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よくわかるガンダム講座コミュの第7回 構造から見るMSの進化

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1、MS誕生

 0070年、ジオン公国はミノフスキー粒子による特殊電磁波効果の公開実験の成功により
 宇宙戦艦による遠距離砲撃を基本とする連邦軍に対し
 ミノフスキー粒子散布による有視界戦闘を前提とした機動兵器の開発に着手する

 0073年、ZEONIC社は全高14mにも及ぶ人形をしたモビルスーツ(Mobile S.U.I.T)を開発する
 0074年2月には初の実戦型の機体として、MS-05ザクの試作機を完成させる



2、MSの動力

 MSは核融合炉から電力を作り稼動する
 核融合炉にはD-D反応、D-T反応、D-He3反応という3つがある
 D-T反応の核融合を例に挙げると
 水素の同位体である重水素と三重水素という軽い元素同士を衝突させると
 融合してヘリウム原子核ができ、併せて中性子が発生する
 この反応を核融合という
 D-T反応による核融合では、1回当たり約1760万電子ボルトのエネルギーが発生する
 これを重水素の質量1kgあたりに換算すると約300ジュールとなり
 石油エネルギーの約750倍にも相当する

 そしてミノフスキー物理学を応用した核融合炉がミノフスキー・イヨネスコ型と呼ばれるものである
 ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉はMS-04(MS-03の説もあり)に初めて搭載され
 以後の第1期MSにはこの発展型が搭載され続けた

 0100年代になると燃料を核融合直前の状態で、Iフィールドで作られた導入路を通じ
 炉心(反応チェンバー)において直接融合させる、改良型ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉が開発された
 これにより、熱核融合炉の出力の大幅な向上とさらなる小型化が実現した
 しかし一方で、旧型炉は炉心が破壊されても膨張爆発を起こすにすぎなかったが
 新型炉にあっては最悪の場合、核爆発を起こす危険性が生じた



3、駆動装置

 (1)超伝導リニアモーター

  関節駆動用としては一般的なモーターで、磁力の反発作用を利用して駆動力を生む
  リニアモーターとは、元々リニアモーターカーなどの直線移動する乗り物のために開発されたモーターであり
  MSの関節などの回転運動をする部分に用いられるものではなかった
  しかし、小型化が容易であることと、ギアなどを介さずに駆動できるためMSにも応用された
  旧世紀から研究されていたもので信頼性が高く持久力も高いが、瞬間的なトルクがやや不足している


 (2)流体内パルス方式

  熱核反応炉で生み出された電力で各種電子装備を動かす一方
  熱核反応炉内で発生したエネルギーをコンバーターでパルス状の圧力へ変換し間接駆動のため用いた
  この方式はモーター方式に比べ軽量で、機構を単純化できた
  また、油圧シリンダーによる駆動に比べ、作動スピードが速く
  運動に微妙な力の差をつけることも可能だった
  流体内パルス・システムは動力パイプ内の数千本の流体パイプをパルス状の圧力が超音速で走り
  間接のロータリー・シリンダーを駆動させるというものだ


 (3)フィールド・モーター

  RX-78に初めて採用された次世代モーター
  これはミノフスキー物理学を応用し、Iフィールドとミノフスキー粒子の相互作用を利用し
  従来のモーターより軽量・高出力を実現させた
  ガンダム以降、開発、量産された連邦軍のMSの基本的な間接駆動方式として採用された


 (4)マグネット・コーティング
  センサーの精度や駆動部分・各種関節部分の駆動力・機動力などの向上を図る為の技術である
  この技術は関節駆動に用いられる2つの方式、流体内パルス方式とモーター方式のうち
  後者のレスポンスを向上させるために使われた
  フィールド・モーターにおけるメカニック的な干渉を打ち消すために
  モノポールを主とする磁気成分によってコーティングするのである
  これによりフィールド・ロスが減り、時定数を大幅に高められるというのだ

  一年戦争末期ペズン計画で開発した高性能モビルスーツの一つ、アクト・ザクにもこの技術が採用されていた

  その後、グリプス戦役の時期に登場した可変モビルスーツの多くは最初からマグネット・コーティングが施され
  変形に要する時間を短縮するのに役立っていた
  



4、フレーム

 (1)モノコック構造

  モノコックとは単一構造という意味であり、外板に期待の荷重に耐える強度を与え
  フレームとしての機能を兼用させた外骨格構造のことである

  ジオン公国軍はフレームレス・モノコック方式を採用していた
  この方式は構造重量の軽減と機体内の有効スペースを大きく取ることができたものの
  装甲全体を交換するため、スペアパーツや交換時間の問題から、整備製において劣っていた

  連邦軍のMSにはセミ・モノコック方式が採用されていた
  基本となる骨格は内部にあるため、被弾した場合でも
  共通型のパネルに分割した装甲板のみを交換すればよかった
  しかし、内部と外部に骨格を持つため重量的に不利で
  又、装甲内部の空間効率から見ても無駄が多い


 (2)ブロックビルドアップ
  
  ガザシリーズの可変構造はブロックの移動によって実現されており
  アナハイム・エレクトロニクス社はこれを参考にブロックビルドアップと呼ばれる独自構造を開発した
  機体各部はブロックごとに分割され、生産性とメンテナンス効率が大幅に向上した
  しかし偶然にもこの技術はティターンズのムーバブル・フレームに極めて近いものだった
  ブロックビルドアップを採用したMSA-099の開発後、MSN-00100で可変機構を盛り込もうとしたが失敗
  簡易変形機構を持つMSA-005を実験機として開発することとなった


 (3)ムーバブル・フレーム構造

  フレームに動力伝達の機能を直接内蔵し、機体構造に人体さながらの骨格を持たせたのが
  ムーバブル・フレームである
  可動のための基本構造を装甲や武装とは独立して構成しており
  各部の稼動に連動して、装甲同士が互いに干渉を極力減らすように動く
  そうすることで駆動系の露出面積を最小限に止め、関節の自由度を高くしている
  これによりMSは駆動効率を優先した設計が可能になった
  
  この技術はティターンズにおいて確立され、RX-178に採用されて以降
  第二世代MS以降の標準的な構造となり、TMS誕生の土壌ともなった


 (4)サイコフレーム

  サイコミュの基礎機能を持つコンピューター・チップを、金属粒子レベルで鋳込んだモビルスーツ用の構造部材
  チップ単体では実効的な効果を持たないが、コアとなる高出力のメイン・プロセッサを配置することで
  非常に高効率かつ高密度なサイコミュ・システムとして機能する
  本来であれば膨大な搭載スペースを必要とするサイコミュであるが
  この素材の導入によって装置の大幅な小型化が可能となり、機体の省スペース化にも貢献している
  サイコフレームをコクピット周辺や機体各所に分散配置することにより
  サイコミュ及び機体自体のレスポンスを飛躍的に向上させることが出来る

  サイコフレームは元々、新生ネオ・ジオンにおいて開発された技術であり
  当初はジオン系勢力との関連が深いアナハイム・エレクトロニクスグラナダ工場のみがその生成技術を有していた
  しかし、地球連邦軍の新型MS開発を手掛けるA・Eフォン・ブラウン工場との技術格差を是正するため
  新生ネオ・ジオンの総帥であるシャア・アズナブルによって意図的にリークされている

  その後は表向きには「未知の領域が大きすぎる」という理由で開発が中止されている
  実際にはあまりに可能性がありすぎ、悪用された際の危険性が高すぎたためである
  ただし封印されただけで、技術そのものは後の時代にも残され
  第2次ネオ・ジオン戦争後この技術はRX-0にはムーバブル・フレームそのものにサイコフレームを使って構築した
  「フルサイコフレーム構造」を実現している 


 (5)MCA(Multiple Construction Armor)構造

  マルチプル・コントラクション・アーマー(MCA)とは
  構造材と内装電装機器の機能を併せ持つ多機能装甲を意味する
  構造材そのものに電子機器としての機能を融合させる技術はサイコフレームによって確立された
  宇宙世紀0093年から約30年後のフォーミュラ計画において「サイコフレームの生成技術」を応用し
  サイコミュ系以外のコンピュータ・チップを鋳込んだ素材をMSの装甲などに使用することに成功する
  その技術の応用でサイコミュ系のチップを鋳込んでいないフレームも存在する
  これらのアーマーやフレームの技術により高性能な小型MSが製作可能になった




5、構造材質

 (1)超硬スチール合金

   1年戦争当時ジオン公国軍のMSに広く使用されていた素材である
   材質自体は現在のスチール合金技術の発展で特に目新しい素材でもない

 (2)ルナチタリウム合金

   宇宙世紀0064年に開発されたチタン、アルミニウム、希土類金属などから構成される合金である
   月(ルナ)で精製されるチタン(チタニウム)の合金であるところからその名が付いた
   月面上という特殊な重力下で精製することにより従来のチタン系合金に加え、様々な特性を有する
   一年戦争におけるRX-78ガンダムの戦果が喧伝された結果
   グリプス戦役時には、この合金はガンダリウム合金と呼ばれるようになった

 (3)チタン合金セラミック複合材

   一年戦争終結後、装甲材の開発よりもムーバブルフレームの開発を優先した地球連邦軍は
   ガンダリウム合金に代わる新しい装甲材の開発が遅れており
   そのため一年戦争後に生産されたモビルスーツ にはしばらくチタン合金セラミック複合材を採用することとなった
   チタン合金セラミック複合材はルナ・チタニウム合金に比べ生産コストがかからないという利点もあり
   地球連邦軍は量産機に適していると考えたのである

   可変MSの時代が終わり、コストパフォーマンスの高いチタン合金セラミック複合材をという考えに回帰し
   ガンダリウム合金精製技術のスピンオフにより、チタン合金セラミック複合材に
   ガンダリウムβクラスの耐久性を持たせられるようになったということも原因の一つとして挙げられよう

   宇宙世紀0153年には、"チタン合金ネオセラミック複合材"という装甲材が
   ザンスカール帝国系のMSに用いられている

 (4)ガンダリウムα

   アクシズが開発したガンダリウム系合金3種類のうちの一つの合金である
   アクシズがルナ・チタニウム合金またはガンダリウム合金を再現した物であるために
   通常はルナ・チタニウム合金またはガンダリウム合金と呼ばれる場合もある

 (5)ガンダリウムβ
   
   アクシズが開発したガンダリウム系合金3種類のうちの一つの合金である
   ガンダリウムαとガンダリウムγの中間にあたるガンダリウム系合金である
   通常はガンダリウム合金に含む場合もある

 (6)ガンダリウムγ

   元々は一年戦争終結後に小惑星アクシズに逃げ延びた
   ジオン公国軍残党の研究者達が宇宙世紀0083年に開発した
   アナハイム・エレクトロニクス社はアクシズ側との裏取引によりガンダリウムγの製造技術を入手し
   リック・ディアスを始めとするエゥーゴの新型モビルスーツで採用した
   耐久力に優れたこの新素材は第2世代モビルスーツ以降のモビルスーツの基本装備となっていく
   更にフレームなどの構造材に用いることにより
   ムーバブルフレームの実用化に貢献し可変モビルスーツの開発が可能になった

 (7)ガンダリウムε

   宇宙世紀0087年当時からアナハイムが開発していたガンダリウムγの改良型の一つで
   エプシィガンダムに採用される予定であった
   ガンダリウムεは、エプシィガンダムの核パルス推進器「ブロッサム」には必要不可欠であったとされる

 (7)ガンダリウム合金セラミック複合材

   モビルスーツの小型化が進んだ宇宙世紀0123年以降のモビルスーツの装甲素材は
   「ガンダリウム合金セラミック複合材」と呼ばれる
   時代が進むにつれて「ガンダリウム合金ハイセラミック複合材」、「ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材」
   「ガンダリウム・コンポジット」といった進化を遂げる

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