ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

はり〜の文字庫。コミュのヒーロー。(ボツネタ)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 大きな怪物が現われ、街を破壊し始めた。住民は逃げ惑い、街は大パニックに陥った。

 怪獣は、容赦無く街を破壊していく。ヒーローは現れない。怪獣は調子づいて勢いを増していく。しかし、ヒーローは現れない。

 逃げ惑うしかない人々。街は壊滅してしまうのか。誰もがそう思い始めた頃、怪獣は動きを止めた。


「ナ…ナ…」


「ナ…ナ…」


 怪獣の足元には、幼い女の子が呆然と立っていた。


「ナ…ナ…」


 怪獣の体が小さくなり始め、やがて一人の人間の姿になった。作業服姿の、優しげな表情の男性だ。


「な…なな…」

「パパ…?」

「なな…奈々!」


 と、その時。轟音と共に、ヒーローが現れた。親子を砂煙が覆った。

「待たせたな。」

 完全に出遅れたヒーローに、かける言葉は無かった。

「奈々…大きくなったな。」
「パパ…どこ行ってたの?」
「分からない…。この街は、どうなってるんだ?」
「パパ…パパは怪獣さんなの?」
「えっ?」
「怪獣さんがパパ?パパが怪獣さん?」
「これ…オレがやったのか…?」

「そのようだな。だが、あなたを倒す気にはなれない。」

「そ、そんな…」

「そこで提案だが、私は寝坊して出遅れた責任を取り、負傷者の治療費を出すことと、この巨体を使って街の建て直す。あなたには、娘さんと絶対に幸せになることを課す。この交換条件で、どうだ?」

「…寝坊…?」

「あっ、いや、まぁ…」

「ネ…ボウ…ネ…ボ…ウ…」

「おっ、おい…」

「うぁぁぁぁぁ!!!」


 男は、再び怪獣と化した。

「あっ、あなたは、もしや1年半前の…」


「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


(終)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

はり〜の文字庫。 更新情報

はり〜の文字庫。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。