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政治の動きコミュの58、社説:民主党の内紛 有権者の目をおそれよ

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 民主党の小沢一郎元代表の政治資金問題に関する国会招致をめぐり、党は混乱を深めている。衆院政治倫理審査会への小沢氏出席の議決について党役員会は意見が割れ、岡田克也幹事長は議決を党の方針として決定するに至らなかった。

 統一地方選の前哨戦である茨城県議選で民主党は不振を極め、世論の逆風を裏づけた。遅きに失した招致問題の決着に執行部がやっと乗り出した格好だが、それすら腰砕けに終わるのであれば、いよいよ国民の不信を強めよう。

 迷走した臨時国会が終わったとたん、今度は党内抗争が勃発した。小沢氏問題に手をこまねいていた岡田幹事長が政倫審出席に向け収拾に乗りだし、菅直人首相も同調した。これに小沢氏が率いるグループが激しく反発し、さきの代表選以来くすぶっていた対立構図に火がついた。

 来年度予算編成を控えた重要な時期に与党が政争で混乱することが好ましくないことは言うまでもない。そもそも小沢氏の国会招致問題は首相や岡田氏がさきの臨時国会で解決すべき問題だった。

 それだけに、岡田氏は役員会で小沢氏が国会で説明する方針を今度こそ明確に決すべきであった。ところが結局は幹事長への一任にとどめたのは、党が分裂状態に陥る懸念からとみられる。対立激化を覚悟したうえでの調整ではなかったのか。

 もちろん、小沢氏の対応も問われる。「一点もやましいことはない」と言うのであれば、国会で自らの主張を説明すればいい。鳩山由紀夫前首相らと協議し、党分裂の回避で一致したという。ならば、進んで国会で説明責任を果たすことが党の結束を維持するためにも最善のはずだ。

 茨城県議選で民主党は改選前の6議席を維持したが、公認・推薦候補を24人も擁立しており、実態は惨敗だ。来春の統一選を控え、他の地方選挙でも民主党の苦戦が目立つ。外交問題の動揺など菅内閣に対する失望感が国民の怒りに転じつつある表れだろう。そんな中で招致問題での内紛は「何をやっているのか」という思いを一層、加速させるはずだ。

 危機的な状況をよそに首相は12日夜、支持者らを前に「(首相就任から半年の)仮免許を経て、これからが本番だ」と語ったという。これまで半年の政権運営は慣らし運転だから勘弁してくれ、とでもいうのだろうか。これでは、為政者としての自覚すら疑ってしまう。

 次期国会に向け、菅内閣が立ち直るには閣僚、党役員人事などの体制立て直しが必要だ。だが、それ以前に、首相や小沢氏が国民の怒りと不信を真剣に受け止めないようでは負の連鎖は止まらない。

毎日新聞 2010年12月14日 2時32分


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