ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

「短編小説」コミュの片思いー8

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「浅田さん、相席いいですか?」

片倉さんは浅田さんつまり僕に聞いた

「いいですよ・・・。」

僕は僕につまり吉岡さんを意識しつつ緊張気味に答えた

僕と片倉さんは元僕、つまり浅田達也の向かいに

隣同士に座った

「まさか、浅田さんと会うなんてビックリですよ。」

片倉さんはそう話した

僕は僕で自分と話すという機会がきたので

頭の中ではどう話そうかパニック状態だった

そう僕が考えていると目の前の僕が

「ここのカレーはお勧めですよ。」

とカレーを勧めてきた

僕は咄嗟に「私も好きです。」

と答えてしまった

「そうなんですか、吉岡さんも好きなんだ・・。」

目の前の僕はすごく嬉しそうだった

僕は当たり前だろ同じ人間だからなと頭の中でそう思った

「浅田さんはよくここに来るんですか。」

片倉さんは目の前の僕にどんどん喋っていった

「たまにですね・・・。」

口下手の僕が頑張って片倉さんと話していた

しかし、目線は僕をやはり意識していた

こうも見ていたらバレバレだろと思いつつ

ウェイトレスが来たので

僕と片倉さんはサンドイッチとミルクティーを頼んだ

目の前の僕はカレーをすでに食べ終わっていた

「なんか、片倉さんと吉岡さんと飯を外で

こう食べるのははじめてですね。」

と僕が話していたら片倉さんがいきなり

「ねえ、浅田さんは彼女とかいるんですか?」

とありきたりの質問をした

「いませんよ・・・。」

目の前の僕はそう答え少し緊張した

「好きな人はいるの?」

片倉さんは続けて質問した

目の前の僕と僕は同時に噴出した

「何故、望がビックリするのよ!!」

「ごめん、沙耶がジャンジャン質問するから・・」

「別にいいじゃん、ここは会社じゃないんだし。」

「そうだけど・・・・。」

「望は浅田さんに興味はないの?」

僕はその質問にどう答えていいか分からなかったが

「まあ、多少興味はあるけど・・・。」

と答えてしまった

僕が自分自身に興味があるというなんとも意味不明な

回答だが今は僕が吉岡望なのでそれは仕方なかった

僕と片倉さんが話していると目の前の僕は伝票を持ち

退散しようとしていた

「ねえ、気になる人とかいないの?」

そんな目の前の僕に片倉さんは尋ねた

「もう、時間だし・・・」

「そうじゃなくて、好きな人とか?」

「一応、片思いだけど・・・」

と僕はいいチラッと僕を見てそう答えた

「そうなんだ・・。まあ、よしとするか

浅田さん今週の土曜日は忙しい?」

片倉さんは再び目の前の僕に聞く

「いや、まだ予定は入れてないけど。」

「なら、開けといて飲み会でもしようか?

望も開けといてよ・・・。」

「うん・・・」

僕がそう答えると浅田達也の僕が

「吉岡さんは体は大丈夫なの?」

と訊ねてきた

僕は優しさを感じつつ

「大丈夫ですよ。」

とそう答えた

「良かった。なら、開けときますね飲み会行きますよ。」

と浅田達也の僕がいい去っていった

僕はその後ろ姿を見て

多分、僕といや正確にいえば吉岡望さんと

プライベートで会えるという事実が今の浅田達也は死ぬほど

嬉しいだろうな〜〜〜と予測はついてしまった

まあ、僕自身の心理状況はあたりまえだが

把握はできたのだがまさか僕はまた僕と話すとは

この理解不能な感覚は誰にも言えない事実だった

そうこうしてるうちにサンドイッチとミルクティーが

二つずつ運ばれた

「ここの玉子サンド凄く美味しいのよ!!」

と片倉さんは嬉しそうにいい

頂きますをした後にサンドイッチを口に運んだ

僕はこの喫茶店にはカレーライスを食べに良くきていたのだが

サンドイッチははじめてなのでそれは新鮮だった

僕も頂きますをしてサンドイッチを食べ始めた

すると、片倉さんが僕の目を見た

「望、多分ね浅田さんは望の事を

好きだと思うよ。」

僕はその言葉を聞きドキッとしてしまった

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

「短編小説」 更新情報

「短編小説」のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング