例えば、私は辰巳さんのイラストがあまり好きではありません、とハッキリ書いてしまいます(笑)。
もちろん、好き嫌いをだけで言っても仕方がないのですが、たとえば私が好きな竹本健治の装丁を辰巳さんが担当なさった、『定本・ゲーム殺人事件』(ピンポイント)や『狂い壁狂い窓』(角川文庫)の装丁にあしらわれた「オヤジの顔」に、私は「何なんだこれは!」と激怒しました。とくに当時、待ちに待っての刊行であった『定本・ゲーム殺人事件』に関しては「自分でカバーを作りなおす」とまで周囲に息巻いたものです。――実際には、面倒だからやりませんでしたが、あの装丁のおかげで、あの本の魅力が30%は減じたと今でも思っています。今度、カツピコさんが「新装版」やってくださいませんか? (竹本健治は、装丁に恵まれない作家です。創元推理文庫版の「ゲーム三部作」はひさびさに良かったけど、最新刊『ウロボロスの純正音律』の「京極夏彦 with FISCO」なんて全然です)