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政治の動きコミュの49、社説:相次ぐ閣僚失言 政権迷走、即刻立て直せ

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 菅直人政権の閣僚の失言が止まらない。柳田稔法相の国会軽視発言だけではない。内閣の要である仙谷由人官房長官にも脇の甘い言動が目立つようになった。菅首相はここできっちり閣内を引き締め、局面転換する必要がある。さもなければ、ズルズル政権の足を引っ張りかねない。

 柳田失言は、「法相は(国会答弁で)二つ覚えておけばいい。『個別の事案については答えを差しひかえる』『法と証拠に基づいて適切にやっている』。何回使ったことか」というもの。14日に地元・広島市で開かれた国政報告会で発言した。

 柳田氏は「身内の会合だったので、深く考えずに軽口をたたいてしまった。思慮が足りなかった」と陳謝したが、テレビカメラも入っていた、というから、うかつではおさまらない。法相といえば、尖閣問題での中国人船長の刑事処分上の扱いに始まり、流出ビデオ捜査、さらにいえば、大阪地検特捜部の証拠捏造(ねつぞう)事件に至るまで、菅政権ではその消長にもかかわる重要なポストとなっている。法務行政を束ねる元締めとしての権威の維持も重要な仕事である。

 その自覚なしにその場の受けを狙った本音の披歴だとすれば、これまでの国会答弁は一体何だったのかと疑いたくなる。法相としての資質も問われよう。その軽口や責任重しである。自民党は参院に柳田氏の問責決議案を提出する構えだが、無理もない対応といえよう。

 仙谷長官の「盗撮」発言もいただけない。自ら国会内に持参した資料の写真を新聞社のカメラマンに撮影、掲載されたことに対して9日、怒りにまかせてもらした言葉のようだが、正規の取材活動への圧力と受け止められかねない。仙谷氏は18日も自衛隊を「暴力装置」と言って撤回した。1日2回内閣のスポークスマンとして記者会見する身であり透明性を掲げる内閣だけに、政権へのボディーブローになるだろう。

 こういった主要閣僚の失言は、閣内全体に伝染する。その他の閣僚にも明快さや自信を欠く答弁が多く見受けられる。ここは、菅首相が率先垂範し、体制を立て直す必要がある。まずは、そうでなくても運営の難しいねじれ国会に対応しているという原点に戻り、丁寧かつ着実な答弁に徹していくことだ。

 今日本をめぐる時代と状況は、国会に対し、より大局的な議論を求めている。中国の台頭という新事態を受けて日本の外交・安全保障政策をどう再構築するか。膨大な財政赤字を抱えながら持続的な財政・社会保障制度をどう構想するのか。野党も政権の失態を突く攻防だけではなく、責任野党としての大きな議論を見せてもらいたい。

• 柳田法相:「国会軽視」発言 菅政権、運営に新たな火種
• 尖閣映像流出:菅政権は厳しい局面に 統制力へ疑念深まる
• 11年度予算案:首相が年内編成を指示…閣僚委
• 社会保障改革:内閣官房に担当室を設置 検討本部発足で
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毎日新聞 2010年11月19日 2時31分

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