封神研究コミュの封神についての思索。迷走、乱文。

記紀のトリックの根幹は、細部が良く似ているが質の違う“２～３”の
時代の話を重ねて暈すことだ。これは非常に良く出来ている。
　もうひとつは、ひとつのものを幾つかに別け、違う名前をそれぞれ付ける枝分かれ的やり方だ。
　個人の意識にも、この欺瞞のシステムは働いていて、過去を曖昧にする。

　このレイヤーを剥がしてひとつづつ見抜かなければならない。

　このことは、ハリボテの蔵王権現像が教えてくれた。（笑）
　蔵王権現は過去、現在、未来を指している。ちょっとした秘密を明かすと、蔵王堂はもう一つあって、山頂にある。そこには坑道の入り口があり、ここも封印されている。吉野の山中を走る坑道は、かなり広範囲で複雑なものであろう。これは、もちろん、後々まで諜報活動等で活用された。

　話しを本筋に戻す。このトリックは記紀に止まらず、特に聖書にも顕著だ。
政治は人間の技。常に立場の違う個人が操作を差し挟む。聖書も日本における仏教も、もちろん国家神道も、政治的な意図でプログラムされている。
　
　個人の意識調査をする上で、懺悔室なんて実に良く出来たシステムじゃないか。
　
　しかし、その三層のレイヤーを重ねあわせた時に、共通する“原型”が見えてくる。

　それが、きっと真実だ。そこに神秘はある。

　鳥、太陽＜＞　蛇、玉（魂、水）
男＜＞女　　二者のダンスは螺旋を描き
いつしか子を産み落とす。その子は流されたのではなかったか。褜をかぶったま産まれ、葦舟で流され、泡として旅立ち、下降と上昇を体験し、そして魂になり帰る。

　イッタイナニヲシニ？

　神々の封印の痕跡は、字に現れている。神々の封印された、鬼門の方角を指す丑寅。一文字で表すと艮になる。一目瞭然だが、良い、という漢字から
点（天）を意図的に抜いたものだ。つまり、良くない、ということ。

　名付けは呪術の基礎。人の心の中で貶められた神は荒れて行き、人の心もまた荒れる。その視線を西洋に向けたとき、サタンと古代神が同体である事にも初めてに気づく。

能の“娘道成寺”に登場する清姫は、人間だが胴体が蛇に変化する。
これはそのまま、中国における創造神話の女媧である。

　産む＞海＞巳＞女・・・原型は、“大母”に根ざしているが、
能の場合、意図的に隠された何かがある。道成寺は、四国に繋がる
中央構造線上にある。ど真ん中だ。安珍・清姫伝説に重ねられた原型は
（いや、これもまだ原型ではないのかも。）黄泉における、イザナギとイザナミだ。