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千載和歌集コミュの道因法師の歌  その20

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道因法師の歌  その20


誹諧歌:東の方にまかりけるに、八橋にてよめる
   八橋のわたりにけふもとまるかな
     こゝに住むべき身かはと思ふに(雑歌中 1197 道因法師)

「八橋の辺りに今日も泊まることになった。此処に住むべき身ではないと思うのに。」(松野・片野)

 伊勢物語の東下りの段を下に敷く。「身をえうなきもの」と思って、三河の八橋に来て、かきつばたの歌を詠むのだが、しかし都を恋しく思い涙するわけだが、道因法師の歌ではこれと符合して、「こゝに住むべき身かはと思ふに」というわけである。「身かは」が駄洒落になっているわけである。しかし、伊勢物語の美的世界とは少々無縁な歌ではある。

伊勢物語では、
「昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、「京にはあら じ、東の方に住むべき国求めに。』とて行きけり。もとより友とする人、一人二人して行きけり。道知れる人もなくて、惑ひ行きけり。 三河の国八橋といふ所に至りぬ。そこを八橋と言ひけるは、水ゆく川の蜘蛛手なれば、橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋と言ひける。その沢のほとりの木の陰に下り居て、乾飯食ひけり。その沢にかきつばた いとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、『かきつばた、といふ五文字を上の句に据ゑて、旅の心を詠め。』と言ひければ、詠める。
   唐衣きつつなれにしつましあれば
     はるばるきぬる旅をしぞ思ふ             
・・・・・」

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