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くだらない日記部コミュの転送ミス

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子どもの頃から体が弱かった。


遠くにある絵本を取ろうと、腕を伸ばしていたら肩がはずれたことがあった。
激痛に身もだえた。

 
驚いた父が すぐに はずれた腕を戻してくれた。
父はロシア系アイヌ人だったので柔道の達人であった。柔道整体師の資格を持った漁師だった。



ドイツ人の祖父がイタリア語とスペイン語を教えてくれたり、アメリカンイングリッシュは祖母の母国語だったので、私は子どもながらに いろいろな言語が喋れて踊ることができた子どもだった。

友達からは「バイリンガール」と呼ばれていたが、それは家の裏に梅林があったからだ。


そんな私は中学生くらいになると、自分で肩をはずしたりはめたりができる器用なおちゃめさんに成長していた。

ただ


困ったことに、驚いたときなどに すごく白目をむいてしまう癖があり、人々から 「キモいんだよ、驚くなよ!」と言われいじめられた。

しまいに、驚いたときのあまりの顔の怖さに、人々は

「あいつを驚かすな。こっちが驚かされることになるぞ。」ということになり、私を驚かすようなことを人々が避けるようになって、幸いなことにいじめは終結したのだった。

そんなにすごい顔なのかと 試しに、鏡の前で ネズミが飛び出てくるびっくり箱を開けてびっくりしながら自分の顔を見て 気絶したことがあった。

それからは、わざとびっくりしてみることを封印した。


次に、周りの人々は私の髪がさらさらロングの栗色であることで、不良扱いした。

当時 栗色の髪は不良などと言われる時代で、
生まれつきの色でありながら、しかたなく 私は綺麗な髪を汚いカラスのように真っ黒に染め、ずっとそのまま黒髪を通してきた。


体は弱かったけれど、頭がすごく良かったので、20歳になる前に4つの大学を卒業してしまい、当然といえば当然のごとく

国家機密機関である「科学特捜隊(仮名)」に入った。
当時も公務員は人気の就職先だったからだ。

私は産業スパイとして 日々完全週休2日制で働きとおした。

激務だった!


そして、これは

特別編成された チーム「WACKA(仮名)」に参加したときのエピソードである。


ある、名前は伏せるが、有名な博士が「転送装置」というものを発明した。


その博士は知る人は知っているかもしれないが、ハエと一緒に自分を
テレポートしてしまって 一時ハエと合体してしまった苦労人であった。


そのハエ男が研究に研究を重ねて、一旦 体をテレポートしたあと、もう一回テレポートを重ねることで 安全に確実に瞬間移動ができるという(仕組みは博士にしかわからないので説明は省きます)「転送装置」なるものを発明したのだった。


私は ある日 その転送装置で ある企業にスパイに行くことになった。

まるで宇宙服のような白い上下の転送スーツに身を包んで、 

いざ出発した、その瞬間 

カミナリが落ちて 転送装置に不具合が生じたようだ。
それはあとから聞いたのだが、 


私はどこだかわからない暗い 穴の中に落ちた。

夢中で這い上がった。


体が弱く、苦手な体育では なぜか走り高跳びのベリーロールだけが得意種目だった私が 深い穴の底から這い上がるのは至難の業であった・・・・。


しかし、持ち前のがんばる精神で 這い上がっていった。

外に出ることはできたが、先ほどの転送失敗の衝撃波を受けて 私の両肩ははずれてしまっていた。


もちろん 簡単に肩をはめなおすことはできるはずであった。

しかし、 

なぜか、今回の肩のはずれかたは 今まで経験したことのないマックスなはずれ具合で、人の手を借りなければ直せそうになかった。


しかも、転送スーツが破れ、両袖が途中からちぎれてしまい、

しかも、しかも

下のズボン型の部分が脱げ飛んで、まるでビリビリなみすぼらしいワンピみたいになっていた。


しかも、 足も怪我したらしく力が入らない・・・・。


私は必死で、しかたなく ホフク前進していくしかなかった。

髪は全部 前に垂れかかり、髪で前が見えない。

でも、両肩がはずれてしまっているので、髪を手でかき上げることさえできない。


垂れかかる長い黒髪で前が見えないまま、泣きながら這っていくと、ボロボロの転送スーツに 電波が届く気配があった。


次の瞬間 また 体が飛んだと思うと、何かの機械の中に体がハマッタような感覚になった。


またまた もがいて その機械から抜け出そうと頑張る私。


やっと その機械から這い出すと、どこかの
部屋の中にいるようだった。


フラフラとやっとの思いで立ち上がると、 目の前で 

「あ・・・・あ・・・わ・・・わ・・・わ・・・・・」

と、いう男の声が聞こえたような気がした。

敵の産業スパイと遭遇してしまったのだろうか!
私は狼狽した。

恐怖に凍りついたようになりながらも、髪で前が見えない恐怖に さらに心臓が口から飛び出しそうにバクバクした。


髪の毛の隙間から、 すごい形相でこちらを見上げる男の顔が 下に見えた。

私は生まれてこのかた 最大級に驚きながら その男を見下ろしていた。


「ぎゃ〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!」という男の叫び声を聞いたと思った瞬間、

ボロボロの転送スーツに またも反応を感じた。


気が付くと、私は 科学特捜本部の病院のベッドに寝かされていた。


あれから、もう1ヶ月。

今は 酷くはずれた肩ももとどおりに直り、瞬間移動のショックで受けた打撲や擦り傷も ようやく癒えて、ゆっくりリハビリ中である。


今回の事故で、特別手当として ステキなリングをいただいた。

あ、これはくれぐれも内緒のことです。

コメント(11)

2メガネ☆

3Dも、頑張ってください!

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