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土屋和佳〜武勇伝〜コミュの冬土屋〜The Winter Soiller〜

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プロローグ





 「寒い寒い冬を乗り越えるために土屋で暖をとろうじゃないか。」

 この発言がすべての元凶になるとは誰も思わなかっただろう。もちろん発言した張本人である俺ですら全く思わなかった。というかうしろわかっていた方がおかしい。あんな発言からこんなことになるなんてこの世の物理法則と常識から考えてありえないのだ。そんなあり得ないことを想像しろだなんて少なくても超一般人である俺ができるわけがない。無論、たくさんの物理法則を発見してきたニュートンやアインシュタインでも想像できなかったであろう。それくらい非常識なことだったのだ。
 そもそもなんでこんなことを言ったのかというと2年前にさかのぼることになる。二年前といえばおれは高校二年生だ。その前の年、高校に入学した俺はあまりにも想定内な高校生活がとても楽しかった。中学の時からそんなに勉強はできる方ではなかったが、昔から教師にこびるのは得意だったので1年の時の担任の先生(通称ザビエル)からの評価が高かったのか、二年に進級したときには希望していた進学クラスに入ることができてしまったのだ。
 気になるところはやはり担任の教師だ。昨年のザビエルは最初は気難しそうにいつも頭をツルンとさせていたから仲良くなるのは難しかった。しかしザビエルが俺を気に入ったのは1学期の二者面談で俺が床屋の話をした瞬間だろう。話が終わって席を立った時背中をポンとたたかれて「頑張れよ」と言われたことでおれは確証を得た。
 始業式で各学年各組の担任教師の発表で2年F組全員(一人を除く)がこう思ったに違いない。
 「おまえかよ」
 いくら初めて顔観た人でもその顔がどんな感情を表しているかってことぐらい十何年もいきてりゃいやでもわかってしまう。というか声が聞こえてきたような気がする。あまりにも「おまえかよ」すぎて心のなかでの叫びが喉を介して外に飛び出してしまったのだろう。心配するな、君の器が小さいわけじゃないぞ。
 俺があの担任の名前を知っていたのは一年のころ、俺のクラスの国語の古典を教えていた教師だったからだ。金八にあこがれているようなにおいのする授業だった、現代文じゃなかっただけまだましだったのかもじれない。もし、現代文を教えることになっていたとしたら大体授業内容は想像つく。「人という字はひととひとが支えあってできています」といった感じで半分哲学半分宗教な授業を展開してくるに違いない。金八先生は架空の人物だからこそ素晴らしいのだ。本当にあんな人がいたら面倒にもほどがありすぎる。元も子もないことを言えば、進学クラスなのに受験が大丈夫なはずがない。あの教師をを進学クラスの担任になるように仕向けたやつはどこのどいつだ?知っている人がいたらご一報いただきたい。
 その問題の担任の名前は土屋和佳。三十路という一線を何年か前に飛び越しているであろう見た目と中学生のような瞳をち、あたかも私は知的なできるキャリアウーメンですと言いたげな振る舞いをする女の教師だった。もちろん独身だ。というかこういう女の人は独身じゃないわけがない。
 そんなこんなで、俺と相性が合うわけがないことの象徴の出来事球技大会のカギ問題を経て空気はいつの間にか冷たくなっていて、登校する女学生の首には入手先を想像もしたくもないマフラーが巻かれていた。そんな季節のある日俺は、当時の俺にしてはどうでもよく、今の俺としては思い出したくもないような発言をしてしまったのだ。
 外は季節外れの土砂降りで気温もより一層低くなっていた。

コメント(9)

soillerってなんだ?

てか、そんな発言あったのか?
フィクション。
soil=土
er型にすると土する人
〜する人=〜屋 ex)killer=殺し屋
よって
soiller=土屋
あかいくんすげぇーかっけー男前ヒロだな
かげろうは普通に面白くなかった。俺が保証する。

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