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自遊俳句会コミュの八月後半からの句

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こんばんわ
先月は何かとばたばたしていてなかなか作っても発信できずでした・・・
なのでまとめて

送り火に父の面影探しみる

五山の送り火を見ながらふと昨年は父と眺めてたんだなぁと思いました。
昨年末に逝ってしまった父もきっとこの火に送られて帰っていたのだろうな。

夏の香の残り香薫る地蔵盆

地蔵盆は京都の子供たちのお祭り。
この地蔵盆が終わると夏が終わっていきます・・・(今年はまだ過ぎ去ってないようですが・・・)

息できぬねばりを持つか熱帯夜

盆が過ぎまだ寝苦しい夜を数え

寝苦しさやわらげようと虫の声

盆が過ぎてもなかなか収まらない熱帯夜。そんな寝苦しい夜の散歩中の句です。

しゃくしゃくとかじる西瓜と宵の月

西瓜を食べていて、ふと見上げると同じような姿の月がゆっくりと空を照らしていました。

つき草とはかなき夢と天の青

つき草の退し色こそ秋の空

つき草は露草の古名。このはなで染めた色が縹色の語源となっています。
でも、この花の色は水に流れてしまう性質の色なのでとても儚く消えてゆきます。
そんな色を染め残したいと思いつつ空の青さを眺めている。

天高しヘクソカズラの昇る先

空に向かって伸びていくヘクソカズラ。その先まで何とか届きたいと願いながら。

日焼けあと昨日の夢を語りだす

日焼けの跡をしっかりと肌に残しながら湯を浴びる人。
風景を眺めていて、夏の間の楽しかったことが走馬灯のように思い出されました。

クワガタの兜残して櫟原

クヌギの林のなかでクワガタの頭を見つけ、ふと浮かんだ句

沢の声過ぎ行く時を語りだす

時の矢を語りつくせと法師蝉

川原で昼寝をしたときのこと、うとうととしただけなのに一時間もたっていた。
ふと気が付くと川のせせらぎやらつくつくホウシやらの声が、過ぎていった時間を物語っているように感じた。

蒼き矢を放つそにどり鮎の河

上空から一直線に飛び込む翡翠、その翡翠の飛び込んだ河には鮎の魚影。
なんとも魚影の濃い河だと感心してしまったのだが、それより何より翡翠の放った矢の美しかったこと。

秋晴れによぎる物の怪飛蚊症

秋晴れの空を眺めていると、見える飛蚊症。まるで百鬼夜行でも見ているように空一面に見えています。
自分には見えて他人には見えない百鬼夜行。
付き合いの長い飛蚊症ではあるけれど、なんとも不思議なものだと感心してしまいます。

楢枯れに騒ぐ街人あざわらう

楢枯れを読んでみたかったのだけど、嘆くのではなくそこに自然の驚異を読み込みたかった。

処暑過ぎてまだ我が時と昇る雲

処暑をとっくに過ぎているはずなのに空には入道雲が、でもおいらはこの雲を入道雲と認めたくない、なんもう秋なはずなのだから。

新涼の木立すかすは藍縹

新涼の林の木立からみえる空の色の美しさはこの季節だからこそなのだろう。
藍縹というのは染屋の専門用語のようです。
縹という色は藍で染めた標準色なのだけれど、藍と一口に言っても蓼藍、琉球藍、インド藍、南蛮コマツナギなどさまざまな植物があります。
この中で特に蓼藍の灰汁建で染めた縹色を藍縹とあえて呼びます。

山の端に沈む夕日に秋をみる

夕日の色はよくみていると季節で違うもの。
こんなに暑いのに、この夕日の色は秋の色合いの夕日だと感じました。

コメント(1)

■k-ta さんへ

おはようございます
残暑なんてとんでもないような酷暑ですね。


■送り火に父の面影探しみる

報告的な表現になっていますので

送り火に面影の父さがしみる


■夏の香の残り香薫る地蔵盆

香と薫が繰り返し使われていますが
地蔵盆との取り袷では効果が弱いですね
夏と地蔵盆が重なります
地蔵盆の様子を詠むといいですね

■息できぬねばりを持つか熱帯夜

息をつぐことを頑張れ熱帯夜


■盆が過ぎまだ寝苦しい夜を数え

寝苦しき残暑日数を数えけり


寝苦しさやわらげようと虫の声

寝苦しき夜のやわらぐ虫の声


しゃくしゃくとかじる西瓜と宵の月

しゃくしゃくと食べる西瓜と似た月を


■つき草とはかなき夢と天の青

つき草とはかなき夢と天の青の結びつきが
解りにくいですね

■つき草の退し色こそ秋の空

この句は理解できますね

つき草は露草の古名。このはなで染めた色が縹色の語源となっています。
でも、この花の色は水に流れてしまう性質の色なのでとても儚く消えてゆきます。
そんな色を染め残したいと思いつつ空の青さを眺めている。

天の青の句をこのイメージで推敲するといいですね


■天高しヘクソカズラの昇る先

昇りたるへくそかずらの天高し



■日焼けあと昨日の夢を語りだす

湯に浸りしみじみと見る日焼け跡



■クワガタの兜残して櫟原

くわがたの兜みつける櫟林


■沢の声過ぎ行く時を語りだす

せせらぎの流れは時を語り出す

■時の矢を語りつくせと法師蝉

うとうとと眠りに忍ぶ法師蝉

■蒼き矢を放つそにどり鮎の河

蒼き矢の放たれて鮎獲らけり


■秋晴れによぎる物の怪飛蚊症

物の怪のごとき飛蚊症よぎりたり


■楢枯れに騒ぐ街人あざわらう

枯れ出して大騒ぎする楢林


■処暑過ぎてまだ我が時と昇る雲

処暑過ぎても我が物顔の雲の湧く


■新涼の木立すかすは藍縹

新涼や木立に透ける藍縹



■山の端に沈む夕日に秋をみる

山の端の夕日たしかに秋の色



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