政治の動きコミュの216、大阪発夢構想

橋下氏の軍師が堺屋太一氏であることが確認できた。

彼はいい。イベント企画家としても社会の先読み家としても行政マンとしても信頼できる一人である。発想が柔軟であり、かつアグレッシブである。堺屋氏が橋下氏に三下り半を突きつけるような事態が生じない限り、橋下氏は勝ち続ける。大阪都構想は、実現できる。地方自治法の改正は国会限りで出来るのだから、必ず実現する。橋下氏の戦略の強かさは、実現までのスケジュールの設定と戦術の見事さにある。３年後を目標にしているのがいい。

こういう改革の制度設計は半年ぐらいの期間を設定して集中的に行い、大枠の制度設計が出来たら一気呵成に実現してしまうことだ。実施までに多少の準備期間や経過規定の整備をする必要があるが、要路に人を得ればこれも半年ぐらいで一連の難しい事務作業を終えることが出来る。通産省に勤務したことのある堺屋氏なら人の目利きは出来るはずだ。

専制的、独裁的と批判される橋下氏だが、堺屋氏がついている限りはほどほどのところで納まる。余り心配することはない。大阪がようやく日本を変える起爆剤に躍り上がる。来年の衆議院選挙を念頭に年内にも衆議院選挙の候補者選びを終えようというのだから、そのスピード感、スケジュール感は凄い。今年度中に全国の国会議員に対して大阪都構想に対しての賛否を問う、というのだから、来年３月までの早い時期に大阪維新の会として国会議員アンケートを行うことは確実だ。一地方政党でしかない大阪維新の会の国会議員アンケートだが、これを敵視したり無視したりしたら手痛いしっぺ返しを受ける結果になる。

現代の踏み絵がこれから始まる。国会議員に踏み絵を踏ませるだけの力を橋下氏は勝ち取ったのである。これから各地で首長選挙や議員選挙があるはずだ。大阪都知事構想に対する賛否を確認して、大阪都構想に消極的な自治体の選挙には大阪維新の会が候補者を擁立し、橋下氏がその応援の先頭に立つ、などということも想定した方がいい。

１箇所、１箇所それこそドミノゲームのように引っくり返していく作業がこれから始まる。地方政界の地図の塗り替え作業を私たちは見ることになる。選挙は、人の血を滾らせる。

選挙がお祭りであることに気が付いた若い人たちが一気に動きはじめたら、各地の選挙がそれこそお祭りのように変わってしまう。神輿を担ぐのは面白い。勿論、神輿に乗るのも悪くない。神輿の周りでワッショイワッショイ囃し立てるのも、実は面白い。お囃子が入って、賑やかになればなるほど祭りは面白くなる。あそこで勝った、ここでも勝った、次は隣だ、などということにでもなったら、火が付いたようになるだろう。橋下氏には若者の心に火を点ける才能がある。橋下氏は年配者の心にも火を点ける力を獲得した。老いも若きもそれぞれに勇み始めているはずである。東北や北海道にまでその火が届くかどうか分からないが、近畿圏から中部圏、関東までは届くはずだ。四国や九州は当然渦の中にいる。

堺屋構想が橋下氏を通じて実現するのではないかと思う。堺屋氏にとっての最後の仕事が橋下氏、ということか。実に面白い。大阪都構想の実現まで３年。大阪都構想の次は、道州制である。

これは、１０年と考えればいい。橋下氏は自らの国政進出は一切口にしていないようだが、遠慮することはない。行政の束ね役は適任者に任せて、自分自身は日本の政治や日本の社会を変える運動の先頭に立つことだ。私だったら、大阪維新の会を国政刷新の会に引き上げ、地方政党から本格的政党に脱皮させる。そのうえで１００億円の政治献金を獲得できるような政党に成長させることを目標にする。

もし、個人献金で１００万人から１万円寄付してもらえるようになったら、この新しい政党は確実に日本の政治を変える起爆剤になる。変人と言われた小泉元総理でも成し遂げられなかったことが出来るかも知れない。そういう無限の可能性を橋下氏は持っている。

夢がないと言われている日本の政治家に大きな夢を齎す可能性がある。夢がないと言われている日本の若者に大きな夢を齎す可能性がある。若者の夢を発掘し、夢を掻き立てる力が橋下氏にはある。その力をくれぐれも大事にして欲しい。つまらないことで足を引っ張られないようにすることだ。自分の言動で人を傷つけるようなことはしないことだ。

これから最低１０年頑張ることである。１０年も経てば、目の目に立ちはだかるかも知れない様々な壁も多分消えてなくなっているだろう。若い人たちは実に羨ましい。そういう大きな事業に参画できるのだから。

これが、私が考える大阪発の夢構想である。

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