、マスタードガスを投げ込むという無差別テロを描くのです。マスタードガス自体もシンボリックなもので、大戦中に日本軍によって強制労働させられた朝鮮人たちの犠牲によって作られたとされるものでした。

 小地蔵は、横田めぐみさんのご両親の講演を生で聴いたばかり。だからこそ、監督に声を大にして訴えたいのです。監督が劇中に描かれる反朝鮮感情で殺されてしまう朝鮮学校の女子高生に対して、周りの日本人が無関心であったことを訴えたいのは分かります。けれども、拉致被害者の会のメンバーも同じく多くの人の無関心のなかを耐えて活動を続けてきたのです。その気持ちが分からないのでしょうか。
 もしご自身のお子さんが、拉致にあったらこんな映画を作られたでしょうか。横田めぐみさんのご両親のお話は、身につつまされるものがありました。どんなイデオロギーの持ち主でも人の親として、自分の子供がさらわれたら、取り戻せというのはごく自然の感情だと思います。
 それとも、戦前・戦後を通して多大な経済援助をして韓国の発展を支援し、誠意をもって戦争の償いをしてきた日本は、まだ裁かれなければいけないというのでしょうか。

 反朝鮮感情たいする報復として、無差別テロを礼讃するその感覚が信じがたいのです。あげくの果ては、核爆弾で東京を破壊してしまうまで描きます。
 もちろん、テロ実行する少女は、人を7人も殺したこと事実を知り嗚咽するシーンはあります。けれども、少女はその罪の深さを実感していないのではないかと思います。実際に犠牲者の葬式に行かせて、なんの罪もない中学二年生や子供が生まれたばかりの若い会社員などその家族の悲しみを、肌で感じさせれば、自分の手で奪った命の尊さが実感できたでしょう。

 反朝鮮感情たいする報復を正当化する論理は、まるでアルカイダそっくり。劇中にパレスチナゲリラをリスペクトする台詞もあるので筋金入りです。しかし断じて無差別テロから世界は変わるものではありません。そんな暴力で生まれるのは、文化大革命やカンボジアのポルポト政権が行った大虐殺のように恐怖と修羅が支配する地獄でしか過ぎないのです。

 まさにイデオロギーとは怖いものだとつくづく悪寒させた作品でした。

 映画的には、犯行後自転車でさすらう若い二人が触れあう姿は、青春ドラマとしてフレッシュな感性が描かれて悪くありません。白黒映像も強烈な個性を放って斬新でした。そんな監督の本来の才能を思えば、変なイデオロギーに毒されなければ、真っ当な青春ムービーの佳作が作れたはず。もったいない才能だとつくづく思えました。

 最近売れっ子になってきた主演の韓英恵はとっても可愛くて、こんな恐ろしいことをする役を演じさせるのは、ケシカランと思いますぅ。

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