香川真司【ドルトムント】コミュのドルトムントが２冠達成！！！ードイツカップ

香川が躍動１ゴール１アシスト、ドルトムントが２冠達成

１２日に行われたＤＦＢポカール決勝、ボルシア・ドルトムント対バイエルン・ミュンヘンの一戦は、５ー２でドルトムントが勝利した。ドルトムントは２３年ぶり３回目となる同大会制覇で、ブンデスリーガとの２冠はクラブ史上初。ドルトムントＭＦ香川真司は、先発出場で、１ゴール１アシストと躍動した。

一発勝負の決勝戦、序盤は慎重な入り方になるかと思われたが、開始直後から試合は激しく動いた。すぐにバイエルンがゴールに迫ると、３分にはドルトムントが先制に成功する。

先制点を奪ったのは香川だ。ドルトムントは、敵陣中央付近でルイス・グスタボにボールを奪われてしまうが、そのこぼれ球がペナルティーエリア右へ転がった。ここにブラシュチコフスキが走り込み、飛び出したＧＫの前で折り返すと、香川が左足で押し込み、１ー０となる。

その後はバイエルンの攻撃が目立った。８分には、ロッベンのパスを受けたマリオ・ゴメスがＧＫと１対１になるが、ヴァンデンフェラーが体を張って阻止。しかし、この接触で負傷してしまい、約５分の中断となった。

２３分には、２度目のＭ・ゴメス対ヴァイデンフェラー。スルーパスに抜け出したＭ・ゴメスはペナルティーエリア左でヴァイデンフェラーよりもわずかに早くボールに触り、ＰＫを奪取する。これをロッベンが決めて、１ー１になった。

ヴァイデンフェラーは、Ｍ・ゴメスとの接触で受けたダメージが大きかったようで３４分に交代。ドルトムントに暗雲が立ち込めたが、前半を最高の形で終えることに成功する。

４０分、香川に当たってペナルティーエリア左にこぼれたボールをグロスクロイツが拾ってファウルをもらい、ドルトムントがＰＫを獲得すると、フンメルスが冷静に決めて勝ち越しに成功。前半ロスタイムには、香川の完ぺきなスルーパスに反応したレヴァンドフスキが、ＧＫの股を抜いて、３点目を奪った。

前半の終わり方が悔やまれるバイエルンは、ルイス・グスタボを下げて、後半からミュラーを投入。アグレッシブな姿勢で反撃を目指した。

しかし、その分緩くなった守備をドルトムントは見逃さなかった。５８分には、香川が起点となって、鋭いカウンターが炸裂する。中盤でフリーとなった香川が中央からドリブルで前線へ運ぶと、左のグロスクロイツに預けた。香川がニアに飛び込んでＤＦをひきつけると、グロスクロイツは空いたペナルティーエリア右のレヴァンドフスキにパスを送る。これを受けたエースがきっちりとゴールを奪い、リードを３点とした。

追いすがるバイエルンは７５分、リベリの圧倒的な個人技で１点を返し、２点差とした。

しかし、香川が交代した直後の８１分、ドルトムントが勝利を決定づける。ペナルティーエリア右に出たスルーパスは、ＧＫノイアーが余裕を持って処理したかに思われたが、捕球を焦ったのか、ボールをつかみそこねた。ピシュチェクはすぐにこれを拾ってファーにクロスを上げると、レヴァンドフスキがハットトリック達成となるゴールを頭で決めて、５ー２。ドルトムントの優勝が決まった。