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ロ-ドバイクチ-ム「Patora」コミュのツール・ド・奥武蔵 後編その2

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なんとか適正なギアを選択し登坂を開始する。ヤマベルデさん、俺の失速に気づいたかなー、いやいや、たぶん登り切った後ろをちら見して少し離れたことに気づくよなー、ヤバいヤバい急がねば!

ちょっと気合いを入れてダンシング。ひぃこら登って右カーブをクリアした。

『ギャー!げっそり

離された。

行けー!

気合いだー!

これ以上離されるなー!

俺は一生懸命ペダルを漕いだ。めちゃめちゃ肺が苦しくても腿が痛くて悲鳴をあげても我慢して漕いだ。コンタドールが憑依したかのような華麗なダンシングで登り切った。

ふぅダッシュ(走り出す様)

そして下り。先を見ると逃げを打ったヤマベルデさんの背中が見える。50メートルくらい離れたかな、こりゃヤバい。(\_\;

アウターでガシガシ濃いで最後の下りをクリア。後はここからは登るだけだ。谷底の鉄蓋のある左カーブを慎重に抜け登りに入る。登り坂の上のほうでもがくヤマベルデさんの背中が見えた。

あっ!

見えたがすぐに消えた。あちゃー、こりゃマジで逃げてんな、普通登りきった右カーブをあんなスピードで曲がっていかないわ、かなり慌てているに違いない。

ん?

あ、間違えた、慌てているのは俺のほうだもうやだ〜(悲しい顔)

気合いを入れ直して登坂する。これ以上離されないことだけを最低目標に切り替え走る。

左手の視界が開けてきた。遠く下方にときがわ町が見える。休憩場所がある場所だ。あと少し、数百メートルで頂上。この差のまま頂上を向かえたら手前の最後の激坂で抜き返すのは無理だからその手前までにはなんとか差を詰めたい。休憩場所の先の左カーブの先に登坂中のヤマベルデさんの姿が!

お?

少しペースダウンしたか?

そりゃそうだな、かなりハイペースで逃げているはずだから。まぁ後から聞くと『のんびり走った』とかほざくだろうけどそんなことはないわーい(嬉しい顔)

左カーブを抜け少しきつい登りで右カーブに突入。しかしヤマベルデさんはもう次の左カーブを抜けた先の少し長めの直線の登りに差し掛かっている。でも苦労しているようだ。こりゃ限界が近づいているようだな。

よっしゃ!

何とか差を縮めようと俺は身体に鞭を打って追撃態勢に入った。

縮まれ縮まれ!
落ちてこい落ちてこい!

俺は呪文のように頭の中で唱える。
更なる激しい肺の苦しさと腿の痛みと戦う。
徐々に近づくヤマベルデさんの姿。
俺も直線の登りに取りかかる。
最後の仕上げだ。
この先の緩い右カーブを越えると最後の激坂が待っている。
その坂は途中で勾配が一度緩くなるがその後が心臓破りの超激坂になっている。
この勾配が緩くなったところまでぴったり離れずに走っていたらラストアタックができるのだがこの距離ではもう無理だ。と諦める。

あー残念涙悔しいなー。

さて、ラストの坂。苦しそうに登るヤマベルデさん。もうスピードを上げることはできない。後ろから見ていてよくわかる。相当息が乱れている。ペダルにを回すのもやっとのようだ。

しかし悔しいのぉ。

ヤマベルデさんはこう思っている。
『う〜、きつい〜、後ろは誰だ?ジャイアントさんか?コンタニーノさんか?あーヤバいなーだいたい昭和38年式のコンタニーノさんになんか負けるわけにはいかないのだ!どのくらい離れているのか?いや、怖くて振り向けない、そんな余裕はないし。ここ最近負けてばかり、今日は彼が何らかのミスで失速し少し離れたのが唯一のチャンス、これを生かせずして彼に勝つことは不可能なのだ、何とか逃げ切ってやる!』

俺も頑張ってみる。あと少しで勾配が緩むとこだから。
しかしもう追いつかないわ、残念やー!
(≧ω≦)

ヘロヘロになりながらヤマベルデさん登頂!
超〜慌ててバイクを降りメットを脱ぐ。急いでボトルを外し水を飲みながら振り向いたところで俺が登頂!

ゲゲッ!

目を丸くするヤマベルデさん。

息も絶え絶えに最初に出た言葉が『おかしいな?』
俺があまりにすぐ後ろでゴールしたので予定が狂ったかのような言い方だ。

おかしくない。ずっと後ろにいたんだから。

まぁヤマベルデさんとしてみればもっと歴然とした差があって欲しかったのだろう。気持ちはわかる。失速した時に死ぬ気でペダルを漕いで逃げをうったのだから。それともしかしたら後ろにいるのはジャイアントさんだと思っていたのかもしれないし。

しかし残念だー。あの木の枝にぶつからなければシフトミスもしなかっただろうに。そしたら最後までぴったりくっついて登り切り最後の激坂でアタックかまして逆転さよならホームランだったのに。

悔しい!

さて、しばらくしてジャイアントさんが登ってきた。時間にして3分以上の遅れだ。どうしたんだろう?メカトラだけかな。最近は江戸川の土手ばかり走っているから坂道の登り方忘れちゃったか?それともたまたま今日は調子が出ないのか?ま、あまり息も乱れていないようなのでメカトラもあってたまたま遅れてしまった感じだろうな。そんな時もあるわい。

さて、俺的にはちょっと残念な結果だがこれで今日の山岳コースは終わり。ヘロヘロのヤマベルデさんもかなり疲れ果てていて、もうとっとと横松を下って丘パンに行こう!なんか一人足りないけどまぁいいか?みたいな。言葉には出さないけど目がそう言っていた。どーする?行っちゃう?みたいな空気が漂ってきたころ、息も絶え絶え、ぜーぜーひぃひぃ言いながら死にそうな顔したデカいのが登ってきた。コバンディッシュさんだ。苦しそうなコバンディッシュさん。みんなでかけ声をかける。

『アレー!アレー!』とジャイアントさん。
『うりゃー、気合いだー、コバンディッシュー!』と俺。
『コケろー!くたばれー!とっとと足着きやがれー!』とヤマベルデさんわーい(嬉しい顔)

無事に全員登頂したのでヤマベルデさんを先頭に林道を下る。すぐに現れる松郷峠への分岐点を左折、そのまま横松方面に向かう。いつもの横松の頂上を過ぎここから約2キロのミニダウンヒルの開始だ。ヤマベルデさん、コバンディッシュさん、俺、ジャイアントさんの順で下る。視界が開ける場所の少し手前の左コーナーでアクシデント発生。俺が左コーナーに進入しようと減速したところ、後ろでジャイアントさんの声。

『うわっ!』

緊急停止し後ろを見るとコーナーを曲がりきれず先の樹木のところに突っ込み止まっているジャイアントさんがいた。

『ありゃりゃ?どないしたん?』
『いやー、タイヤがロックしちゃいました。』
『おー、危ねーなー、自転車大丈夫?怪我は?』
『大丈夫そうです、先に行っててください。』
『了解ー!』
大丈夫そうだったので俺は自転車を見ているジャイアントさんを置いて改めて下りはじめた。うーむ、危ないところでギリギリ止まってたな。一歩間違えたら崖下に真っ逆さまに落ちるとこだ。くわばらくわばら。

しばらく下るとヤマベルデさんとコバンディッシュさんが止まっていた。ついてこない二人を心配して待っていたようだ。二人に事情を話ししばし待つ。しかしジャイアントさんは現れずちょっと様子を見に登り返してみようかとの相談していた。コバンディッシュさんが登り返すことに躊躇していた時、ジャイアントさんが降りてきた。自転車も本人も大丈夫な様子。再度4人が揃ったので改めてダウンヒルを開始した。

横松を下り終わり下り基調の市道を惰性でスピードを争いながら県道へ。交差点を渡り田んぼの中の田舎道を明覚駅に向かう。あとは丘パンでまったり休憩するだけだ。

うーむ、今回はやはり一瞬の判断ミスが敗因だ。あれさえなければ離されずに済んだのに。いやー、悔しい悔しい。しかし悔しい。

次はいつ、どこで、どんな攻防があるのか?ヤマベルデさんはこのまま逃げきれるのか?ジャイアントさんは復活するのか?コバンディッシュさんは昨夏のような調子を取り戻すのか?そして俺はいったいどこまで強く早くなるのか?
(^O^)v

ではいつになるか未定ですが次回ステージをお楽しみに。

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