2003年にリリースされたデビュー・アルバム 『Evolution』 のタイトルが示すように、現在でも彼の気骨あるぶっといグルーヴは健在で、繊細すぎるようにも感じられる音が増えてしまったシーンにおいては貴重な存在なのだが、2007年にイビサの SPACE でレジデンシーをもったことがきっかけでその雰囲気・ヴァイヴを再現するためにスタートしたというレーベル Spinclub Recordings はその変化の端的な例と言えるだろう。
2010年には、音楽のデジタル化をいち早く取り入れクリエイティブに歩んできたこれまでの10年間の軌跡を集結させた 『10 YEARS CLR 』 コンピレーションを発表し大反響を呼んだ。 いつまでも流行を取り入れつつ独創的でフィジカルなスタイルに今なお熱狂的なファンが多い。
TOMMY FOUR SEVEN
イギリス生まれの現在ベルリンを拠点に活動する DJ / Producer / Sound Designer の Tommy Four Seven (T47) 。 新世代のテクノアーティストとして最重要人物である彼は、ディープで妥協の無いサウンドがトレードマークだ。
若くしてDJキャリアをスタートした彼は、17歳から Fire Club のレジデントとして2年間パーティを主催し、ロンドンの伝説的クラブ Fabric や The End 、 Turnmills などで活動してきた。 早くからトラック制作にも興味を持ち、 David Duriez のレーベル「Brique Rouge」や「Kill Brique」からのリリースを経て、 Tommy Four Seven 自身のレーベル「Shooting Elvis」を立ち上げる。
ロンドンでエンジニアリングを学んだ後、 Tommy はベルリンへと移住した。 強靭でムーディーかつヒプノティックな作風のヒット作、2009年 Speedy J のレーベル「Electric Deluxe」からリリースされた "Surma" や、 2010年「CLR」からリリースされた "Sor" などのリリースから、着実に功績をあげていった。 そして、忘れてはならないのが Chris Liebing とのプロジェクト 『Bauhaus』 だろう。
プロダクションに対する Tommy の徹底した精神が紡ぎだした作品が、 2011年3月に「CLR」からリリースされたファーストアルバム『Primate』だろう。 Tommy Four Seven を語るには欠かせない傑作である。