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帝王学研究所コミュの清濁併せ容(い)れる気持ちが必要 〜水五訓〜(王陽明)

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清濁併せ容(い)れる気持ちが必要 〜水五訓〜(王陽明)

・(平成)横井小楠塾
 関東地域の熊本県出身者の集まり、東京県人会の前会長の内田健三先生が、7年前から約3年間郷土にメッセージを残そうと起こされた「(平成)横井小楠塾」は、内田健三先生と熊本リーダーたちが、討論する形ですすめる講演会でした。
 前県知事の潮谷義子氏、現熊本市長の幸山政史氏、廃業になった百貨店「岩田屋」を県民百貨店に生まれ変わらせた丸本文紀氏など、当時の政界財界の変化とも重なり、色々な示唆・方向を生み出したように思います。

・人間を好きなりなさい
 その最初の討論会後の出来事を思い出します。まだ20代の若者が、政治家を目指し活動を始めていました。学生時代から、公開討論会や政策の勉強会をやっている仲間の一人ですが、討論会が解散した後、つかつかと内田先生のテーブルへ詰め寄り「先生、政治家のなるにはどうしたら良いでしょうか」と、不安げとも真剣とも思える言葉でたずねました。内田先生は、ちょっと間をおいて「人間を好きなりなさい」と、お答えになりました。その時に言葉の意味を考える中で、故事の言葉にも似たようなものがあることに気付きました。
 「清濁併せのむ許容力」とか、「受け入れることから始まる」とか、・・
潔癖だけでは、事がなかなか進まなないことがある意味だっただろうか思い起こします。
 最近は、内田先生ともなかなかお会い出来なくなりましたが、その時の質問の「政治家・・」→「リーダー・・」と読み替えると、企業家、社会活動家、ボランチィアのリーダーであれ、組織を動かすことには変りません。

・山田方谷→中江藤樹→王陽明「知行合一」 
 6年前に、幕末の陽明学者・山田方谷を知るのですが、山田方谷から陽明学を知り、更に遡り、熊沢蕃山、中江藤樹、そして陽明学の祖・王陽明に行き着きました。知識と行動は一致する「知行合一」、良心を極める「致良知」などの言葉に出会いました。その王陽明の教示の一つに、「水五訓」があります。短い文章ですが、人の生業を水にたとえてうまく表わしています。

「水五訓」〜伝習録〜 王陽:16世紀の儒学者・政治家

一、常に己の進路を求めて止まざるは水也
一、自ら活動して他を動かすは水也
一、障碍(しょうげ)に遭い激してその勢力を百倍するは水也
一、自ら潔うして他の汚濁を洗い、然も清濁併せ容るるは水也
一、洋々として大海を充し、発しては雨となり雲と変じ、凍っては玲瓏(れいろう)たる氷雪と化す、而もその性を失わざるは水也

(解 説)・・、だいだい人間として多少癖のある人物の方がいい仕事をするものだ。それを癖のない者だけを使うといった姿勢では、主人は勤まらない。この四訓目に「清濁併せ容るるは水也」とあるが、人間だれしも、マイナスのところもあれば、悪のところもあり、濁の面もある。それを大きく包み込む器量が欲しいものである。(中略)

(感 想)
 多用な人間が居てこそ社会であり、活力が生まれると思います。同じレベル、同じ性格、同じ目標の人間ばかりであれば、変化が乏しい、活力の無い社会になるように思います。人生もまた、有為転変が日々起こっています。怯まず、新しい変化を求めて、動くことこそ社会再生の活力なのかもしれません。 

*参考資料:矢沢永一編著「名言の智恵、人生の知恵」

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