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体性幹細胞による再生医療コミュの幹細胞と糖尿病;ニュースより

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毎日新聞社 5月24日付



糖尿病:治療法確立に光? 幹細胞に過酸化脂質加えるとインスリン分泌促進 /愛知

過酸化脂質がインスリン分泌を促進する、との論文を発表した西垣郁雄所長(左)。インドからの留学生とともに実験を続ける=2011年5月18日撮影
 ◇元名大助教授・NPO所長、西垣郁雄さん発表
 がんや動脈硬化を引き起こすとされる過酸化脂質を幹細胞に加えるとインスリンの分泌が促されることを、元名古屋大医学部助教授でNPO「国際生化学研究所」(名古屋市中川区)所長の西垣郁雄さん(85)が突き止め、日本薬学会が発行する英文誌「ジャーナル・オブ・ヘルス・サイエンス」のオンライン版に発表した。88年に名大を退官し、病院の2階を改造した研究所を設立して10年。「糖尿病治療法確立のため研究を続けたい」と意気込んでいる。
 さまざまな細胞の「たね」になる幹細胞。普通の細胞は自分と同じ細胞を作り出す能力しかないが、幹細胞は異なった種類の細胞に変身(分化)もできる。再生医療や細胞医療の分野で注目されている。
 過酸化脂質はコレステロールや中性脂肪が活性酸素で酸化されてできる。がんの発生原因の一つと考えられているほか、動脈硬化症を引き起こすとされる。過酸化脂質は西垣所長の学位論文のテーマであり、なじみのある物質だった。
 インドの大学からの留学生とともに連日数時間、実験や指導を続ける西垣所長。糖尿病患者治療のため、幹細胞をインスリン分泌細胞へ分化させる物質を研究してきた。その過程で昨年初め、マウスの幹細胞に過酸化脂質を添加したところ、糖を加えた場合に比べ、4〜5倍のインスリンができることを確認した。1年半かけて論文にまとめた。
 西垣所長は「過酸化脂質は生活習慣病の原因物質で毒物と思われてきたが、薬効があることが分かった。幹細胞はさまざまな可能性を秘めているが、未解明な点も多い。インスリン分泌のメカニズムと過酸化脂質の他の作用を研究し、インスリン注射の負担に苦しむ糖尿病患者の新しい治療法発見につなげたい」と話している。【山田一晶】



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